Amazon EC2 Linux インスタンスで EC2Rescue コマンドを実行する - Amazon Elastic Compute Cloud

Amazon EC2 Linux インスタンスで EC2Rescue コマンドを実行する

EC2Rescue はコマンドラインツールです。Linux インスタンスに EC2Rescue をインストールすると、./ec2rl help を実行してツールの使用方法に関する一般的なヘルプを得ることができます。./ec2rl list を実行して使用可能なモジュールを表示し、./ec2rl help module_name を実行して特定のモジュールに関するヘルプを取得できます。

ここでは、このツールを使い始めるために実行できる一般的なタスクについて説明します。

EC2Rescue モジュールを実行する

すべての EC2Rescue モジュールを実行するには

追加のパラメータを指定せずに、./ec2rl run コマンドを使用します。一部のモジュールには、ルートアクセスが必要です。ルートユーザーでない場合は、コマンドを実行するときに sudo を使用します。

./ec2rl run
特定の EC2Rescue モジュールを実行するには

./ec2rl run コマンドを使用し、--only-modules には実行するモジュールの名前を指定します。一部のモジュールでは、それらを使用するための引数が必要です。

./ec2rl run --only-modules=module_name --arguments

例えば、dig モジュールを実行して amazon.com ドメインをクエリするには、次のコマンドを使用します。

./ec2rl run --only-modules=dig --domain=amazon.com
EC2Rescue モジュールの結果を表示するには

モジュールを実行し、cat /var/tmp/ec2rl/logfile_location のログファイルを表示します。例えば、dig モジュールのログファイルは次の場所にあります。

cat /var/tmp/ec2rl/timestamp/mod_out/run/dig.log

EC2Rescue モジュールの結果をアップロードする

AWS Support が EC2Rescue モジュールの結果をリクエストした場合は、EC2Rescue ツールを使用してログファイルをアップロードできます。結果は、AWS Support が提供する場所にアップロードすることも、所有している Amazon S3 バケットにアップロードすることもできます。

AWS Support から提供された場所に結果をアップロードするには

./ec2rl uploadコマンドを実行します。--upload-directory にはログファイルの場所を指定します。--support-url には、AWS Support によって提供される URL を指定します。

./ec2rl upload --upload-directory=/var/tmp/ec2rl/logfile_location --support-url="url_provided_by_aws_support"
Amazon S3 バケットに結果をアップロードするには

./ec2rl uploadコマンドを実行します。--upload-directory にはログファイルの場所を指定します。--presigned-url には、S3 バケットの署名付き URL を指定します。Amazon S3 に署名付きの URL を生成するための詳細については、「署名付き URL を使用したオブジェクトのアップロード」を参照してください。

./ec2rl upload --upload-directory=/var/tmp/ec2rl/logfile_location --presigned-url="presigned_s3_url"

Amazon EC2 Linux インスタンスのバックアップを作成する

EC2Rescue を使用して Linux インスタンスをバックアップするには、AMI を作成するか、アタッチされたボリュームのスナップショットを作成します。

AMI を作成するには

./ec2rl run コマンドを使用し、--backup には ami を指定します。

./ec2rl run --backup=ami
アタッチされたすべてのボリュームのマルチボリュームスナップショットを作成するには

./ec2rl run コマンドを使用し、--backup には allvolumes を指定します。

./ec2rl run --backup=allvolumes
特定のアタッチされたボリュームのスナップショットを作成するには

./ec2rl run コマンドを使用し、--backup にはバックアップするボリュームの ID を指定します。

./ec2rl run --backup=volume_id