Amazon EC2 インスタンスの休止のトラブルシューティング - Amazon Elastic Compute Cloud

Amazon EC2 インスタンスの休止のトラブルシューティング

次の情報を使用して、インスタンスを休止するときに発生する可能性がある問題の診断や修復を行います。

起動直後に休止できません

インスタンスの起動後にすぐ休止しようとすると、エラーが発生します。

起動後、Linux インスタンスの場合は約 2 分、Windows インスタンスの場合は約 5 分待ってから休止する必要があります。

stopping から stopped への移行に時間がかかりすぎ、起動後にメモリ状態が復元されません

休止しているインスタンスが stopping 状態から stopped に移行するのに時間がかかり過ぎ、メモリの状態が起動後に復元されない場合は、休止が正しく設定されていない可能性があります。

Linux インスタンス

インスタンスのシステムログをチェックして、休止に関連するメッセージを探します。システムログにアクセスするには、インスタンスに接続するか、get-console-output コマンドを使用します。hibinit-agent からログ行を見つけます。ログ行が失敗を示している場合、またはログ行がない場合、起動時に休止の設定に失敗している可能性が高いと思われます。

例えば、メッセージ「hibinit-agent: Insufficient disk space. Cannot create setup for hibernation. Please allocate a larger root device.」は、インスタンスのルートボリュームの大きさが十分ではないことを示しています。

hibinit-agent からの最後のログ行が hibinit-agent: Running: swapoff /swap である場合、休止は正常に設定されています。

これらのプロセスで何もログが表示されない場合、AMI が休止をサポートしていない可能性があります。サポート対象の AMI の詳細については、「Amazon EC2 インスタンスの休止の前提条件」を参照してください。独自の Linux AMI を使用した場合は、必ず Linux AMI で休止がサポートされるように設定する の指示に従ってください。

Windows Server 2016 以降

EC2 起動ログをチェックして、休止に関連するメッセージを探します。EC2 起動ログにアクセスするには、インスタンスに接続し、テキストエディタで C:\ProgramData\Amazon\EC2-Windows\Launch\Log\Ec2Launch.log ファイルを開きます。EC2Launch v2 を使用している場合は、C:\ProgramData\Amazon\EC2Launch\log\agent.log を開きます。

注記

Windows では、デフォルトで C:\ProgramData 以下のファイルとフォルダは非表示になります。EC2 起動ディレクトリおよびファイルを表示するには、Windows エクスプローラーにパスを入力するか、フォルダのプロパティを変更して非表示のファイルおよびフォルダを表示します。

休止に関するログ行を見つけます。ログ行が失敗を示している場合、またはログ行がない場合、起動時に休止の設定に失敗している可能性が高いと思われます。

例えば、「Message: Failed to enable hibernation.」 というメッセージは、休止の設定に失敗したことを示しています。エラーメッセージに 10 進数の ASCII 値が含まれている場合は、ASCII 値をプレーンテキストに変換すると、エラーメッセージ全体を読み取ることができます。

ログ行に HibernationEnabled: true が含まれている場合、休止は正常に設定されています。

Windows Server 2012 R2 以前

EC2 設定ログをチェックして、休止に関連するメッセージを探します。EC2 設定ログにアクセスするには、インスタンスに接続し、テキストエディタで C:\Program Files\Amazon\Ec2ConfigService\Logs\Ec2ConfigLog.txt ファイルを開きます。SetHibernateOnSleep のログ行を見つけます。ログ行が失敗を示している場合、またはログ行がない場合、起動時に休止の設定に失敗している可能性が高いと思われます。

例えば、メッセージ「SetHibernateOnSleep: Failed to enable hibernation: Hibernation failed with the following error: There is not enough space on the disk.」は、インスタンスのルートボリュームの大きさが十分ではないことを示しています。

ログ行が SetHibernateOnSleep: HibernationEnabled: true である場合、休止は正常に設定されています。

Windows インスタンスサイズ

1 GB 未満の RAM を持つ T3 または T3a Windows インスタンスを使用している場合は、インスタンスのサイズを少なくとも 1 GB の RAM に増加してみてください。

インスタンスの stopping 状態での停止

インスタンスを休止し、stopping 状態で止まったように見える場合は、インスタンスを強制終了できます。詳細については、「インスタンスの停止に関するトラブルシューティング」を参照してください。

休止の直後にスポットインスタンスを起動できない

休止にしてから 2 分以内にスポットインスタンスを起動しようとすると、次のエラーが発生する場合があります。

You failed to start the Spot Instance because the associated Spot Instance request is not in an appropriate state to support start.

Linux インスタンスの場合は約 2 分、Windows インスタンスの場合は約 5 分待ってから、インスタンスの起動を再試行してください。

スポットインスタンスを再開できない

スポットインスタンスが正常に休止されたが再開に失敗し、代わりに再起動 (休止状態を維持せずに新たに再起動) した場合、ユーザーデータに次のスクリプトが含まれていたことが原因である可能性があります。

/usr/bin/enable-ec2-spot-hibernation

起動テンプレートの [ユーザーデータ] フィールドからこのスクリプトを削除し、新しいスポットインスタンスをリクエストしてください。

休止状態を維持せずにインスタンスの再開に失敗した場合でも、インスタンスは stopped 状態から開始するのと同じ方法で起動できることに注意してください。