Internet Monitor で履歴データを分析 ([分析] ページ) - Amazon CloudWatch

Internet Monitor で履歴データを分析 ([分析] ページ)

Amazon CloudWatch Internet Monitor コンソールの [分析] ページで、モニタリングするトラフィックのアプリケーションの上位クライアントロケーションをトラフィック量別に表示できます。また、時間の経過に伴うトラフィックのパフォーマンスと可用性のスコアを示すグラフ、およびアプリケーションのモニタリング対象トラフィックに関する他のインターネットトラフィックメトリクスのグラフを表示することもできます。

アプリケーショントラフィックに関する Internet Monitor データの探索を開始するには、期間を選択します。次に、特定の地理的位置 (都市など) や、ログファイルに適用するその他のフィルターを (オプションで) 選択します。Internet Monitor はフィルターをデータに適用し、アプリケーションの測定値を示すデータのグラフを表示できます。[分析] ページに含まれるグラフには、時間の経過に伴うアプリケーションの推移が表示されます。このグラフには、アプリケーションのパフォーマンススコア、可用性スコア、モニタリング対象転送バイト数 (VPC、Network Load Balancers、CloudFront ディストリビューションの場合) またはクライアント接続数 (WorkSpaces ディレクトリの場合)、ラウンドトリップタイム (RTT) が含まれます。

[分析] ページの上部にあるオプションによって、ページのグラフに表示されるトラフィックの時間枠とタイプが決まります。クライアントロケーションまたは ASN でフィルタリングするか、トラフィックグラフを特定の詳細度 (デフォルトは都市レベル) で表示することを選択できます。

上位のクライアントロケーション

[上位クライアントロケーション] グラフには、デフォルトでモニタリング対象の上位トラフィックロケーションが表示されます。別のフィールドを選択してグラフをソートすることも、トラフィックが最も少ないロケーション別など、他の方法でグラフをソートすることもできます。

ページに選択したフィルターによって、ロケーションのリージョン、時間枠などが決まります。

トラフィックヘルススコア

このセクションでは、モニタリング対象トラフィックのトラフィックヘルススコアとメトリクスのグラフを示します。これらのグラフには、ページの上部で選択したフィルターのデータが反映されます。

[トラフィックヘルススコア] のグラフには、モニタリング対象のクライアントトラフィックに影響を与えたヘルスイベントが示され、ローカルトラフィックと全体的なトラフィックのパフォーマンスと可用性に関する情報が表示されます。AWS は、さまざまな ASN や AWS サービスの地理的位置間のネットワークトラフィックに対する、インターネットのパフォーマンスと可用性に関する膨大な履歴データを保持しています。Internet Monitor は、グローバルネットワークのフットプリントから AWS により取得されたこの接続データを使用して、インターネットトラフィックのパフォーマンスと可用性に関するベースラインを計算します。これは、AWS の社内でインターネットの稼働時間と可用性を監視するために使用しているものと同じデータです。

これらの測定値をベースラインとして使用し、その値と比較してアプリケーションのパフォーマンスと可用性が低下した場合に、 Internet Monitor が検出できるようにしています。その情報はパフォーマンススコアと可用性スコアとして報告され、パフォーマンスの低下が発生したことをユーザーが認識しやすくしています。詳細については、「AWS によるパフォーマンススコアと可用性スコアの計算方法」を参照してください。

追加のグラフには、アプリケーショントラフィックのモニタリング対象転送バイト数 (VPC、Network Load Balancers、CloudFront ディストリビューションの場合) またはクライアント接続数 (WorkSpaces ディレクトリの場合)、ラウンドトリップタイム (RTT) が表示されます。

エンドユーザーロケーションの間でラウンドトリップタイム (RTT) を集計すると、その値は、各クライアントロケーションによって誘導されるトラフィック量によって、重み付けされることに注意してください。例えば、クライアントロケーションが 2 つあり、その 1 つは 5 ミリ秒の RTT でトラフィックの 90% を処理し、もう 1 つは 10 ミリ秒の RTT でトラフィックの 10% を処理している場合、結果として集計される RTT は 5.5 ミリ秒 (5 ミリ秒× 0.9 + 10 ミリ秒× 0.1) になります。

また、CloudWatch ツールやその他の方法を使用して、Internet Monitor がモニタリング対象のトラフィック用に保存するインターネット測定値を調べることもできます。詳細については、「CloudWatch ツールと Internet Monitor のクエリインターフェイスによるデータの調査」を参照してください。さらに、Internet Monitor データに基づいて CloudWatch アラームを作成して、ヘルスイベントを通知することができます。詳細については、「Amazon CloudWatch Internet Monitor でアラームを作成する」を参照してください。