CloudWatch RUM での Apdex スコアの評価方式 - Amazon CloudWatch

CloudWatch RUM での Apdex スコアの評価方式

Apdex (Application Performance Index) は、レポートやベンチマークのための方法、およびアプリケーションの応答時間を評価する方法を定義した、オープンな規格です。Apdex スコアは、時間の経過に伴いアプリケーションのパフォーマンスが受ける影響を特定し、理解するために役立ちます。

Apdex スコアでは、エンドユーザーの満足度が、0 (最低の満足度) から 1 (最高の満足度) のスコア範囲で表されます。このスコアは、アプリケーションのパフォーマンスのみを基に算出されています。ユーザーに、アプリケーションの評価が求められることはありません。

個々の Apdex スコアには、3 つのしきい値のいずれかが対応しています。Apdex のしきい値と、実際のアプリケーションの応答時間に基づいて、パフォーマンスが以下の 3 種類に定義されます。

  • 満足 – 実際のアプリケーションの応答時間が、Apdex のしきい値以下。CloudWatch RUM の場合、このしきい値は 2,000 ミリ秒以下です。

  • 許容範囲 – 実際のアプリケーションの応答時間は、Apdex のしきい値より長いものの、そのしきい値の 4 倍以下の範囲に収まる。CloudWatch RUM の場合、この範囲は 2,000~8,000 ミリ秒です。

  • 快適ではない – 実際のアプリケーションの応答時間が、Apdex のしきい値の 4 倍を超過。CloudWatch RUM の場合、8000 ミリ秒を超えた範囲がこれに相当します。

最終的な 0~1 の Apdex スコアは、次の式を使用して計算されます。

(positive scores + tolerable scores/2)/total scores * 100