CloudWatch オブザーバビリティソリューション - Amazon CloudWatch

CloudWatch オブザーバビリティソリューション

CloudWatch オブザーバビリティソリューションには、さまざまな AWS サービスや Java Virtual Machines (JVM)、Apache Kafka、Apache Tomcat、NGINX などの一般的なワークロードのモニタリングを迅速に実装するのに役立つ、すぐに利用可能な設定のカタログが用意されています。これらのソリューションからは、CloudWatch エージェントのインストールと設定、事前定義されたカスタムダッシュボードのデプロイ、メトリクスアラームの設定など、主要なモニタリングタスクに焦点を当てたガイダンスが得られます。これらは、デベロッパーと運用チームが AWS モニタリングツールとオブザーバビリティツールをより効果的に活用するのに役立つように設計されています。

このソリューションには、インフラストラクチャの Detailed Monitoring メトリクス、コンテナモニタリングの Container Insights、アプリケーションモニタリングの Application Signals など、特定のオブザーバビリティ機能を使用するタイミングに関するガイダンスが含まれています。これらのソリューションは、実施例と実用的な設定を提供することで、初期セットアッププロセスを簡単にして機能モニタリングをより迅速に確立し、特定の要件に合わせて必要に応じてカスタマイズすることを目指しています。

オブザーバビリティソリューションを開始するには、CloudWatch コンソールのオブザーバビリティソリューションページにアクセスしてください。

Amazon Managed Grafana で動作するオープンソースソリューションについては、Amazon Managed Grafana のソリューションに関するページを参照してください。

CloudWatch エージェントを必要とするソリューションの詳細を以下に示します。

ソリューションダッシュボードの仕組み

CloudWatch ソリューションのダッシュボードでは、検索駆動型の変数 (ドロップダウン) を使用して、ワークロードのさまざまな側面を動的に探索および可視化できます。

検索駆動型の変数の柔軟性と事前設定されたメトリクスウィジェットを組み合わせることで、ダッシュボードはワークロードに関する深いインサイトを提供し、プロアクティブモニタリング、トラブルシューティング、最適化を可能にします。この動的なアプローチにより、大幅にカスタマイズや設定をしなくても、ダッシュボードを特定のモニタリングニーズにすばやく適応させることができます。

ソリューションはクロスリージョンオブザーバビリティをサポートしていますか?

CloudWatch ソリューションダッシュボードには、ソリューションダッシュボードが作成されたリージョンのメトリクスが表示されます。しかし、ソリューションダッシュボードには、複数のリージョンにわたるメトリクスは表示されません。1 つのダッシュボードで複数のリージョンのデータを表示するユースケースがある場合は、ダッシュボード JSON をカスタマイズして、表示するリージョンを追加する必要があります。これを行うには、メトリクス形式の region 属性を使用して、別々のリージョンからメトリクスをクエリします。ダッシュボード JSON の変更の詳細については、「メトリクスウィジェット: 配列内の各メトリクスの形式」を参照してください。

ソリューションダッシュボードは、クロスアカウントクロスリージョン CloudWatch コンソールをサポートしていますか?

CloudWatch クロスアカウントオブザーバビリティを使用する場合、中心となるモニタリングアカウントのソリューションダッシュボードには、同じリージョンの複数のソースアカウントからのメトリクスが表示されます。類似のワークロードのメトリクスをアカウント間で区別するには、エージェント設定で一意のグループ化ディメンション値を指定します。例えば、Kafka ワークロードの異なるアカウントの Kafka ブローカーに互いに異なる ClusterName 値を割り当てると、クラスターの正確な選択とダッシュボードでのメトリクスの表示が可能になります。

ソリューションダッシュボードは CloudWatch のクロスアカウントオブザーバビリティをサポートしていますか?

クロスアカウントクロスリージョン CloudWatch コンソールを使用してクロスアカウントを有効にしている場合、モニタリングアカウントで作成されたソリューションダッシュボードを使用して複数のソースアカウントからのメトリクスを表示することはできません。そうではなく、それぞれのソースアカウントにダッシュボードを作成する必要があります。ただし、ソースアカウントにダッシュボードを作成し、コンソールでアカウント ID 設定を切り替えることで、モニタリングアカウントからダッシュボードを表示できます。

ソリューションダッシュボードにはどのような制限がありますか?

ソリューションダッシュボードは、検索式を活用してワークロードのメトリクスをフィルタリングおよび分析します。これにより、ドロップダウンオプションの選択に基づいて動的ビューが有効になります。これらの検索式は 500 を超える時系列を返す可能性がありますが、各ダッシュボードウィジェットには 500 を超える時系列を表示することはできません。ソリューションダッシュボードのメトリクス検索の結果、すべての Amazon EC2 で 500 を超える時系列が返された場合、寄与する要因の上位を表示するグラフに不正確な結果が表示される可能性があります。検索式の詳細については、「CloudWatch 検索式の構文」を参照してください。

ダッシュボードウィジェットの i アイコンをクリックすると、CloudWatch はダッシュボードにメトリクス情報を表示します。ただし、現在、これは検索式を使用するダッシュボードウィジェットでは機能しません。ソリューションダッシュボードは検索式を使用するため、ダッシュボードにメトリクスの説明を表示することはできません。

ソリューションが提供するエージェント設定やダッシュボードをカスタマイズできますか?

エージェント設定とダッシュボードをカスタマイズできます。エージェント設定をカスタマイズする場合は、それに応じてダッシュボードを更新する必要があることに注意してください。更新しないと、空のメトリクスウィジェットが表示されます。また、CloudWatch がソリューションの新しいバージョンをリリースした場合、ソリューションの新しいバージョンを適用するとカスタマイズを繰り返す必要がある場合があります。

ソリューションのバージョニング方法

各ソリューションでは、最新の手順とリソースが用意されています。常に、利用可能な最新バージョンを使用することをお勧めします。ソリューション自体はバージョニングされていませんが、関連するアーティファクト (ダッシュボードの AWS CloudFormation テンプレートやエージェントのインストールなど) はバージョニングされています。

AWS CloudFormation テンプレートの説明フィールドまたはダウンロードしたテンプレートのファイル名を確認することで、以前にデプロイされたアーティファクトのバージョンを特定できます。最新バージョンを使用しているかどうかを確認するには、デプロイしたバージョンをソリューションドキュメントで現在参照されているバージョンと比較します。