Amazon CloudWatch Application Insights の仕組み
CloudWatch Application Insights では、アプリケーションリソースをモニタリングできます。以下では、Application Insights の仕組みについて説明します。
トピック
Application Insights がアプリケーションをモニターリングする方法
以下では、Application Insights がどのようにアプリケーションをモニタリングするかについて説明します。
アプリケーションの検出と設定
CloudWatch Application Insights にアプリケーションを初めて追加すると、アプリケーションコンポーネントがスキャンされ、アプリケーションでモニターリングする主要なメトリクス、ログ、その他のデータソースが推奨されます。これらの推奨内容に基づいて、アプリケーションを設定できます。
データの前処理
CloudWatch Application Insights は、アプリケーションリソース全体でモニターリングされているデータソースを継続的に分析し、メトリクスの異常やログエラー (監視結果) を検出します。
問題のインテリジェントな検出
CloudWatch Application Insights エンジンは、分類アルゴリズムと組み込みルールを使用して監視結果を関連付けることで、アプリケーションの問題を検出します。トラブルシューティングを支援するために CloudWatch ダッシュボードが自動的に作成され、問題に関するコンテキスト情報が表示されます。
アラートとアクション
CloudWatch Application Insights は、アプリケーションの問題を検出すると、CloudWatch Events を生成して問題をユーザーに通知します。これらのイベントをセットアップする方法の詳細については、「検出された問題の Application Insights CloudWatch Events」を参照してください。さらに、検出された問題のアラートを受信するようにAmazon SNS 通知を設定できます。
シナリオの例
SQL Server データベースを基盤とする ASP .NET アプリケーションがあります。メモリ負担が高いため、突然、データベースの誤動作が始まります。これに伴って、アプリケーションのパフォーマンスが低下し、ウェブサーバーやロードバランサーで HTTP 500 エラーが発生する可能性があります。
CloudWatch Application Insights とそのインテリジェントな分析により、動的に作成されるダッシュボードに関連メトリクスやログファイルのスニペットが表示されます。これを確認することで、問題を起こしているアプリケーション層を特定できます。この場合、問題は SQL データベース層にある可能性があります。
データ保持期間
CloudWatch Application Insights は、問題を 55 日間、監視結果を 60 日間保持します。
クォータ
CloudWatch Application Insights のデフォルトクォータについては、「Amazon CloudWatch Application Insights エンドポイントとクォータ」を参照してください。特に明記しない限り、各クォータは AWS リージョン単位です。サービスのクォータの引き上げをリクエストする場合は、AWS Support