ElastiCache クラスター要件の決定 - Amazon ElastiCache

ElastiCache クラスター要件の決定

準備

以下の質問に対する回答を確認することで、ElastiCache クラスターの作成を円滑化できます。

  • どのノードインスタンスタイプが必要ですか。

    インスタンスのノードタイプを選択する際のガイダンスについては、「ノードサイズの選択」を参照してください。

  • Amazon VPC に基づいて Virtual Private Cloud (VPC) でクラスターを起動しますか?

    重要

    VPC でクラスターを起動する場合、クラスターの作成を開始する前に、同じ VPC にサブネットグループを作成する必要があります。詳細については、「サブネットおよびサブネットグループ」を参照してください。

    ElastiCache は、Amazon EC2 を使用して AWS 内からアクセスからアクセスするためのものです。ただし、Amazon VPC に基づく VPC で起動し、クラスターが VPC にある場合、AWS の外部アクセスを提供できます。詳細については、「AWS 外部からの ElastiCache リソースへのアクセス」を参照してください。

  • パラメーター値をカスタマイズする必要がありますか。

    その場合、カスタムパラメータグループを作成します。詳細については、「ElastiCache パラメータグループを作成する」を参照してください。

    Valkey または Redis OSS を実行している場合は、reserved-memory または reserved-memory-percent を設定することを検討してください。詳細については、「Valkey および Redis OSS の予約済みメモリを管理する」を参照してください。

  • 独自の VPC セキュリティグループを作成する必要がありますか。

    詳細については、「VPC のセキュリティ」を参照してください。

  • 耐障害性をどのようにして導入しますか。

    詳細については、「障害の軽減」を参照してください。

ElastiCache のメモリとプロセッサの要件

Amazon ElastiCache の基本的な構成ブロックはノードです。ノードは単体で構成される場合と、グループで構成されてクラスターを形成する場合があります。クラスターに使用するノードタイプを決定するときは、クラスターのノード構成および保存する必要があるデータの量を考慮する必要があります。

Memcached エンジンはマルチスレッドであるため、ノードのコア数がクラスターで利用可能な処理能力に影響します。

Memcached クラスターの構成

ElastiCache (Memcached) クラスターは、1~60 個のノードで構成されます。Memcached クラスター内のデータは、クラスター内のノード間で分割されます。アプリケーションは、エンドポイントと呼ばれるネットワークアドレスを使用して Memcached クラスターに接続します。Memcached クラスター内の各ノードには固有のエンドポイントがあり、アプリケーションはこれを使用して特定のノードに対して読み取りと書き込みを行います。ノードエンドポイントに加えて、Memcached クラスター自体には設定エンドポイントと呼ばれるエンドポイントがあります。アプリケーションはこのエンドポイントを使用してクラスターの読み取りまたは書き込みを行うことができ、どのノードに対して読み取りまたは書き込みを行うかの判断は 自動検出 に任せることができます。

Memcached クラスターがクラスター内のノード間でどのように分割されるかを示す画像。

詳細については、「ElastiCache でのクラスターの管理」を参照してください。

Valkey および Redis OSS クラスターの設定

Valkey および Redis OSS 対応の ElastiCache クラスターは、0〜500 個のシャード (ノードグループとも呼ばれる) で構成されます。Valkey または Redis OSS クラスター内のデータは、クラスター内のシャード間で分割されます。アプリケーションは、エンドポイントと呼ばれるネットワークアドレスを使用して Valkey または Redis OSS クラスターに接続します。Valkey または Redis OSS のシャード内のノードは 2 つの役割のいずれかを担います。1 つは読み取り/書き込み可能なプライマリノード、他のすべては読み取り専用のセカンダリノード (リードレプリカとも呼ばれる) です。ノードエンドポイントに加えて、Valkey または Redis OSS クラスター自体には設定エンドポイントと呼ばれるエンドポイントがあります。アプリケーションはこのエンドポイントを使用してクラスターへの読み取りまたは書き込みを行うことができ、どのノードに対して読み取りまたは書き込みを行うかの判断は ElastiCache (Redis OSS) に任せることができます。

無効モードと有効モードの Valkey または Redis OSS クラスターを比較する画像。

詳細については、「ElastiCache でのクラスターの管理」を参照してください。

ElastiCache のスケーリング要件

すべてのクラスターは、新しい大きなノードタイプの新規クラスターを作成することでスケールアップすることができます。Memcached クラスターをスケールアップすると、新しいクラスターは空の状態で開始されます。Valkey または Redis OSS クラスターをスケールアップするときは、バックアップからシードすることにより、新しいクラスターを空の状態で開始するのを避けることができます。

Amazon ElastiCache for Memcached クラスターは、スケールアウトまたはスケールインすることができます。Memcached クラスターをスケールアウトまたはスケールインするには、単純にクラスターにノードを追加したり、クラスターからノードを削除します。自動検出を有効にし、アプリケーションがクラスターの設定エンドポイントに接続している場合は、ノードの追加または削除時にアプリケーションに変更を加える必要はありません。

詳細については、このガイドの「ElastiCache のスケーリング」を参照してください。

ElastiCache のアクセス要件

設計上、Amazon ElastiCache クラスターは Amazon EC2 インスタンスからアクセスします。ElastiCache クラスターへのネットワークアクセスは、クラスターを作成したアカウントに制限されます。したがって、Amazon EC2 インスタンスからクラスターに接続するには、Amazon EC2 インスタンスにクラスターへのアクセスを許可する必要があります。これを行う手順は、EC2-VPC で起動したか、または EC2-Classic で起動したかによって異なります。

クラスターを EC2-VPC で起動した場合、クラスターにネットワーク進入を許可する必要があります。クラスターを EC2-Classic で起動した場合、インスタンスに関連付けられた Amazon Elastic Compute Cloud セキュリティグループに、ElastiCache セキュリティグループへのアクセスを許可する必要があります。詳細な手順については、このガイドの「ステップ 3. クラスターへのアクセスを許可する」を参照してください。

ElastiCache でのリージョン、アベイラビリティーゾーン、およびローカルゾーンの要件

Amazon ElastiCache はすべての AWS リージョンをサポートしています。アプリケーションに近い AWS リージョンに ElastiCache クラスターを配置することで、レイテンシーを低減できます。クラスターに複数のノードがある場合、複数の異なるアベイラビリティーゾーンに、または Local Zones にノードを配置することで、クラスター上の障害の影響を低減できます。

詳細については、次を参照してください: