Amazon RDS for Microsoft SQL Server の監査ポリシーの設定
SQL Server データベースインスタンスにはサーバー監査 RDS_DAS_AUDIT
があり、Amazon RDS によって管理されます。サーバー監査仕様 RDS_DAS_SERVER_AUDIT_SPEC
にサーバーイベントを記録するポリシーを定義できます。RDS_DAS_DB_<name>
などのデータベース監査仕様を作成し、データベースイベントを記録するポリシーを定義できます。サーバーレベルとデータベースレベルの監査アクショングループのリストについては、Microsoft SQL Server ドキュメントの「SQL Server 監査アクショングループとアクション
デフォルトのサーバーポリシーは、失敗したログインと、データベースアクティビティストリームのデータベースまたはサーバー監査仕様の変更のみを監視します。
監査および監査仕様の制限には以下が含まれます。
-
データベースアクティビティストリームがロック状態の場合、サーバーまたはデータベースの監査仕様を変更することはできません。
-
サーバー監査
RDS_DAS_AUDIT
の仕様は変更できません。 -
SQL Server 監査
RDS_DAS_CHANGES
または関連するサーバー監査仕様RDS_DAS_CHANGES_AUDIT_SPEC
は変更できません。 -
データベース監査仕様を作成するときには、
RDS_DAS_DB_databaseActions
などの形式RDS_DAS_DB_<name>
を使用する必要があります。
重要
小規模なインスタンスクラスでは、すべてを監査せず、必要なデータだけを監査することをお勧めします。これにより、これらのインスタンスクラスに対するデータベースアクティビティストリームのパフォーマンスへの影響を軽減できます。
次のサンプルコードは、サーバー監査仕様 RDS_DAS_SERVER_AUDIT_SPEC
を変更し、ログアウトと成功したログインアクションを監査します。
ALTER SERVER AUDIT SPECIFICATION [RDS_DAS_SERVER_AUDIT_SPEC] WITH (STATE=OFF); ALTER SERVER AUDIT SPECIFICATION [RDS_DAS_SERVER_AUDIT_SPEC] ADD (LOGOUT_GROUP), ADD (SUCCESSFUL_LOGIN_GROUP) WITH (STATE = ON );
次のサンプルコードは、データベース監査仕様 RDS_DAS_DB_database_spec
を作成し、それをサーバー監査 RDS_DAS_AUDIT
に添付します。
USE testDB; CREATE DATABASE AUDIT SPECIFICATION [RDS_DAS_DB_database_spec] FOR SERVER AUDIT [RDS_DAS_AUDIT] ADD ( INSERT, UPDATE, DELETE ON testTable BY testUser ) WITH (STATE = ON);
監査仕様を設定したら、仕様 RDS_DAS_SERVER_AUDIT_SPEC
および RDS_DAS_DB_<name>
が ON
の状態に設定されていることを確認します。これで、監査データをデータベースアクティビティストリームに送信できます。