RDS for MariaDB でのカスケードリードレプリカの使用 - Amazon Relational Database Service

RDS for MariaDB でのカスケードリードレプリカの使用

RDS for MariaDB では、リードレプリカのカスケードをサポートしています。カスケードリードレプリカにより、ソースの RDS for MariaDB DB インスタンスにオーバーヘッドを追加せずに読み取りをスケーリングできます。

カスケードリードレプリカを使用すると、RDS for MariaDB DB インスタンスは、チェーン内の最初のリードレプリカにデータを送信します。その後、そのリードレプリカは、チェーン内の 2 番目のレプリカにデータを送信し、その動作が順に続いていきます。その結果、チェーン内のすべてのリードレプリカに RDS for MariaDB DB インスタンスの更新が送信されますが、ソース DB インスタンスでのオーバーヘッドは発生しません。

ソースの RDS for MariaDB DB インスタンスから、チェーン内にリードレプリカを 3 層まで作成できます。例えば、RDS for MariaDB DB インスタンス、mariadb-main があるとします。以下の操作を行うことができます。

  • mariadb-main で開始し、チェーン内に最初のリードレプリカ、read-replica-1 を作成します。

  • 次に、read-replica-1 で、チェーン内に次のリードレプリカ、read-replica-2 を作成します。

  • 最後に、read-replica-2 で、チェーン内に 3 番目のリードレプリカ、read-replica-3 を作成します。

mariadb-main の層では、この 3 番目のカスケードリードレプリカに続く、別のリードレプリカを作成することはできません。一連の完全なインスタンス (RDS for MariaDB のソース DB インスタンスから、この層の最後のカスケードリードレプリカまで) は、最大 4 つの DB インスタンスで構成できます。

リードレプリカのカスケードを設定するには、RDS for MariaDB DB インスタンスで自動バックアップを有効にします。リードレプリカで自動バックアップを有効にするには、まずリードレプリカを作成し、次に自動バックアップを有効にするようにリードレプリカを変更します。詳しくは、「リードレプリカの作成」を参照してください。

他のリードレプリカと同様に、カスケードの一部となっているリードレプリカを昇格できます。リードレプリカのチェーン内でリードレプリカを昇格させると、そのレプリカはチェーンから削除されます。例えば、mariadb-main DB インスタンスのワークロードの一部を、経理部のみが使用する新しいインスタンスに移動するとします。この例では、3 つのリードレプリカから成るチェーンがあると仮定し、read-replica-2 を昇格させることにします。チェーンは以下のような影響を受けます。

  • 昇格する read-replica-2 は、レプリケーションチェーンから削除されます。

    • このリードレプリカは、完全な読み取り/書き込み DB インスタンスになります。

    • 昇格前と同じように、read-replica-3 へのレプリケーションを継続します。

  • mariadb-main は、read-replica-1 へのレプリケーションを継続します。

リードレプリカの昇格についての詳細は、「リードレプリカをスタンドアロン DB インスタンスに昇格させる」を参照してください。