sqlnet.ora パラメータを使用した接続プロパティの変更 - Amazon Relational Database Service

sqlnet.ora パラメータを使用した接続プロパティの変更

sqlnet.ora ファイルに含まれているパラメータでは、Oracle データベースサーバーおよびクライアントの Oracle Net 機能を設定します。sqlnet.ora ファイルのパラメータを使用して、データベースに出入りする接続のプロパティを変更できます。

sqlnet.ora を設定する理由の詳細については、Oracle ドキュメントのプロファイルパラメータの設定に関する記事を参照してください。

sqlnet.ora パラメータの設定

Amazon RDS for Oracle パラメータグループには、sqlnet.ora パラメータのサブセットが含まれています。これらのパラメータは、他の Oracle パラメータと同じ方法で設定します。sqlnetora. プレフィックスは、どのパラメータが sqlnet.ora パラメータであるかを判別します。例えば、Amazon RDS の Oracle パラメータグループの場合、default_sdu_size sqlnet.ora パラメータは sqlnetora.default_sdu_size です。

パラメータグループの管理とパラメータ値の設定については、「Amazon RDS のパラメータグループ」を参照してください。

サポートされている sqlnet.ora パラメータ

Amazon RDS は、以下の sqlnet.ora パラメータをサポートしています。動的な sqlnet.ora パラメータの変更は即時に反映されます。

Parameter 有効な値 静的/動的 説明

sqlnetora.default_sdu_size

5122097152

動的

セッションデータユニット (SDU) のサイズ (バイト単位)。

SDU は、バッファに配置され、ネットワークで一度に送信されるデータの量です。

sqlnetora.diag_adr_enabled

ON, OFF

動的

自動診断リポジトリ (ADR) のトレースを有効化/無効化する値。

ON は、ADR ファイルのトレースを使用することを指定します。

OFF は、ADR 以外のファイルのトレースを使用することを指定します。

sqlnetora.recv_buf_size

8192268435456

動的

セッションの受信オペレーションのバッファ容量制限。TCP/IP、TCP/IP with SSL、SDP の各プロトコルでサポートされます。

sqlnetora.send_buf_size

8192268435456

動的

セッションの送信オペレーションのバッファ容量制限。TCP/IP、TCP/IP with SSL、SDP の各プロトコルでサポートされます。

sqlnetora.sqlnet.allowed_logon_version_client

8, 10, 11, 12

動的

Oracle DB インスタンスへの接続を確立するために、クライアント、およびクライアントとして機能するサーバーに許可される最小認証プロトコルバージョン。

sqlnetora.sqlnet.allowed_logon_version_server

8, 9, 10, 11, 12, 12a

動的

Oracle DB インスタンスへの接続を確立するために許可される最小認証プロトコルバージョン。

sqlnetora.sqlnet.expire_time

01440

動的

チェックを送信してクライアントサーバー接続がアクティブであることを確認する時間間隔 (分単位)。

sqlnetora.sqlnet.inbound_connect_timeout

0、または 107200

動的

クライアントからデータベースサーバーに接続し、必要な認証情報を提供するまでの時間 (秒単位)。

sqlnetora.sqlnet.outbound_connect_timeout

0、または 107200

動的

クライアントから DB インスタンスへの Oracle Net 接続を確立するまでの時間 (秒単位)。

sqlnetora.sqlnet.recv_timeout

0、または 107200

動的

接続の確立後にデータベースサーバーがクライアントデータを待機する時間 (秒単位)。

sqlnetora.sqlnet.send_timeout

0、または 107200

動的

接続の確立後にデータベースサーバーからクライアントへの送信オペレーションが完了するまでの時間 (秒単位)。

sqlnetora.tcp.connect_timeout

0、または 107200

動的

クライアントからデータベースサーバーへの TCP 接続を確立するまでの時間 (秒単位)。

sqlnetora.trace_level_server

0, 4, 10, 16, OFF, USER, ADMIN, SUPPORT

動的

ADR 以外のトレースの場合、指定したレベルでトレースをオンにするか、トレースをオフにします。

サポートされている各 sqlnet.ora パラメータのデフォルト値は、リリースの Oracle Database デフォルトです。

sqlnet.ora パラメータの表示

AWS Management Console、AWS CLI、または SQL を使用して、sqlnet.ora のパラメータとその設定を表示できます。

コンソールでの sqlnet.ora パラメータの表示

パラメータグループ内のパラメータの表示方法については、「Amazon RDS のパラメータグループ」を参照してください。

Oracle パラメータグループでは、sqlnetora. プレフィックスにより、どのパラメータが sqlnet.ora パラメータであるかを判別します。

AWS CLI での sqlnet.ora パラメータの表示

Oracle パラメータグループに設定されている sqlnet.ora パラメータを表示するには、AWS CLI の describe-db-parameters コマンドを使用します。

Oracle DB インスタンスのすべての sqlnet.ora パラメータを表示するには、AWS CLI の download-db-log-file-portion コマンドを呼び出します。DB インスタンス識別子、ログファイル名、および出力のタイプを指定します。

次のコードでは、mydbinstance のすべての sqlnet.ora パラメータを一覧表示します。

Linux、macOS、Unix の場合:

aws rds download-db-log-file-portion \ --db-instance-identifier mydbinstance \ --log-file-name trace/sqlnet-parameters \ --output text

Windows の場合:

aws rds download-db-log-file-portion ^ --db-instance-identifier mydbinstance ^ --log-file-name trace/sqlnet-parameters ^ --output text

SQL クライアントでの sqlnet.ora パラメータの表示

SQL クライアントで Oracle DB インスタンスに接続すると、次のクエリで sqlnet.ora パラメータが一覧表示されます。

SELECT * FROM TABLE (rdsadmin.rds_file_util.read_text_file( p_directory => 'BDUMP', p_filename => 'sqlnet-parameters'));

SQL クライアントで Oracle DB インスタンスに接続する方法については、「RDS for Oracle DB インスタンスへの接続」を参照してください。