RDS for MariaDB のマイナーバージョンの自動アップグレード - Amazon Relational Database Service

RDS for MariaDB のマイナーバージョンの自動アップグレード

DB インスタンスの作成または変更時に次の設定を指定すると、DB インスタンスを自動的にアップグレードできます。

  • [マイナーバージョンの自動アップグレード] の設定は有効です。

  • バックアップ保持期間の設定は 0 より大きいです。

AWS Management Consoleの場合、これらの設定はAAdditional configuration (追加設定) の下にあります。下図は、Auto minor version upgrade (自動マイナーバージョンアップグレード) 設定を示しています。

マイナーバージョン自動アップグレードの設定

これらの設定の詳細については、「DB インスタンスの設定」をご参照ください。

一部の AWS リージョン の RDS for MariaDB メジャーバージョンでは、RDS によって 1 つのマイナーバージョンが自動アップグレードバージョンとして指定されます。Amazon RDS でマイナーバージョンのテストと承認が完了すると、メンテナンスウィンドウの間にマイナーバージョンアップグレードが自動的に行われます。RDS では、新しくリリースされたマイナーバージョンが自動アップグレードバージョンとして自動的に設定されることはありません。RDS によって新しい自動アップグレードバージョンが指定される前に、以下のような複数の基準が考慮されます。

  • 既知のセキュリティの問題

  • MariaDB コミュニティバージョンのバグ

  • マイナーバージョンがリリースされてからのフリート全体の安定性

注記

TLS バージョン 1.0 と 1.1 の使用のサポートは、MariaDB の特定のマイナーバージョン以降では終了しています。サポートしている MariaDB のマイナーバージョンの詳細については、「Amazon RDS 上の MariaDB DB インスタンスの SSL/TLS サポート」参照してください。

次の AWS CLI コマンドを使用して、特定の AWS リージョン で指定された MariaDB マイナーバージョンの現在の自動マイナーアップグレードターゲットバージョンを確認できます。

Linux、macOS、Unix の場合:

aws rds describe-db-engine-versions \ --engine mariadb \ --engine-version minor-version \ --region region \ --query "DBEngineVersions[*].ValidUpgradeTarget[*].{AutoUpgrade:AutoUpgrade,EngineVersion:EngineVersion}" \ --output text

Windows の場合:

aws rds describe-db-engine-versions ^ --engine mariadb ^ --engine-version minor-version ^ --region region ^ --query "DBEngineVersions[*].ValidUpgradeTarget[*].{AutoUpgrade:AutoUpgrade,EngineVersion:EngineVersion}" ^ --output text

例えば、次の AWS CLI コマンドにより、米国東部 (オハイオ) AWS リージョン (us-east-2) の MariaDB マイナーバージョン 10.5.12 の自動マイナーアップグレードターゲットを特定できます。

Linux、macOS、Unix の場合:

aws rds describe-db-engine-versions \ --engine mariadb \ --engine-version 10.5.16 \ --region us-east-2 \ --query "DBEngineVersions[*].ValidUpgradeTarget[*].{AutoUpgrade:AutoUpgrade,EngineVersion:EngineVersion}" \ --output table

Windows の場合:

aws rds describe-db-engine-versions ^ --engine mariadb ^ --engine-version 10.5.16 ^ --region us-east-2 ^ --query "DBEngineVersions[*].ValidUpgradeTarget[*].{AutoUpgrade:AutoUpgrade,EngineVersion:EngineVersion}" ^ --output table

以下のような出力が生成されます。

---------------------------------- | DescribeDBEngineVersions | +--------------+-----------------+ | AutoUpgrade | EngineVersion | +--------------+-----------------+ | True | 10.5.17 | | False | 10.5.18 | | False | 10.5.19 | | False | 10.6.5 | | False | 10.6.7 | | False | 10.6.8 | | False | 10.6.10 | | False | 10.6.11 | | False | 10.6.12 | +--------------+-----------------+

この例では、AutoUpgrade 値は、MariaDB バージョン 10.5.17 の場合、True です。したがって、自動マイナーアップグレードターゲットは MariaDB バージョン 10.5.17 であり、出力で強調表示されています。

MariaDB DB インスタンスは、以下の基準を満たしている場合、メンテナンスウィンドウの間に自動的にアップグレードされます。

  • [マイナーバージョンの自動アップグレード] の設定は有効です。

  • バックアップ保持期間の設定は 0 より大きいです。

  • DB インスタンスでは、現在の自動アップグレードマイナーバージョン未満の DB エンジンのマイナーバージョンが実行されています。

詳細については、「マイナーエンジンバージョンの自動アップグレード」を参照してください。