SQL Server のアップグレードに関する考慮事項 - Amazon Relational Database Service

SQL Server のアップグレードに関する考慮事項

Amazon RDS によってアップグレードプロセス中に 2 つの DB スナップショットが作成されます。初期の DB スナップショットは、アップグレードの変更が行われる前の DB インスタンスから作成されます。アップグレード完了後に、2 番目の DB スナップショットが取得されます。

注記

DB インスタンスのバックアップ保持期間を 0 より大きく設定した場合にのみ、Amazon RDS は DB スナップショットを作成します。バックアップ保持期間を変更するには、「Amazon RDS DB インスタンスを変更する」を参照してください。

アップグレード完了後は、データベースエンジンを前のバージョンに戻すことはできません。前のバージョンに戻す必要がある場合は、アップグレード前に取得された DB スナップショットを復元して、新しい DB インスタンスを作成します。

SQL Server のマイナーバージョンアップグレードまたはメジャーバージョンアップグレード中、[Free Storage Space] と [Disk Queue Depth] のメトリクスに [-1] が表示されます。アップグレード完了後は、両方のメトリクスが [normal (ノーマル)] に戻ります。

SQL Server インスタンスをアップグレードする前に、次の情報を確認してください。

マルチ AZ およびインメモリ最適化に関する考慮事項

Amazon RDS は、Microsoft SQL Server を実行する DB インスタンスで SQL Server データベースミラーリング (DBM) または Always On 可用性グループ (AG) によるマルチ AZ 配置をサポートしています。詳細については、「Amazon RDS for Microsoft SQL Server のマルチ AZ 配置」を参照してください。

DB インスタンスがマルチ AZ 配置にある場合は、プライマリとスタンバイの両方のインスタンスがアップグレードされます。Amazon RDS で、ローリングアップグレードが行われます。フェイルオーバー中にのみ、停止が発生します。

SQL Server 2016 から 2019 までの Enterprise Edition は、インメモリ最適化をサポートしています。

リードレプリカの考慮事項

データベースバージョンのアップグレード中に、Amazon RDS はプライマリ DB インスタンスと共にすべてのリードレプリカをアップグレードします。Amazon RDS では、リードレプリカのデータベースバージョンのアップグレードを個別にサポートしていません。リードレプリカの詳細については、「Amazon RDS での Microsoft SQL Server 用のリードレプリカの使用」を参照してください。

プライマリ DB インスタンスのデータベースバージョンのアップグレードを実行すると、そのすべてのリードレプリカも自動的にアップグレードされます。Amazon RDS は、プライマリ DB インスタンスをアップグレードする前に、すべてのリードレプリカを同時にアップグレードします。リードレプリカは、プライマリ DB インスタンスのデータベースバージョンのアップグレードが完了するまで使用できない場合があります。

オプショングループに関する考慮事項

DB インスタンスでカスタム DB オプショングループを使用している場合、Amazon RDS で DB インスタンスに新しいオプショングループを自動的に割り当てられないことがあります。例えば、新しいメジャーバージョンにアップグレードする場合、新しいオプショングループを指定する必要があります。新しいオプショングループを作成し、このオプショングループに既存のカスタムオプショングループと同じオプションを追加することをお勧めします。

詳細については、「オプショングループを作成する」または「オプショングループをコピーする」を参照してください。

パラメータグループに関する考慮事項

DB インスタンスがカスタム DB パラメータグループを使用している場合:

  • Amazon RDS は、アップグレード後に DB インスタンスを自動的に再起動します。

  • 場合によっては、RDS が新しいパラメータグループを DB インスタンスに自動的に割り当てられないことがあります。

    例えば、新しいメジャーバージョンにアップグレードする場合、新しいパラメータグループを指定する必要があります。新しいパラメータグループを作成し、そのパラメータの設定を既存のカスタムパラメータグループと同じにすることをお勧めします。

詳細については、「Amazon RDS での DB パラメータグループの作成」または「Amazon RDS での DB パラメータグループのコピー」を参照してください。