以前のバージョンの復元
バージョニングを使用すると、オブジェクトの以前のバージョンを取得できます。この機能を実行するには 2 つの方法があります。
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オブジェクトの以前のバージョンを同じバケットにコピーします。
コピーされたオブジェクトはそのオブジェクトの最新バージョンになり、すべてのオブジェクトバージョンが維持されます。
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オブジェクトの最新バージョンを完全に削除します。
最新のオブジェクトバージョンを削除すると、結果として、以前のバージョンがそのオブジェクトの最新バージョンになります。
すべてのオブジェクトバージョンが維持されるため、オブジェクトの特定のバージョンをバケットにコピーすることにより、以前の任意のバージョンを最新バージョンにすることができます。次の図では、ソースオブジェクト (ID = 111111) が同じバケットにコピーされます。Amazon S3 が新しい ID(88778877)を指定し、それがオブジェクトの最新バージョンになります。したがって、バケットには元のオブジェクトバージョン (111111) とそのコピー (88778877) の両方が存在します。以前のバージョンを取得してからアップロードして最新のバージョンにする方法の詳細については、バージョニングが有効なバケットからのオブジェクトバージョンの取得およびオブジェクトのアップロードを参照してください。
後続の GET
が、バージョン 88778877 を取得します。
次の図では、オブジェクトの最新バージョン (121212) を削除して、以前のバージョン (111111) を最新のオブジェクトとして残す方法を示しています。オブジェクトの削除の詳細については、「1 つのオブジェクトの削除」を参照してください。
後続の GET
が、バージョン 111111 を取得します。
注記
オブジェクトバージョンをバッチで復元する場合は、CopyObject
オペレーションを使用できます。CopyObject
オペレーションは、マニフェストで指定した各オブジェクトをコピーします。ただし、オブジェクトは、必ずしもマニフェストに表示されている順序と同じ順序でコピーされるとは限らないため、注意してください。バージョン管理されたバケットでは、現在のバージョンまたは以前のバージョンの順序を維持することが重要な場合は、最初に以前のバージョンをすべてコピーする必要があります。次に、最初のジョブが完了したら、後続のジョブで現在のバージョンをコピーします。
以前のオブジェクトバージョンを復元する
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
[Buckets] (バケット) リストで、オブジェクトが含まれるバケットの名前を選択します。
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オブジェクト一覧から、オブジェクトの名前を選択します。
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[バージョン] を選択します。
Amazon S3 にオブジェクトのバージョンがすべて表示されます。
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取得するバージョンのバージョン ID の、横のチェックボックスをオンにします。
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[アクション] を選択し、[ダウンロード] を選択して、オブジェクトを保存します。
オブジェクトの概要パネルでも、オブジェクトのバージョンの確認、ダウンロード、および削除ができます。詳細については、「Amazon S3 コンソールでのオブジェクトのプロパティの表示」を参照してください。
重要
最新 (現在) のバージョンとして削除された場合のみ、オブジェクトを復元できます。削除されたオブジェクトの以前のバージョンを復元することはできません。詳細については、「S3 バージョニングによる複数のバージョンのオブジェクトの保持」を参照してください。
他の AWS SDK の使用の詳細については、「AWS デベロッパーセンター