汎用バケットのアクセスポイントを作成したら、これらのエンドポイントを使用してさまざまなオペレーションを実行できます。汎用バケットのアクセスポイントを参照するときは、Amazon リソースネーム (ARN)、アクセスポイントエイリアス、または仮想ホスト形式の URI を使用できます。
汎用バケットのアクセスポイント ARN
アクセスポイントには Amazon リソースネーム (ARN) があります。汎用バケットのアクセスポイントの ARN は、バケットの ARN と似ていますが、明示的に型指定され、アクセスポイントの AWS リージョンとアクセスポイントの所有者の AWS アカウント ID をエンコードします。ARN の詳細については、「AWS 全般のリファレンス」の「Amazon リソースネーム (ARN)」を参照してください。
アクセスポイント ARN は、以下の形式を使用します。
arn:aws:s3:
region
:account-id
:accesspoint/resource
-
arn:aws:s3:
は、リージョンus-west-2
:123456789012
:accesspoint/test
でアカウントus-west-2
が所有する123456789012
と呼ばれるアクセスポイントを表します。test
-
arn:aws:s3:
は、リージョンus-west-2
:123456789012
:accesspoint/*
内のアカウントus-west-2
のすべてのアクセスポイントを表します。123456789012
アクセスポイントを介してアクセスされるオブジェクトの ARN は、以下の形式を使用します。
arn:aws:s3:
region
:account-id
:accesspoint/access-point-name
/object/resource
-
arn:aws:s3:
は、リージョンus-west-2
:123456789012
:accesspoint/test
/object/unit-01
でアカウントus-west-2
が所有する、123456789012
という名前のアクセスポイントを介してアクセスされるオブジェクトtest
を表します。unit-01
-
arn:aws:s3:
は、リージョンus-west-2
:123456789012
:accesspoint/test
/object/*
のアカウントus-west-2
にある、123456789012
という名前のアクセスポイントのすべてのオブジェクトを表します。test
-
arn:aws:s3:
は、リージョンus-west-2
:123456789012
:accesspoint/test
/object/unit-01
/finance
/*
のアカウントus-west-2
にある、123456789012
という名前のアクセスポイントのプレフィックスtest
が付いたすべてのオブジェクトを表します。unit-01/finance/
汎用バケットのアクセスポイントのエイリアス
汎用バケットのアクセスポイントを作成すると、Amazon S3 はデータアクセス用の Amazon S3 バケット名の代わりに使用できるエイリアスを自動的に生成します。このアクセスポイントエイリアスは、アクセスポイントのデータプレーンオペレーションにおいて、Amazon リソースネーム (ARN) の代わりに使用することができます。これらのオペレーションのリストについては、「汎用バケットのアクセスポイントの互換性」を参照してください。
アクセスポイントのエイリアス名は、Amazon S3 バケットと同じ名前空間内に作成されます。このエイリアス名は自動的に生成され、変更できません。アクセスポイントのエイリアス名は、有効な Amazon S3 バケット名のすべての要件を満たしており、次の部分で構成されています。
access point
prefix
-metadata
-s3alias
注記
-s3alias
サフィックスは、アクセスポイントのエイリアス名用に予約されており、バケット名やアクセスポイント名には使用できません。Amazon S3 バケット命名規則の詳細については、「汎用バケットの命名規則」を参照してください。
汎用バケットのアクセスポイントのエイリアスに関するユースケースと制限事項
汎用バケットのアクセスポイントを採用する場合、大幅なコード変更を必要とせずに、アクセスポイントのエイリアス名を使用できます。
汎用バケットのアクセスポイントを作成すると、次の例に示すように、Amazon S3 によってアクセスポイントのエイリアス名が自動的に生成されます。このコマンドを実行するには、
をユーザー自身の情報に置き換えます。user
input placeholders
aws s3control create-access-point --bucket
amzn-s3-demo-bucket1
--namemy-access-point
--account-id111122223333
{ "AccessPointArn": "arn:aws:s3:region
:111122223333
:accesspoint/my-access-point
", "Alias": "my-access-point
-aqfqprnstn7aefdfbarligizwgyfouse1a
-s3alias" }
このアクセスポイントのエイリアス名は、あらゆるデータプレーンオペレーションにおいて、Amazon S3 のバケット名の代わりに使用することができます。これらのオペレーションのリストについては、汎用バケットのアクセスポイントの互換性 を参照してください。
次の get-object
コマンドの AWS CLI 例では、バケットのアクセスポイントエイリアスを使用して、指定されたオブジェクトに関する情報を返します。このコマンドを実行するには、
をユーザー自身の情報に置き換えます。user input placeholders
aws s3api get-object --bucket
my-access-point
-aqfqprnstn7aefdfbarligizwgyfouse1a
-s3alias --keydir/my_data.rtf
my_data.rtf
{ "AcceptRanges": "bytes", "LastModified": "2020-01-08T22:16:28+00:00", "ContentLength": 910, "ETag": "\"00751974dc146b76404bb7290f8f51bb\"", "VersionId": "null", "ContentType": "text/rtf", "Metadata": {} }
アクセスポイントエイリアスの制限
-
お客様はエイリアスを設定できません。
-
アクセスポイントでは、エイリアスの削除、変更、無効化はできません。
-
このアクセスポイントのエイリアス名は、一部のデータプレーンオペレーションにおいて、Amazon S3 のバケット名の代わりに使用することができます。これらのオペレーションのリストについては、汎用バケットのアクセスポイントと S3 オペレーションとの互換性 を参照してください。
-
アクセスポイントのエイリアス名は Amazon S3 コントロールプレーンオペレーションに使用することはできません。Amazon S3 コントロールプレーンオペレーションの一覧は、「Amazon Simple Storage Service API リファレンス」の「Amazon S3 コントロール」を参照してください。
-
Amazon S3 コンソールの 移動オペレーションの移動元または移動先として S3 アクセスポイントのエイリアスを使用することはできません。
-
エイリアスはAWS Identity and Access Management (IAM) ポリシーでは使用できません。
-
エイリアスは S3 サーバーアクセスログのログ記録送信先として使用することはできません。
-
エイリアスは AWS CloudTrail ログのログ記録送信先として使用することはできません。
-
Amazon SageMaker GroundTruth は、アクセスポイントのエイリアスをサポートしていません。
仮想ホスティング形式の URI
汎用バケットのアクセスポイントでは、仮想ホスト形式のアドレス指定のみがサポートされます。仮想ホスティング形式の URI では、アクセスポイント名、AWS アカウント、AWS リージョンは URL のドメイン名の一部です。仮想ホスティングの詳細については、「バケットの仮想ホスティング」を参照してください。
アクセスポイントの仮想ホスト形式の URI は、次の形式を使用します。
https://
access-point-name
-account-id
.s3-accesspoint.region
.amazonaws.com
注記
-
アクセスポイント名にダッシュ (-) 文字が含まれている場合は、URL にダッシュを含めて、アカウント ID の前に別のダッシュを挿入します。例えば、リージョン
で アカウントus-west-2
が所有する123456789012
という名前のアクセスポイントを使用する場合、適切な URL はfinance-docs
https://
になります。finance-docs
-123456789012
.s3-accesspoint.us-west-2
.amazonaws.com -
S3 アクセスポイントでは、HTTP 経由のアクセスはサポートされていません。アクセスポイントでは HTTPS 経由のセキュアなアクセスのみがサポートされます。