Amazon S3 Intelligent-Tiering によるストレージコストの管理
S3 Intelligent-Tiering ストレージクラスは、アクセスパターンが変化した際に、オペレーション上のオーバーヘッドやパフォーマンスへの影響を排除し、データを最もコスト効率の高いアクセス層に自動的に移動させることで、ストレージコストを最適化するように設計されています。オブジェクトのモニタリングとオートメーションに対して発生する少額の月額料金で、S3 Intelligent-Tiering はアクセスパターンをモニタリングし、あまりアクセスされていないオブジェクトをより低コストのアクセス階層へ自動的に移動させることができます。
S3 Intelligent-Tiering は、3 つの低レイテンシーかつ高スループットのアクセス階層で、自動ストレージコスト削減を実現します。非同期でアクセスできるデータの場合は、S3 Intelligent-Tiering ストレージクラスで自動アーカイブ機能をアクティブ化することもできます。S3 Intelligent-Tiering には取り出し料金は発生しません。低頻度のアクセス階層または Archive Instant Access 階層にあるオブジェクトに後からアクセスすると、自動的に高頻度のアクセス階層に戻されます。S3 Intelligent-Tiering ストレージクラスのアクセス階層間でオブジェクトを移動させるときに追加の階層化料金は発生しません。
S3 Intelligent-Tiering は、データレイク、データ分析、新しいアプリケーションなど、オブジェクトのサイズや保持期間に関係なく、アクセスパターンが不明、変更される、または予測不可能なデータに対して推奨されるストレージクラスです。
S3 Intelligent-Tiering ストレージクラスは、以下を含む Amazon S3 のすべての機能をサポートします。
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オブジェクトのアクセス層を検証する S3 インベントリ
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データを任意の AWS リージョン にレプリケートする S3 レプリケーション
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S3 Storage Lens でのストレージの使用状況とアクティビティに関するメトリクスの表示
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オブジェクトデータ保護のためのサーバー側の暗号化
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データを誤って削除しないようにする S3 オブジェクトロック
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仮想プライベートクラウド (VPC) のプライベートエンドポイントを介して Amazon S3 にアクセスするための AWS PrivateLink
S3 Intelligent-Tiering の使用方法については、以下のセクションを参照してください。