S3 Object Lambda を使用したオブジェクトの変換
Amazon S3 Object Lambda を使用すると、Amazon S3 GET、LIST、HEAD リクエストに独自のコードを追加して、データがアプリケーションに返されるときにそのデータを変更および処理できます。カスタムコードを使用すると、S3 GET リクエストによって返されるデータを変更し、行のフィルタリング、画像の動的なサイズ変更と透かし、機密データの編集などを行うことができます。また、S3 Object Lambda を使用して、バケット内のすべてのオブジェクトのカスタムビューを作成する S3 LIST リクエストの出力や、オブジェクト名やサイズなどのオブジェクトメタデータを変更する S3 HEAD リクエストの出力を変更することもできます。S3 Object Lambda を Amazon CloudFront ディストリビューションのオリジンとして使用して、画像の自動サイズ変更、古い形式 (JPEG から WebP など) のトランスコーディング、メタデータの削除など、エンドユーザー向けにデータを調整できます。詳細については、AWS ブログの「Use Amazon S3 Object Lambda with Amazon CloudFront
S3 オブジェクト Lambda の仕組み
S3 Object Lambda は AWS Lambda 関数を使用して、標準の S3 GET、LIST、HEAD リクエストの出力を自動的に処理します。AWS Lambda は、基盤となるコンピューティングリソースの管理を必要とせずに、顧客定義のコードを実行するサーバーレスコンピューティングサービスです。データ変換を特定のユースケースに合わせて調整し、独自のカスタム Lambda 関数を作成して実行することができます。
Lambda 関数を設定したら、Object Lambda アクセスポイントと呼ばれる S3 Object Lambda サービスエンドポイントにアタッチします。Object Lambda アクセスポイントは、サポートアクセスポイントと呼ばれる、標準の S3 アクセスポイントを使用してデータにアクセスします。
Object Lambda アクセスポイントにリクエストを送信すると、Amazon S3 は自動的に Lambda 関数を呼び出します。その後、S3 Object Lambda アクセスポイントを介して S3 GET、LIST、または HEAD リクエストを使用して取得されたデータは、変換された結果をアプリケーションに返します。次の図に示すように、他のすべてのリクエストは通常どおりに処理されます。
このセクションのトピックでは、S3 Object Lambda の使用方法について説明します。
トピック
S3 Object Lambda チュートリアルについては、以下を参照してください。
標準のアクセスポイントの詳細については、アクセスポイントを使用した共有データセットへのアクセスの管理 を参照してください。
バケットの操作方法の詳細については、「汎用バケットの概要」を参照してください。オブジェクトの操作方法の詳細については、Amazon S3 オブジェクトの概要 を参照してください。