Amazon Route 53 のヘルスチェックと Amazon CloudWatch を使用したリソースのモニタリング
Amazon Route 53 のヘルスチェックを作成してリソースをモニタリングできます。ヘルスチェックでは、CloudWatch を使用して生データを収集し、ほぼリアルタイムの読み取り可能なメトリクスに加工します。これらの統計情報は、2 週間記録されるため、履歴情報にアクセスしてリソースの動作をより的確に把握できます。デフォルトでは、Route 53 のヘルスチェックからのメトリクスデータは、 1 分間隔で自動的に CloudWatch に送信されます。
Route 53 ヘルスチェックの詳細については、「CloudWatch を使用したヘルスチェックのモニタリング」を参照してください。CloudWatch の詳細については、Amazon CloudWatch ユーザーガイドの「Amazon CloudWatch とは」を参照してください。
Route 53 ヘルスチェックのメトリクスとディメンション
ヘルスチェックを作成すると、Amazon Route 53 は、指定したリソースに関するメトリクスとディメンションを毎分 1 回、 CloudWatch に対し送信し始めます。ヘルスチェックの状態は、Route 53 コンソールにより確認できます。また、以下の手順に従って、CloudWatch コンソールまたは AWS Command Line Interface (AWS CLI) でメトリクスを表示できます。
CloudWatch コンソールを使用してメトリクスを表示するには
CloudWatch コンソール (https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/
) を開きます。 ナビゲーションペインで Metrics (メトリクス) を選択します。
[All Metrics] タブで、[Route 53] を選択します。
[Health Check Metrics] を選択します。
AWS CLI を使ってメトリクスを表示するには
-
コマンドプロンプトで、次のコマンドを使用します。
aws cloudwatch list-metrics --namespace "AWS/Route53"
Route 53 のヘルスチェックに関する CloudWatch メトリクス
AWS/Route53
名前空間には、Route 53 のヘルスチェックに関する以下のメトリクスが含まれています。
- ChildHealthCheckHealthyCount
-
計算されたヘルスチェックについて、正常なヘルスチェックの数。
有効な統計: Average (推奨)、Minimum、Maximum
単位: カウント
- ConnectionTime
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Route 53 のヘルスチェッカーがエンドポイントとの間で TCP 接続を確立するのにかかった平均時間 (ミリ秒)。ヘルスチェックの
ConnectionTime
は、すべてのリージョンまたは選択した地理的リージョンについて確認できます。有効な統計: Average (推奨)、Minimum、Maximum
単位: ミリ秒
- HealthCheckPercentageHealthy
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選択されたエンドポイントの中で、正常である結果を返した Route 53 のヘルスチェッカーの割合。
有効な統計: Average、Minimum、Maximum
単位: パーセント
- HealthCheckStatus
-
CloudWatch がチェックしているヘルスチェックエンドポイントのステータス。1 の場合は正常であることを、0 の場合は異常であることを示します。
有効な統計: 最小、平均、最大
単位: なし
- SSLHandshakeTime
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Route 53 のヘルスチェッカーが SSL ハンドシェイクを完了するまでにかかった平均時間 (ミリ秒)。ヘルスチェックの
SSLHandshakeTime
は、すべてのリージョンまたは選択した地理的リージョンについて確認できます。有効な統計: Average (推奨)、Minimum、Maximum
単位: ミリ秒
- TimeToFirstByte
-
Route 53 のヘルスチェッカーが、HTTP または HTTPS リクエストへの応答の先頭バイトを受け取るまでにかかった平均時間 (ミリ秒)。ヘルスチェックの
TimeToFirstByte
は、すべてのリージョンまたは選択した地理的リージョンについて確認できます。有効な統計: Average (推奨)、Minimum、Maximum
単位: ミリ秒
Route 53 ヘルスチェックでのメトリクスのディメンション
ヘルスチェックのための Route 53 メトリクスは、AWS/Route53
名前空間を使用し、HealthCheckId
のためのメトリクスを提供します。メトリクスを取得する場合は、HealthCheckId
ディメンションを入力する必要があります。
さらに、ConnectionTime
、SSLHandshakeTime
、および TimeToFirstByte
に対して、オプションとして Region
も指定できます。Region
を省略した場合、CloudWatch は、すべてのリージョンからのメトリクスを返します。Region
を含めた場合は、指定したリージョンのみのメトリクスが CloudWatch から返されます。
詳細については、「CloudWatch を使用したヘルスチェックのモニタリング」を参照してください