AWS Schema Conversion Tool での移行ルールの適用
AWS SCT でスキーマを変換する前に、移行ルールを設定できます。AWS SCT の移行ルールでは、列のデータ型の変更、あるスキーマから別のスキーマへのオブジェクトの移動、オブジェクト名の変更などの変換を行うことができます。例えば、test_TABLE_NAME
という名前のソーススキーマにテーブルがあるとします。ターゲットスキーマ内にある プレフィックス test_
をプレフィックス demo_
に変更するルールを設定できます。
注記
移行ルールは、異なるソースとターゲットのデータベースエンジンに対してのみ作成できます。
移行ルールを作成して実行できるタスクは次のとおりです。
-
プレフィックスの追加、削除、または置換
-
サフィックスの追加、削除、または置換
-
列照合の変更
-
データ型の変更
-
char
、varchar
、nvarchar
、string
およびデータ型の長さを変更 -
オブジェクトの移動
-
オブジェクトの名前変更
移行ルールを作成できるオブジェクトは次のとおりです。
-
データベース
-
スキーマ
-
テーブル
-
列
移行ルールの作成
移行ルールを作成し、プロジェクトの一部として保存できます。プロジェクトを開いた状態で、以下の手順で移行ルールを作成します。
移行ルールを作成するには
-
[View] (ビュー) メニューで、[Mapping View] (マッピングビュー) を選択します。
-
[サーバーマッピング] で、ソースサーバとターゲットサーバのペアを選択します。
-
[New migration rule] (新しい移行ルール) を選択します。[Transformation rules] (変換ルール) ダイアログボックスが表示されます。
-
[Add new rule] (新しいルールを追加) を選択します。ルールのリストに新しい行が追加されます。
-
ルールを設定します。
-
[Name] (名前) に、ルールの名前を入力します。
-
[For] で、ルールを適用するオブジェクトのタイプを選択します。
-
[where] (条件) に、オブジェクトに適用するフィルターを入力後、移行ルールを適用します。where 句は、like 句を使用して評価されます。正確な名前を入力して特定のオブジェクトを選択するか、パターンを入力して複数のオブジェクトを選択できます。
where 句で利用可能なフィールドは、オブジェクト型によって異なります。例えば、スキーマの名前のオブジェクト型がスキーマの場合、使用可能なフィールドは 1 つだけです。
-
[Actions] (アクション) で、作成する移行ルールを選択します。
-
ルールタイプに応じて、追加の値を 1 つまたは 2 つ入力します。例えば、オブジェクトの名前を変更するには、オブジェクトの新しい名前を入力します。プレフィックスを置換するには、現在のプレフィックスおよび置換後のプレフィックスを入力します。
char、varchar、nvarchar、および文字列データ型の場合、乗算演算子を使用してデータ型の長さを変更できます。たとえば、
%*4
値によってvarchar(10)
データ型がvarchar(40)
に変換されます。
-
-
移行ルールを設定したら、[Save] (保存) を選択してルールを保存します。変更をキャンセルする場合は、[Cancel] (キャンセル) を選択します。
-
ルールの追加、編集、削除が完了したら、[Save All] (すべてを保存) を選択して変更内容を保存します。
-
[Close] (閉じる) を選択して、[Transformation rules] (変換ルール) ダイアログボックスを閉じます。
移行ルールを削除せずに無効にするには、切り替えアイコンを使用できます。既存の移行ルールを複製するには、コピーアイコンを使用します。既存の移行ルールを編集するには、鉛筆アイコンを使用します。既存の移行ルールを削除するには、削除アイコンを使用します。移行ルールへの変更を保存するには、[Save All] (すべて保存) を選択します。
移行ルールのエクスポート
AWS DMS を使用してソースデータベースからターゲットデータベースにデータを移行する場合は、移行ルールに関する情報を AWS DMS に入力します。タスクに関する詳細は、「AWS Database Migration Service のレプリケーションタスクの使用」を参照してください。
移行ルールをエクスポートするには
-
AWS Schema Conversion Toolで、[View] (ビュー) メニューで [Mapping View] (マッピングビュー) を選択します。
-
[Migration rules] (移行ルール) で、移行ルールを選択してから、[Modify migration rule] (移行ルールの変更) を選択します。
-
[AWS DMS のスクリプトのエクスポート] を選択します。
-
スクリプトを保存する場所を指定し、[Save] (保存) を選択します。移行ルールは、AWS DMS で使用できる JSON スクリプトとして保存されます。