Amazon MQ ブローカーエンジンバージョンのアップグレード - Amazon MQ

Amazon MQ ブローカーエンジンバージョンのアップグレード

Amazon MQ は、サポートされているすべてのブローカーエンジンタイプに対して、新しいブローカーエンジンバージョンを定期的に提供します。新しいエンジンバージョンには、セキュリティパッチ、バグ修正、その他のブローカーエンジンの改善が含まれています。

Amazon MQ は、X.Y.Z 形式のセマンティックバージョニングに従ってバージョン番号を分類します。Amazon MQ の実装では、X はメジャーバージョンを示し、Y はマイナーバージョンを表し、Z はパッチバージョン番号を示します。アップグレードには以下の 2 つのタイプがあります。

  • メジャーバージョンアップグレード – メジャーエンジンバージョン番号が変更されたときに行われます。例えば、バージョン 1.0 からバージョン 2.0 へのアップグレードは、メジャーバージョンアップグレードと見なされます。

  • マイナーバージョンアップグレード – マイナーエンジンバージョン番号のみが変更されたときに行われます。例えば、バージョン 1.5 から 1.6 へのアップグレードは、マイナーバージョンアップグレードと見なされます。

ブローカーはいつでも、サポートされている次のメジャーバージョンまたはマイナーバージョンに手動でアップグレードできます。自動マイナーバージョンアップグレードを有効にすると、Amazon MQ により、サポートされている最新のパッチバージョンにブローカーがアップグレードされます。エンジンバージョン 3.13 以降を使用しているすべてのブローカーについて、Amazon MQ は、サポートされている最新のパッチバージョンへのアップグレードをメンテナンスウィンドウ内で管理します。Amazon MQ は、現在のマイナーバージョンがサポート終了に達すると、ブローカーを次のマイナーバージョンにアップグレードします。手動および自動のバージョンアップグレードは、どちらもスケジュールされたメンテナンスウィンドウ中、またはブローカーの再起動後に行われます。

以下のトピックでは、ブローカーエンジンバージョンを手動でアップグレードする方法と、自動マイナーバージョンアップグレードをアクティブにする方法について説明します。

エンジンバージョンの手動アップグレード

ブローカーのエンジンバージョンを新しいメジャーバージョンまたはマイナーバージョンに手動でアップグレードするには、AWS Management Console、AWS CLI、または Amazon MQ API を使用できます。

AWS Management Console を使用してブローカーのエンジンバージョンをアップグレードする
  1. Amazon MQ コンソールにサインインします。

  2. 左のナビゲーションペインで、[Brokers] (ブローカー) をクリックしてから、アップグレードするブローカーをリストから選択します。

  3. ブローカーの詳細ページで [Edit] (編集) をクリックします。

  4. [Specifications] (仕様) の [Broker engine version] (ブローカーエンジンバージョン) で、ドロップダウンリストから新しいバージョン番号を選択します。

  5. ページの最下部までスクロールして、[Schedule modifications] (変更をスケジュールする) をクリックします。

  6. [Schedule broker modifications] (ブローカー変更のスケジュール) ページの [When to apply modifications] (変更を適用するタイミング) で以下のいずれかを選択します。

    • 次にスケジュールされたメンテナンスウィンドウ中に Amazon MQ でバージョンアップグレードを完了する場合は、[After the next reboot] (次回の再起動後) を選択します。

    • 直ちにブローカーを再起動してエンジンバージョンをアップグレードする場合は、[Immediately] (即時) を選択します。

      重要

      再起動中、ブローカーはオフラインになります。

  7. [Apply] (適用) をクリックして、変更の適用を終了します。

AWS CLI を使用してブローカーのエンジンバージョンをアップグレードする
  1. 以下の例にあるように、update-broker CLI コマンドを使用して、以下のパラメータを指定します。

    • --broker-id – Amazon MQ がブローカー用に生成する一意の ID です。ID は、ブローカー ARN から解析できます。例えば、arn:aws:mq:us-east-2:123456789012:broker:MyBroker:b-1234a5b6-78cd-901e-2fgh-3i45j6k178l9 という ARN の場合、ブローカー ID は b-1234a5b6-78cd-901e-2fgh-3i45j6k178l9 になります。

    • --engine-version – ブローカーエンジンをアップグレードするエンジンバージョン番号です。

    aws mq update-broker --broker-id broker-id --engine-version version-number
  2. (オプション) エンジンバージョンを直ちにアップグレードする場合は、reboot-broker CLI コマンドを使用してブローカーを再起動します。

    aws mq reboot-broker --broker-id broker-id

    直ちにブローカーを再起動して変更を適用しない場合は、次にスケジュールされたメンテナンスウィンドウ中に Amazon MQ がブローカーをアップグレードします。

    重要

    再起動中、ブローカーはオフラインになります。

Amazon MQ API を使用してブローカーのエンジンバージョンをアップグレードする
  1. UpdateBroker API オペレーションを使用します。パスパラメータとして broker-id を指定します。以下の例は、ブローカーが us-west-2 リージョンにあることを前提としています。利用可能な Amazon MQ エンドポイントの詳細については、「AWS 全般のリファレンス」の「Amazon MQ エンドポイントとクォータ」を参照してください。

    PUT /v1/brokers/broker-id HTTP/1.1 Host: mq.us-west-2.amazonaws.com Date: Mon, 7 June 2021 12:00:00 GMT x-amz-date: Mon, 7 June 2021 12:00:00 GMT Authorization: authorization-string

    リクエストペイロードで engineVersion を使用して、ブローカーをアップグレードするバージョン番号を指定します。

    { "engineVersion": "engine-version-number" }
  2. (オプション) エンジンバージョンを直ちにアップグレードする場合は、RebootBroker API オペレーションを使用してブローカーを再起動します。パスパラメータとして broker-id が指定されます。

    POST /v1/brokers/broker-id/reboot-broker HTTP/1.1 Host: mq.us-west-2.amazonaws.com Date: Mon, 7 June 2021 12:00:00 GMT x-amz-date: Mon, 7 June 2021 12:00:00 GMT Authorization: authorization-string

    直ちにブローカーを再起動して変更を適用しない場合は、次にスケジュールされたメンテナンスウィンドウ中に Amazon MQ がブローカーをアップグレードします。

    重要

    再起動中、ブローカーはオフラインになります。

マイナーエンジンバージョンの自動アップグレード

ブローカーの自動マイナーバージョンアップグレードを、初めてブローカーを作成するときにアクティブにするか、ブローカー設定を変更することによってアクティブにするかは、ユーザーが制御できます。既存のブローカーに対して自動マイナーバージョンアップグレードをアクティブにするには、AWS Management Console、AWS CLI、または Amazon MQ API を使用できます。

AWS Management Consoleを使用して自動マイナーバージョンアップグレードをアクティブ化する
  1. Amazon MQ コンソールにサインインします。

  2. 左のナビゲーションペインで、[Brokers] (ブローカー) をクリックしてから、アップグレードするブローカーをリストから選択します。

  3. ブローカーの詳細ページで [Edit] (編集) をクリックします。

  4. [Maintenance] (メンテナンス) で、[Enable automatic minor version upgrades](自動マイナーバージョンアップグレードの有効化) を選択します。

    注記

    このオプションが既に選択されている場合は、何も変更する必要はありません。

  5. ページの最下部で [Save] (保存) をクリックします。

AWS CLI を使用して自動マイナーバージョンアップグレードをアクティブにするには、update-broker CLI コマンドを使用して、以下のパラメータを指定します。

  • --broker-id – Amazon MQ がブローカー用に生成する一意の ID です。ID は、ブローカー ARN から解析できます。例えば、arn:aws:mq:us-east-2:123456789012:broker:MyBroker:b-1234a5b6-78cd-901e-2fgh-3i45j6k178l9 という ARN の場合、ブローカー ID は b-1234a5b6-78cd-901e-2fgh-3i45j6k178l9 になります。

  • --auto-minor-version-upgrade – 自動マイナーバージョンアップグレードオプションをアクティブにします。

aws mq update-broker --broker-id broker-id --auto-minor-version-upgrade

ブローカーの自動マイナーバージョンアップグレードを非アクティブにする場合は、--no-auto-minor-version-upgrade パラメータを使用します。

Amazon MQ API を使用して自動マイナーバージョンアップグレードをアクティブにするには、UpdateBroker API オペレーションを使用します。パスパラメータとして broker-id を指定します。以下の例は、ブローカーが us-west-2 リージョンにあることを前提としています。利用可能な Amazon MQ エンドポイントの詳細については、「AWS 全般のリファレンス」の「Amazon MQ エンドポイントとクォータ」を参照してください。

PUT /v1/brokers/broker-id HTTP/1.1 Host: mq.us-west-2.amazonaws.com Date: Mon, 7 June 2021 12:00:00 GMT x-amz-date: Mon, 7 June 2021 12:00:00 GMT Authorization: authorization-string

リクエストペイロードで autoMinorVersionUpgrade プロパティを使用して、自動マイナーバージョンアップグレードをアクティブにします。

{ "autoMinorVersionUpgrade": "true" }

ブローカーの自動アマイナーバージョンップグレードを非アクティブにする場合は、リクエストペイロードで "autoMinorVersionUpgrade": "false" を設定します。