AWS SDK for .NET では、低レベル Amazon DynamoDB オペレーションの一部をまとめるドキュメントモデルクラスを使用して、コーディングをさらに簡略化することができます。ドキュメントモデルのプライマリクラスは Table
と Document
です。Table
クラスでは、PutItem
、GetItem
、DeleteItem
などのデータオペレーション方法を使用できます。Query
および Scan
メソッドも使用できます。Document
クラスは、テーブル内の単一の項目を表します。
前述のドキュメントモデルクラスは、Amazon.DynamoDBv2.DocumentModel
名前空間で使用できます。
注記
ドキュメントモデルクラスは、テーブルの作成、更新、削除に使用することはできません。ただし、ドキュメントモデルは、ほとんどの一般的なデータオペレーションをサポートしています。
トピック
サポートされているデータ型
ドキュメントモデルは、プリミティブ .NET データ型とコレクションデータ型のセットをサポートします。このモデルでは、次のプリミティブデータ型がサポートされています。
-
bool
-
byte
-
char
-
DateTime
-
decimal
-
double
-
float
-
Guid
-
Int16
-
Int32
-
Int64
-
SByte
-
string
-
UInt16
-
UInt32
-
UInt64
次の表に、前述の .NET 型が DynamoDB の型にどのようにマッピングされるのかをまとめています。
.NET プリミティブ型 | DynamoDB 型 |
---|---|
すべての数値型 |
|
すべての文字列型 |
|
MemoryStream、byte[] |
|
ブール | N (数値型)。0 は false、1 は true を表します。 |
DateTime | S (文字列型)。DateTime の値は、ISO-8601 形式の文字列として格納されます。 |
Guid | S (文字列型)。 |
コレクション型 (リスト、ハッシュセット、配列) | BS (バイナリセット)型、SS (文字列セット)型、NS (数値セット)型 |
AWS SDK for .NET は、DynamoDB のブール型、null 型、リスト型、およびマップ型を .NET ドキュメントモデル API にマッピングするための型を定義します。
-
ブール型には
DynamoDBBool
使用します。 -
null 型には
DynamoDBNull
を使用します。 -
リスト型には
DynamoDBList
を使用します。 -
マップ型には
Document
を使用します。
注記
-
空のバイナリ値がサポートされています。
-
空の文字列値の読み取りがサポートされています。空の文字列属性値は、DynamoDB への書き込み中に、文字列セット型の属性値内でサポートされます。文字列型の空の文字列属性値と、リスト型またはマップ型に含まれる空の文字列値が書き込みリクエストから削除されます。