リージョン全体でクエリする - Amazon Athena

リージョン全体でクエリする

Athena は、Athena を使用しているリージョンとは異なる AWS リージョン で Simple Storage Service (Amazon S3) データをクエリする機能をサポートしています。データを移動するのが実用的でない場合や許可されない場合、あるいは複数のリージョンにわたってデータをクエリする場合には、必要に応じてリージョン間のクエリを実行できます。特定のリージョンで Athena を使用できない場合でも、Athena を使用できる別のリージョンからそのリージョンのデータをクエリできます。

Simple Storage Service (Amazon S3) データが自分のアカウントに属していない場合でも、リージョン内のデータをクエリするためには、そのリージョンで自分のアカウントを有効にする必要があります。米国東部 (オハイオ) など一部のリージョンでは、アカウントの作成時にリージョンへのアクセスが自動的に有効になります。そうでないリージョンでは、リージョンを使用する前に、アカウントをリージョンに「オプトイン」する必要があります。オプトインを必要とするリージョンのリストについては、「Amazon EC2 ユーザーガイド」の「利用できるリージョン」を参照してください。リージョンへのオプトインに関する具体的な手順については、「Amazon Web Services 全般のリファレンス」の「AWS リージョンの管理」を参照してください。

考慮事項と制限事項

  • データアクセス許可 – リージョン間で Athena から Simple Storage Service (Amazon S3) データを正常にクエリするには、アカウントにデータを読み取る許可が必要です。クエリするデータが別のアカウントに属している場合は、目的のデータが含まれている Simple Storage Service (Amazon S3) ロケーションへのアクセス権をそのアカウントから付与してもらう必要があります。

  • データ転送料金 – リージョン間のクエリには、Amazon S3 データ転送料金が適用されます。クエリを実行すると、データセットのサイズよりも多くのデータが転送される可能性があります。データのサブセットに対してクエリをテストし、AWS Cost Explorer でコストを確認することから始めることをお勧めします。

  • AWS Glue – リージョン間で AWS Glue を使用できます。リージョン間の AWS Glue トラフィックには、追加料金が適用される場合があります。詳細については、「AWS ビッグデータブログ」の「クロスアカウントおよびリージョン間の AWS Glue 接続の作成」を参照してください。

  • Simple Storage Service (Amazon S3) 暗号化オプション – リージョン間のクエリでは、SSE-S3 と SSE-KMS の暗号化オプションはサポートされていますが、CSE-KMS はサポートされていません。詳細については、「サポートされる Amazon S3 の暗号化オプション」を参照してください。

  • [フェデレーティッドクエリ] — 複数 AWS リージョン にわたる統合クエリの使用はサポートされていません。

  • 中国リージョン – クロスリージョンクエリは、中国リージョンではサポートされていません。

上記の条件が満たされていれば、指定した LOCATION 値を指す Athena テーブルを作成し、データを透過的にクエリできます。特別な構文は不要です。Athena テーブル作成の詳細については、「Athena でテーブルを作成する」を参照してください。