AWS Database Migration Service での Amazon EventBridge イベントと通知の使用 - AWS データベース移行サービス

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AWS Database Migration Service での Amazon EventBridge イベントと通知の使用

Amazon EventBridge を使用すると、AWS DMS イベント (レプリケーションインスタンスの作成や削除など) が発生した際に通知が提供されます。EventBridge はイベントを受信し、イベントルールで定義されたイベントの通知を送信します。通知は、AWS リージョンの Amazon EventBridge でサポートされている任意の形式で使用できます。Amazon EventBridge の詳細については、「Amazon EventBridge ユーザーガイド」の「Amazon EventBridge とは」を参照してください。

注記

Amazon EventBridge イベントの利用は、AWS DMS バージョン 3.4.5 以降でサポートされています。

EventBridge は、AWS DMS 環境の変化を示すイベントを受信し、ルールを適用してイベントを通知メカニズムに送信します。ルールは、イベントパターンと呼ばれるイベントの構造に基づいて、イベントと通知メカニズムを照合します。

AWS DMS は、イベントをグループ分けして、イベントルールを適用できます。これにより、そのカテゴリのイベントが発生した際に、通知を受け取ることができます。例えば、特定のレプリケーションインスタンスの作成カテゴリに EventBridge イベント ルールを適用するとします。これにより、レプリケーションインスタンスに影響を与える作成関連のイベントが発生する都度通知が届きます。レプリケーションインスタンスの設定変更カテゴリにルールを適用すると、レプリケーションインスタンスの設定が変更された際に通知が送信されます。AWS DMS が提供するイベントカテゴリのリストについては、次の AWS DMS イベントカテゴリとイベントメッセージを参照してください。

注記

events.amazonaws.com からのパブリッシュを許可するには、必ず Amazon SNS トピックのアクセスポリシーを更新します。詳細については、「Amazon EventBridge ユーザーガイド」の「Amazon EventBridge のリソースベースのポリシーを使用する」を参照してください 。

イベントサブスクリプションを Amazon EventBridge に移動する方法の詳細については、「migrate active event subscriptions from DMS to Amazon EventBridge」を参照してください。

Amazon SNS でのテキストメッセージの使用の詳細については、「Amazon SNS を使用した SMS 通知の送信と受信」を参照してください。

AWS DMS のための Amazon EventBridge イベントルールの使用

Amazon EventBridge は、EventBridge イベントルールの作成時に指定したアドレスにイベント通知を送信します。複数の異なるルールを作成することもできます。例えば、すべてのイベント通知を受信する単一のルールと、本番環境の DMS リソースの重大なイベントのみを含む別のルールを作成できます。EventBridge でイベント通知を有効または無効にすることもできます。

AWS DMS イベントに対応する Amazon EventBridge ルールを作成するには
  • Amazon EventBridge ユーザーガイド」の「イベントに反応する Amazon EventBridge ルールの作成」で説明されている手順を実行して、AWS DMS イベントのためのルールを次のとおり作成します。

    1. EventBridge がルールのイベントパターンに一致するイベントを受信した際に実行する通知アクションを指定します。イベントが一致すると、EventBridge はイベントを送信し、ルールで定義されたアクションを呼び出します。

    2. [サービスプロバイダー] で、AWS を選択します。

    3. [サービス名] では、[Database Migration Service (DMS)] を選択します。

これで、イベント通知を受け取ることができます。

次の JSON の例は、AWS DMS サービスのEventBridge イベントモデルを説明しています。

{ "version":"0", "id":"11a11b11-222b-333a-44d4-01234a5b67890", "detail-type":"DMS Replication Task State Change", "source":"aws.dms", "account":"0123456789012", "time":"1970-01-01T00:00:00Z", "region":"us-east-1", "resources":[ "arn:aws:dms:us-east-1:012345678901:task:AAAABBBB0CCCCDDDDEEEEE1FFFF2GGG3FFFFFF3" ], "detail":{ "type":"REPLICATION_TASK", "category":"StateChange", "eventType":"REPLICATION_TASK_STARTED", "eventId":"DMS-EVENT-0069", "resourceLink":"https://console.aws.amazon.com/dms/v2/home?region=us-east-1#taskDetails/taskName", "detailMessage":"Replication task started, with flag = fresh start" } }

通知できるカテゴリとイベントのリストについては、次のセクションを参照してください。

AWS DMS のイベントカテゴリとイベントメッセージ

AWS DMS は、識別できるカテゴリ内で多数のイベントを生成します。各カテゴリは、レプリケーションインスタンスまたはレプリケーションタスクのソースタイプに適用されます。

ReplicationInstance イベントメッセージ

ReplicationInstance ソースタイプのカテゴリとイベントは、次の表のとおりです。

カテゴリ

イベント ID

説明

作成 DMS-EVENT-0067

レプリケーションインスタンス作成中。

削除 DMS-EVENT-0066

レプリケーションインスタンス削除中。

設定変更 DMS-EVENT-0012

このレプリケーションインスタンスのレプリケーションインスタンスクラスが変更されている。

設定変更 DMS-EVENT-0018

レプリケーションインスタンスのストレージが増加している。

設定変更 DMS-EVENT-0024

レプリケーションインスタンスはマルチ AZ 配置に移行中。

設定変更 DMS-EVENT-0030

レプリケーションインスタンスはシングル AZ 配置に移行中。

メンテナンス DMS-EVENT-0026 レプリケーションインスタンスのオフラインメンテナンス実行中。このレプリケーションインスタンスは現在使用できない。
作成 DMS-EVENT-0005

レプリケーションインスタンスが作成された。

削除 DMS-EVENT-0003

レプリケーションインスタンスが削除された。

設定変更 DMS-EVENT-0014

このレプリケーションインスタンスのレプリケーションインスタンスクラスが変更された。

設定変更 DMS-EVENT-0017

レプリケーションインスタンスのストレージが増加した。

設定変更 DMS-EVENT-0025

レプリケーションインスタンスのマルチ AZ 配置への移行が完了した。

設定変更 DMS-EVENT-0029

レプリケーションインスタンスのシングル AZ 配置への移行が完了した。

メンテナンス DMS-EVENT-0047 レプリケーションインスタンスの管理ソフトウェアが更新された。
メンテナンス DMS-EVENT-0027 レプリケーションインスタンスのオフラインメンテナンスが完了した。レプリケーションインスタンスは現在使用できる。
メンテナンス DMS-EVENT-0068 レプリケーションインスタンスがアップグレードできない状態。
フェイルオーバー DMS-EVENT-0034 フェイルオーバーのリクエスト頻度が多すぎると、通常のフェイルオーバーイベントの代わりにこのイベントが発生する。
失敗 DMS-EVENT-0031 レプリケーションインスタンスが %s 状態となった。
失敗 DMS-EVENT-0036 ネットワークに互換性がないため、レプリケーションインスタンスが失敗した。
失敗 DMS-EVENT-0037 サービスがデータボリュームの暗号化に使用される KMS キーにアクセスできない場合。
失敗 レプリケーションインスタンスが非互換パラメータに設定された。
フェイルオーバー ユーザーのリクエストによるフェイルオーバーを開始するために安全な状態を待機している間にタイムアウトになった。
フェイルオーバー DMS-EVENT-0013 マルチ AZ レプリケーションインスタンスのフェイルオーバーが開始された。
フェイルオーバー DMS-EVENT-0049 マルチ AZ レプリケーションインスタンスのフェイルオーバーが完了した。
フェイルオーバー DMS-EVENT-0050 マルチ AZ アクティベーションが開始された。
フェイルオーバー DMS-EVENT-0051 マルチ AZ アクティベーションが完了した。
StateChange 一般クエリログとスロークエリログが自動的に %s としてローテーションされた。
StateChange AWS DMS がアプリケーションインスタンス %s の KMS 暗号化キーにアクセスできない。キーが無効になっているか、AWS DMS がアクセスできないことが原因と考えられる。この状態が続くと、アプリケーションはアクセスできない状態になる。詳細については、AWS DMS ドキュメントのトラブルシューティングセクションを参照。
StateChange AWS DMS は、アプリケーションインスタンス %s の KMS 暗号化キーに正常にアクセスできるようになった。
StateChange Amazon DMS、アプリケーションインスタンス %s の KMS 暗号化キーにアクセスできなかった。このアプリケーションはアクセスできない状態になる。詳細については、Amazon DMS ドキュメントのトラブルシューティングセクションを参照。
StateChange レプリケーションインスタンス作成の一環として HM でアプリが再起動する。
StateChange レプリケーションインスタンス削除の一環としての HM でアプリケーションがシャットダウンする
フェイルオーバー DMS-EVENT-0015 マルチ AZ のスタンドバイへのフェイルオーバーが完了した。
LowStorage DMS-EVENT-0007 レプリケーションインスタンスの空きストレージが少なくなっている。
LowStorage 割り当てられた使用できる inode がなくなった。解決するには、ストレージをスケールする

ReplicationTask イベントのメッセージ

ReplicationTask ソースタイプのカテゴリとイベントは、次の表のとおりです。

カテゴリ

イベント ID

説明

失敗 DMS-EVENT-0078 レプリケーションタスクが失敗した。
失敗 DMS-EVENT-0082 タスクデータを消去する呼び出しが失敗した。
状態変化 DMS-EVENT-0081 テーブルの詳細の再ロードがリクエストされた。
状態変化

レプリケーションタスクがコピーされた。

状態変化

レプリケーションタスクのコピーが失敗した。

状態変化

レプリケーションタスクは移動された。

状態変化

レプリケーションタスクの移動が失敗した。

状態変化

ターゲットタスクの作成が失敗した。

状態変化

レプリケーションタスク評価の実行が開始された。

状態変化

レプリケーションタスク評価の実行が正常に完了した。

状態変化

レプリケーションタスク評価の実行が失敗した。

StateChange レプリケーションタスク評価の実行が警告付きで完了した・
StateChange レプリケーションタスク評価の実行がエラーで完了した。
StateChange レプリケーションタスク評価の実行 %s がキャンセルされた。
StateChange レプリケーションタスク評価の実行 %s が削除された。
StateChange レプリケーションタスク評価の実行でリソースをプロビジョンできなかった。
StateChange レプリケーションタスクが失敗した。
作成 レプリケーションタスクが作成された。
ConfigurationChange レプリケーションタスクが変更された。
失敗 レプリケーションタスクが失敗した。
StateChange DMS-EVENT-0091 読み込みが一時停止した。スワップファイル限界に達した。
StateChange DMS-EVENT-0092 読み取りが一時停止した。ディスク使用量の限界に達した。
StateChange DMS-EVENT-0093 読み取りが一時停止した。ディスク使用量の限界に達した。
StateChange DMS-EVENT-0093 読み取りを再開した。
StateChange DMS-EVENT-0069 レプリケーションタスクは taskType %s、startType %s で開始された
StateChange DMS-EVENT-0079 レプリケーションが停止した。
削除 DMS-EVENT-0073 レプリケーションタスクが削除された。

レプリケーションイベントのメッセージ

Replication ソースタイプのカテゴリとイベントは、次の表のとおりです。

カテゴリ

説明

状態変化

DMS レプリケーションのスケールアップイベント

状態変化

DMS レプリケーションのスケールダウンイベント

状態変化

DMS レプリケーションのスケーリングイベントが完了した。

状態変化

DMS レプリケーションが作成された。

状態変化 DMS レプリケーションは初期化中。
状態変化 DMS レプリケーションは、メタデータ収集のためのリソースを準備している。
状態変化 DMS レプリケーションに関連する接続がテスト中。
状態変化 DMS レプリケーションはメタデータをフェッチしている。
状態変化 DMS レプリケーションはキャパシティを計算している。
状態変化 DMS レプリケーションはキャパシティをプロビジョンしている。
状態変化 DMS レプリケーションがプロビジョンされた。
状態変化 DMS レプリケーションが開始された。
状態変化 DMS レプリケーションが実行中。
状態変化 DMS レプリケーションは停止中。
状態変化 DMS レプリケーションが停止した。
状態変化 DMS レプリケーションは変更中。
状態変化 DMS レプリケーションは削除中。
状態変化 DMS レプリケーションはキャパシティのプロビジョニングを解除している。
状態変化 DMS レプリケーションはプロビジョニング解除された。
失敗

DMS レプリケーションが失敗した。