Amazon EMR リリース 5.9.0 - Amazon EMR

Amazon EMR リリース 5.9.0

5.9.0 アプリケーションバージョン

このリリースでは、次のアプリケーションがサポートされています: FlinkGangliaHBaseHCatalogHadoopHiveHueLivyMahoutOoziePhoenixPigPrestoSparkSqoopTezZeppelinZooKeeper

以下の表は、Amazon EMR のこのリリースで利用可能なアプリケーションバージョンと、前の 3 つの Amazon EMR リリース (該当する場合) で利用可能なアプリケーションバージョンを示しています。

Amazon EMR の各リリースのアプリケーションバージョンの包括的な履歴については、以下のトピックを参照してください。

アプリケーションバージョン情報
emr-5.9.0 emr-5.8.3 emr-5.8.2 emr-5.8.1
AWS SDK for Java 1.11.1831.11.1601.11.1601.11.160
Python 追跡されていません追跡されていません追跡されていません追跡されていません
Scala 2.11.82.11.82.11.82.11.8
AmazonCloudWatchAgent - - - -
Delta - - - -
Flink1.3.21.3.11.3.11.3.1
Ganglia3.7.23.7.23.7.23.7.2
HBase1.3.11.3.11.3.11.3.1
HCatalog2.3.02.3.02.3.02.3.0
Hadoop2.7.32.7.32.7.32.7.3
Hive2.3.02.3.02.3.02.3.0
Hudi - - - -
Hue4.0.13.12.03.12.03.12.0
Iceberg - - - -
JupyterEnterpriseGateway - - - -
JupyterHub - - - -
Livy0.4.0 - - -
MXNet - - - -
Mahout0.13.00.13.00.13.00.13.0
Oozie4.3.04.3.04.3.04.3.0
Phoenix4.11.04.11.04.11.04.11.0
Pig0.17.00.16.00.16.00.16.0
Presto0.1840.1700.1700.170
Spark2.2.02.2.02.2.02.2.0
Sqoop1.4.61.4.61.4.61.4.6
TensorFlow - - - -
Tez0.8.40.8.40.8.40.8.4
Trino (PrestoSQL) - - - -
Zeppelin0.7.20.7.20.7.20.7.2
ZooKeeper3.4.103.4.103.4.103.4.10

5.9.0 リリースノート

次のリリースノートには、Amazon EMR バージョン 5.9.0 リリースに関する情報が含まれています。Amazon EMR 5.8.0 リリースからの変更が含まれています。

リリース日: 2017 年 10 月 5 日

最新機能更新日: 2017 年 10 月 12 日

アップグレード
  • AWS SDK for Java バージョン 1.11.183

  • Flink 1.3.2

  • Hue 4.0.1

  • Pig 0.17.0

  • Presto 0.184

新機能
  • Livy サポート (バージョン 0.4.0-incubating) を追加しました。詳細については、「Apache Livy」を参照してください。

  • Spark の Hue ノートブックのサポートを追加しました。

  • i3-シリーズ Amazon EC2 インスタンスのサポートを追加しました (2017 年 10 月 12 日)。

変更、機能強化、解決した問題
  • Spark

    • 手動のサイズ変更または自動のスケーリングポリシーのリクエストによるノードの終了処理を、Spark がより適切に行う、新しい機能のセットを追加しました。詳細については、「ノード停止の動作設定」を参照してください。

    • ブロック転送サービスの転送時の暗号化には 3DES に代わり SSL を使用します。これにより AES-NI で Amazon EC2 インスタンスタイプを使用する場合にパフォーマンスが向上します。

    • SPARK-21494 を移植しました。

  • Zeppelin

  • HBase

    • パッチ HBASE-18533 を追加しました。これにより、hbase-site 設定分類を使用して、HBase BucketCache 設定の値を追加できます。

  • Hue

    • Hue の Hive クエリエディタでの AWS Glue Data Catalog のサポートを追加しました。

    • デフォルトでは、Hue のスーパーユーザーは、Amazon EMR の IAM ロールがアクセスを許可されているすべてのファイルにアクセスできます。新しく作成されたユーザーには、Amazon S3 ファイルブラウザへのアクセス許可は自動的には付与されません。グループに対して filebrowser.s3_access アクセス許可を有効にする必要があります。

  • AWS Glue Data Catalog を使って作成された、基盤となる JSON データがアクセスできなくなる問題を解決しました。

既知の問題
  • すべてのアプリケーションがインストールされ、デフォルトの Amazon EBS ルートボリュームサイズが変更されていない場合、クラスターの起動は失敗します。回避策として、AWS CLI から aws emr create-cluster コマンドを使用し、より大きな --ebs-root-volume-size パラメータを指定します。

  • Hive 2.3.0 では hive.compute.query.using.stats=true がデフォルト設定になっています。これにより、クエリではデータが直接ではなく既存の統計から取得されるため、混乱が生じる場合があります。たとえば、hive.compute.query.using.stats=true が設定されたテーブルの LOCATION に新しいファイルをアップロードした場合、テーブルに対して SELECT COUNT(*) クエリを実行すると、追加された行がカウントされずに、統計からカウントが返されます。

    回避策として、ANALYZE TABLE コマンドを使用して新しい統計を収集するか、hive.compute.query.using.stats=false を設定します。詳細については、Apache Hive ドキュメントの「Statistics in Hive」を参照してください。

5.9.0 コンポーネントバージョン

このリリースで Amazon EMR がインストールするコンポーネントを以下に示します。そのうちいくつかは、ビッグデータアプリケーションパッケージの一部としてインストールされます。その他は Amazon EMR に固有であり、システムプロセスと機能に対してインストールされます。これらは通常、emr または aws で開始されます。通常、最新の Amazon EMR リリースのビッグデータアプリケーションパッケージは、コミュニティにある最新バージョンです。コミュニティリリースは、できるだけ早く Amazon EMR で入手可能になるようにしています。

Amazon EMR の一部のコンポーネントは、コミュニティバージョンとは異なります。これらのコンポーネントには、CommunityVersion-amzn-EmrVersion の形式のバージョンラベルがあります。EmrVersion は 0 から始まります。例えば、バージョン 2.2 の myapp-component というオープンソースコミュニティコンポーネントが、異なる Amazon EMR リリースに組み込むために 3 回変更された場合、そのリリースバージョンは 2.2-amzn-2 として表示されます。

コンポーネント Version 説明
emr-ddb4.4.0Hadoop エコシステムアプリケーション用の Amazon DynamoDB コネクター。
emr-goodies2.4.0Hadoop エコシステムに役立つ追加のライブラリ。
emr-kinesis3.4.0Hadoop エコシステムアプリケーション用の Amazon Kinesis コネクター。
emr-s3-dist-cp2.7.0Amazon S3 に最適化された分散コピーアプリケーション。
emrfs2.19.0Hadoop エコシステムアプリケーション用の Amazon S3 コネクタ。
flink-client1.3.2Apache Flink のコマンドラインクライアント スクリプトとアプリケーション。
ganglia-monitor3.7.2Ganglia モニタリングエージェントとともに埋め込まれた、Hadoop エコシステムアプリケーション用 Ganglia エージェント。
ganglia-metadata-collector3.7.2Ganglia モニタリングエージェントからメトリクスを集計する Ganglia メタデータコレクター。
ganglia-web3.7.1Ganglia メタデータコレクターによって収集されたメトリクスを表示するウェブアプリケーション。
hadoop-client2.7.3-amzn-4'hdfs'、'hadoop'、'yarn' などの Hadoop コマンドラインクライアント。
hadoop-hdfs-datanode2.7.3-amzn-4ブロックを保存する HDFS ノードレベルのサービス。
hadoop-hdfs-library2.7.3-amzn-4HDFS コマンドラインクライアントとライブラリ
hadoop-hdfs-namenode2.7.3-amzn-4ファイル名を追跡し、場所をブロックする HDFS サービス。
hadoop-httpfs-server2.7.3-amzn-4HDFS オペレーションの HTTP エンドポイント。
hadoop-kms-server2.7.3-amzn-4Hadoop の KeyProvider API に基づく暗号キー管理サーバー。
hadoop-mapred2.7.3-amzn-4MapReduce アプリケーションを実行する MapReduce 実行エンジンライブラリ。
hadoop-yarn-nodemanager2.7.3-amzn-4個別のノードでコンテナを管理する YARN サービス。
hadoop-yarn-resourcemanager2.7.3-amzn-4クラスターリソースおよび分散アプリケーションを割り当て、管理する YARN サービス。
hadoop-yarn-timeline-server2.7.3-amzn-4YARN アプリケーションの現在の情報と履歴情報を取得するためのサービス。
hbase-hmaster1.3.1リージョンの調整および管理コマンドの実行を行う HBase クラスター用のサービス。
hbase-region-server1.3.11 つ以上の HBase リージョンに対応するサービス。
hbase-client1.3.1HBase コマンドラインクライアント。
hbase-rest-server1.3.1HBase の RESTful HTTP エンドポイントを提供するサービス。
hbase-thrift-server1.3.1HBase に Thrift エンドポイントを提供するサービス。
hcatalog-client2.3.0-amzn-0hcatalog-server を操作するための 'hcat' コマンドラインクライアント。
hcatalog-server2.3.0-amzn-0分散アプリケーション用のテーブルおよびストレージ管理レイヤーである HCatalog を提供するサービス。
hcatalog-webhcat-server2.3.0-amzn-0HCatalog に REST インターフェイスを提供する HTTP エンドポイント。
hive-client2.3.0-amzn-0Hive コマンドラインクライアント。
hive-hbase2.3.0-amzn-0Hive-hbase クライアント。
hive-metastore-server2.3.0-amzn-0Hadoop オペレーションの SQL 用のメタデータを保存するセマンティックレポジトリである Hive メタストアにアクセスするためのサービス。
hive-server22.3.0-amzn-0Hive クエリをウェブリクエストとして受け入れるサービス。
hue-server4.0.1Hadoop エコシステムアプリケーションを使用してデータを分析するウェブアプリケーション
livy-server0.4.0-incubatingApache Spark を操作するための REST インターフェイス
mahout-client0.13.0機械学習用のライブラリ。
mysql-server5.5.54+MySQL データベースサーバー。
oozie-client4.3.0Oozie コマンドラインクライアント。
oozie-server4.3.0Oozie ワークフローリクエストを受け入れるサービス。
phoenix-library4.11.0-HBase-1.3サーバーとクライアントの Phoenix ライブラリ
phoenix-query-server4.11.0-HBase-1.3JDBC のアクセス、プロトコルのバッファ、および Avatica API への JSON 形式のアクセスを提供するし軽量サーバー
presto-coordinator0.184presto-worker 間でクエリを受け入れ、クエリの実行を管理するサービス。
presto-worker0.184いくつかのクエリを実行するサービス。
pig-client0.17.0Pig コマンドラインクライアント。
spark-client2.2.0Spark コマンドラインクライアント。
spark-history-server2.2.0完了した Spark アプリケーションの有効期間にログに記録されたイベントを表示するウェブ UI。
spark-on-yarn2.2.0YARN のメモリ内実行エンジン。
spark-yarn-slave2.2.0YARN スレーブで必要な Apache Spark ライブラリ。
sqoop-client1.4.6Apache Sqoop コマンドラインクライアント。
tez-on-yarn0.8.4tez YARN アプリケーションおよびライブラリ。
webserver2.4.25+Apache HTTP サーバー。
zeppelin-server0.7.2インタラクティブなデータ分析を可能にするウェブベースのノートブック。
zookeeper-server3.4.10設定情報を維持し、名前を付け、分散化された同期を提供し、グループサービスを提供する一元化されたサービス。
zookeeper-client3.4.10ZooKeeper コマンドラインクライアント。

5.9.0 設定分類

設定分類を使用すると、アプリケーションをカスタマイズできます。これらは多くの場合、hive-site.xml などのアプリケーションの構成 XML ファイルに対応します。詳細については、「アプリケーションの設定」を参照してください。

emr-5.9.0 の分類
分類 説明

capacity-scheduler

Hadoop の capacity-scheduler.xml ファイルの値を変更します。

core-site

Hadoop の core-site.xml ファイルの値を変更します。

emrfs-site

EMRFS の設定を変更します。

flink-conf

flink-conf.yaml の設定を変更します。

flink-log4j

Flink log4j.properties の設定を変更します。

flink-log4j-yarn-session

Flink log4j-yarn-session.properties の設定を変更します。

flink-log4j-cli

Flink log4j-cli.properties の設定を変更します。

hadoop-env

Hadoop のすべてのコンポーネントに対する Hadoop 環境の値を変更します。

hadoop-log4j

Hadoop の log4j.properties ファイルの値を変更します。

hadoop-ssl-server

Hadoop ssl のサーバー設定を変更します。

hadoop-ssl-client

Hadoop ssl のクライアント設定を変更します。

hbase

Apache HBase 用の Amazon EMR-curated 設定。

hbase-env

HBase の環境の値を変更します。

hbase-log4j

HBase の hbase-log4j.properties ファイルの値を変更します。

hbase-metrics

HBase の hadoop-metrics2-hbase.properties ファイルの値を変更します。

hbase-policy

HBase の hbase-policy.xml ファイルの値を変更します。

hbase-site

HBase の hbase-site.xml ファイルの値を変更します。

hdfs-encryption-zones

HDFS 暗号化ゾーンを設定します。

hdfs-site

HDFS の hdfs-site.xml の値を変更します。

hcatalog-env

HCatalog 環境の値を変更します。

hcatalog-server-jndi

HCatalog の jndi.properties の値を変更します。

hcatalog-server-proto-hive-site

HCatalog の proto-hive-site.xml の値を変更します。

hcatalog-webhcat-env

HCatalog WebHCat 環境の値を変更します。

hcatalog-webhcat-log4j2

HCatalog WebHCat の log4j2.properties の値を変更します。

hcatalog-webhcat-site

HCatalog WebHCat の webhcat-site.xml ファイルの値を変更します。

hive-beeline-log4j2

Hive の beeline-log4j2.properties ファイルの値を変更します。

hive-parquet-logging

Hive の parquet-logging.properties ファイルの値を変更します。

hive-env

Hive 環境の値を変更します。

hive-exec-log4j2

Hive の hive-exec-log4j2.properties ファイルの値を変更します。

hive-llap-daemon-log4j2

Hive の llap-daemon-log4j2.properties ファイルの値を変更します。

hive-log4j2

Hive の hive-log4j2.properties ファイルの値を変更します。

hive-site

Hive の hive-site.xml ファイルの値を変更します

hiveserver2-site

Hive Server2 の hiveserver2-site.xml ファイルの値を変更します

hue-ini

Hue の ini ファイルの値を変更します

httpfs-env

HTTPFS 環境の値を変更します。

httpfs-site

Hadoop の httpfs-site.xml ファイルの値を変更します。

hadoop-kms-acls

Hadoop の kms-acls.xml ファイルの値を変更します。

hadoop-kms-env

Hadoop KMS 環境の値を変更します。

hadoop-kms-log4j

Hadoop の kms-log4j.properties ファイルの値を変更します。

hadoop-kms-site

Hadoop の kms-site.xml ファイルの値を変更します。

livy-conf

Livy の livy.conf ファイルの値を変更します。

livy-env

Livy 環境の値を変更します。

livy-log4j

Livy の log4j.properties の設定を変更します。

mapred-env

MapReduce アプリケーションの環境の値を変更します。

mapred-site

MapReduce アプリケーションの mapred-site.xml ファイルの値を変更します。

oozie-env

Oozie の環境の値を変更します。

oozie-log4j

Oozie の oozie-log4j.properties ファイルの値を変更します。

oozie-site

Oozie の oozie-site.xml ファイルの値を変更します。

phoenix-hbase-metrics

Phoenix の hadoop-metrics2-hbase.properties ファイルの値を変更します。

phoenix-hbase-site

Phoenix の hbase-site.xml ファイルの値を変更します。

phoenix-log4j

Phoenix の log4j.properties ファイルの値を変更します。

phoenix-metrics

Phoenix の hadoop-metrics2-phoenix.properties ファイルの値を変更します。

pig-properties

Pig の pig.properties ファイルの値を変更します。

pig-log4j

Pig の log4j.properties ファイルの値を変更します。

presto-log

Presto の log.properties ファイルの値を変更します。

presto-config

Presto の config.properties ファイルの値を変更します。

presto-env

Presto の presto-env.sh ファイルの値を変更します。

presto-node

Presto の node.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-blackhole

Presto の blackhole.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-cassandra

Presto の cassandra.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-hive

Presto の hive.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-jmx

Presto の jmx.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-kafka

Presto の kafka.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-localfile

Presto の localfile.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-mongodb

Presto の mongodb.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-mysql

Presto の musql.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-postgresql

Presto の postgresql.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-raptor

Presto の raptor.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-redis

Presto の redis.properties ファイルの値を変更します。

presto-connector-tpch

Presto の tpcj.properties ファイルの値を変更します。

spark

Apache Spark 用の Amazon EMR-curated 設定。

spark-defaults

Spark の spark-defaults.conf ファイルの値を変更します。

spark-env

Spark 環境の値を変更します。

spark-hive-site

Spark の hive-site.xml ファイルの値を変更します

spark-log4j

Spark の log4j.properties ファイルの値を変更します。

spark-metrics

Spark の metrics.properties ファイルの値を変更します。

sqoop-env

Sqoop の環境の値を変更します。

sqoop-oraoop-site

Sqoop OraOop の oraoop-site.xml ファイルの値を変更します。

sqoop-site

Sqoop の sqoop-site.xml ファイルの値を変更します。

tez-site

Tez の tez-site.xml ファイルの値を変更します。

yarn-env

YARN 環境の値を変更します。

yarn-site

YARN の yarn-site.xml ファイルの値を変更します。

zeppelin-env

Zeppelin 環境の値を変更します。

zookeeper-config

ZooKeeper の zoo.cfg ファイルの値を変更します。

zookeeper-log4j

ZooKeeper の log4j.properties ファイルの値を変更します。