Amazon EventBridge Pipes
Amazon EventBridge Pipes はソースをターゲットに接続します。パイプは、サポートされているソースとターゲット間のポイントツーポイント統合を目的としており、高度な変換とエンリッチメントをサポートしています。イベント駆動型アーキテクチャを開発する際に専門知識や統合コードが不要になり、会社のアプリケーション全体で一貫性が保持されます。パイプをセットアップするには、ソースを選択し、オプションのフィルタリングを追加し、オプションのエンリッチメントを定義し、イベントデータのターゲットを選択します。
注記
イベントバスを使用してイベントをルーティングすることもできます。イベントバスは、イベント駆動型サービス間のイベントの多対多のルーティングに適しています。詳細については、「Amazon EventBridge のイベントバス」を参照してください。
EventBridge Pipes の仕組み
EventBridge Pipes の仕組みを大まかに説明すると、以下のようになります。
アカウントにパイプを作成します。これには、以下が含まれます。
イベントソースはパイプへのイベントの送信を開始し、パイプはイベントを処理してからターゲットに送信します。
フィルターを設定した場合、パイプはイベントを評価し、そのフィルターに一致する場合にのみターゲットに送信します。
フィルターに一致するイベントに対してのみ課金されます。
エンリッチメントを設定した場合、パイプはターゲットに送信する前にイベントに対してエンリッチメントを実行します。
イベントがバッチ処理される場合、エンリッチメントはバッチ内のイベントの順序を維持します。
例えば、パイプを使って e コマースシステムを作ることができます。配送先住所などの顧客情報を含む API があると想定します。
パイプは以下を使用して作成できます。
Amazon SQS 注文が、イベントソースとしてメッセージキューを受信しました。
エンリッチメントとしての EventBridge API Destination
ターゲットとしての AWS Step Functions ステートマシン
その後、Amazon SQS の注文受領メッセージがキューに表示されると、そのメッセージがパイプに送信されます。
その後、パイプはそのデータを EventBridge API Destination エンリッチメントに送信し、そこでその注文の顧客情報が返されます。
最後、パイプはエンリッチされたデータを AWS Step Functions ステートマシンに送信し、そこで注文が処理されます。