Amazon EventBridge と AWS X-Ray の統合 - Amazon EventBridge

Amazon EventBridge と AWS X-Ray の統合

AWS X-Ray を使用すると、EventBridge を通過するイベントをトレースすることができます。EventBridge は元のトレースヘッダーをターゲットに渡し、ターゲットサービスが追跡、分析、およびデバッグできるようにします。

EventBridgeがイベントのトレースヘッダーを渡すことができるのは、そのイベントが、トレースコンテキストを渡した PutEvents リクエストから来ている場合のみです。X-Ray は、サードパーティーパートナーから発生したイベント、スケジュールされたイベント、またはAWS サービスをトレースしないため、これらのイベントソースは X-Ray のサービスマップに表示されません。

X-Ray がトレースヘッダーを検証し、有効でないトレースヘッダーは削除されます。ただし、イベントは引き続き処理されます。

重要

トレースヘッダーは、呼び出しターゲットに配信されるイベントでは使用できません

  • イベントアーカイブがある場合、アーカイブされたイベントでトレースヘッダは使用できません。アーカイブされたイベントを再生する場合、トレースヘッダーは含まれません。

  • デッドレターキュー (DLQ) がある場合、トレースヘッダは DLQ にイベントを送信する SendMessage リクエストに含まれます。ReceiveMessage を使用して DLQ からイベント (メッセージ) を取得する場合、そのイベントに対応するトレースヘッダーは Amazon SQS のメッセージ属性に含まれ、イベントメッセージには含まれません。

EventBridge イベントノードがソースおよびターゲットサービスを接続する方法については、『AWS X-Ray 開発者ガイド』の「X-Ray サービスマップでのソースおよびターゲットの表示」を参照してください。

EventBridge を通じて、次のトレースヘッダー情報を渡すことができます。

  • デフォルトの HTTP ヘッダー - X-Ray SDK は、すべての呼び出しターゲットの X-Amzn-Trace-Id HTTP ヘッダーとして自動的にトレースヘッダーを入力します。デフォルトの HTTP ヘッダーの詳細については、『AWS X-Ray 開発者ガイド』の「トレースヘッダー」を参照してください。

  • TraceHeader システム属性 - TraceHeader は、X-Ray トレースヘッダをターゲットに渡すために EventBridge で予約されている PutEventsRequestEntry 属性です。PutEventsRequestEntry も使用している場合、PutEventsRequestEntry は HTTP トレースヘッダを上書きします。

注記

トレースヘッダーは、PutEventsRequestEntry イベントサイズに含まれません。詳細については、「PutEvents イベントエントリのサイズの計算」を参照してください。

次のビデオは、X-Ray と EventBridge を一緒に使用する方法を示しています。