ファイルのリリース
リリースデータリポジトリタスクは、FSx for Lustre ファイルシステムからファイルのデータをリリースして、新しいファイルのためにスペースを解放します。ファイルを解放すると、ファイルのリストとメタデータは保持されますが、そのファイルのコンテンツのローカルコピーは削除されます。ユーザーまたはアプリケーションがリリースされたファイルにアクセスすると、データはリンクされた Amazon S3 バケットからファイルシステムに自動的かつ透過的に再ロードされます。
注記
リリースデータリポジトリタスクは FSx for Lustre 2.10 ファイルシステムでは使用できません。
[リリースするファイルシステムパス] と [前回のアクセスからの最小期間] パラメータによって、リリースされるファイルが決まります。
[リリースするファイルシステムパス]: リリースされるファイルのパスを指定します。
[前回のアクセスからの最小期間]: その期間内にアクセスされなかったファイルがリリースされるように、期間を日単位で指定します。ファイルが前回アクセスされてからの期間は、リリースタスクの作成時刻と前回ファイルにアクセスした時刻 (
atime
、mtime
、ctime
の最大値) との差をとって計算されます。
ファイルパスに従ってファイルがリリースされるのは、ファイルが S3 にエクスポートされており、前回のアクセスからの期間が [前回のアクセスからの最小期間] の値よりも大きい場合のみです。[前回のアクセスからの最小期間] を 0
日間と指定すると、前回のアクセスからの期間とは無関係にファイルがリリースされます。
注記
リリースするファイルを含めたり除外したりするためのワイルドカードの使用はサポートされていません。
リリースデータリポジトリタスクは、リンクされた S3 データリポジトリに既にエクスポートされているファイルのデータのみをリリースします。自動エクスポート機能、エクスポートデータリポジトリタスク、または HSM コマンドのいずれかを使用してデータを S3 にエクスポートできます。ファイルがデータリポジトリにエクスポートされたことを確認するには、次のコマンドを実行します。states: (0x00000009) exists archived
の戻り値はのファイルが正常にエクスポートされたことを示します。
sudo lfs hsm_state
path/to/export/file
注記
HSM コマンドは、ルートユーザーとして、または sudo
を使用して実行する必要があります。
ファイルデータを定期的にリリースするには、Amazon EventBridge スケジューラを使用してリリースデータリポジトリタスクの繰返しをスケジュールします。詳細については、「Amazon EventBridge スケジューラユーザーガイド」の「EventBridge スケジューラ入門」を参照してください。