FUOTA タスクとタスクに追加されたデバイスのステータスを監視およびトラブルシューティングします。
ワイヤレスデバイスをプロビジョニングし、使用する可能性のあるマルチキャストグループを作成したら、次の手順を実行して FUOTA セッションを開始できます。
FUOTA タスクのステータス
FUOTA タスクには、AWS Management Console で次のステータスメッセージのいずれかが表示されます。
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保留中
このステータスは、FUOTA タスクを作成したが、まだファームウェアの更新セッションがないことを示します。タスクが作成されると、このステータスメッセージが表示されます。この間は、FUOTA タスクを更新できます。また、デバイスまたはマルチキャストグループをタスクと関連付けたり、関連付けを解除できます。ステータスが [Pending] (保留中) から変更された後は、タスクに他のデバイスを追加することはできません。
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FUOTA セッションの待機中
デバイスが FUOTA タスクに正常に追加されると、タスクにファームウェアの更新セッションがスケジュールされている場合、このステータスメッセージが表示されます。この間、デバイスを更新したり FUOTA セッションに追加することはできません。FUOTA セッションをキャンセルすると、グループのステータスは [Pending] (保留中) に変わります。
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FUOTA セッション中
FUOTA セッションが開始されると、このステータスメッセージが表示されます。フラグメンテーションセッションが開始され、エンドデバイスによりフラグメントが収集され、ファームウェアイメージが再構築されます。また、新しいファームウェアバージョンが元のバージョンと比較され、新しいイメージが適用されます。
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FUOTA の完了
新しいファームウェアイメージが適用されたことがエンドデバイスにより AWS IoT Core for LoRaWAN に報告された後、またはセッションのタイムアウト時に FUOTA セッションは完了としてマークされ、このステータスが表示されます。
また、次のいずれかの場合もこのステータスが表示されるので、ファームウェアの更新がデバイスに正しく適用されたかどうかを確認してください。
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FUOTA タスクのステータスが [FUOTA session waiting] (FUOTA セッションの待機中) で、S3 バケット内のイメージファイルへのリンクが間違っている、AWS IoT Core for LoRaWAN にバケット内のファイルにアクセスするための十分なアクセス許可がないなどの S3 バケットのエラーがある場合。
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FUOTA タスクのステータスが [FUOTA session waiting] (FUOTA セッションの待機中) で、FUOTA セッションを開始するリクエストがあるが、FUOTA タスクのデバイスまたはマルチキャストグループからのレスポンスが受信されない場合。
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FUOTA タスクのステータスが [In FUOTA session] (FUOTA セッション中) で、デバイスまたはマルチキャストグループが一定期間フラグメントを送信していないため、セッションがタイムアウトになっている場合。
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削除の待機中
他の状態にある FUOTA タスクを削除すると、このステータスが表示されます。削除は永続的で、元に戻すことができません。この操作には時間がかかる場合があり、FUOTA タスクが削除されるまでタスクのステータスは [Delete waiting] (削除の待機中) です。FUOTA タスクがこの状態に入った後は、他のステータスに移行することはできません。
FUOTA タスクでのデバイスのステータス
FUOTA タスクのデバイスには、AWS Management Console で次のステータスメッセージのいずれかが表示されます。各ステータスメッセージにカーソルを合わせると、そのメッセージが示す内容の詳細を確認できます。
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初期
FUOTA セッションの開始時、AWS IoT Core for LoRaWAN によりデバイスにファームウェアの更新でサポートされているパッケージがあるかどうかがが確認されます。デバイスにサポートされているパッケージがある場合、デバイスの FUOTA セッションが開始します。ファームウェアイメージがフラグメント化され、フラグメントがデバイスに送信されます。このステータスが表示された場合、デバイスの FUOTA セッションはまだ開始していません。
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パッケージはサポートされていません
デバイスにサポートされている FUOTA パッケージがない場合は、このステータスが表示されます。ファームウェアの更新パッケージがサポートされていない場合、デバイスの FUOTA セッションを開始できません。このエラーを解決するには、FUOTA を使用してデバイスのファームウェアがファームウェアの更新を受信できるかどうかを確認します。
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フラグメンテーションアルゴリズムはサポートされていません
FUOTA セッションの開始時に、AWS IoT Core for LoRaWAN によりデバイスのフラグメンテーションのセッションが設定されます。このステータスが表示された場合、使用するフラグメンテーションアルゴリズムの種類をデバイスのファームウェアの更新に適用できないことを意味します。このエラーは、使用するデバイスにサポートされている FUOTA パッケージがないために発生します。このエラーを解決するには、FUOTA を使用してデバイスのファームウェアがファームウェアの更新を受信できるかどうかを確認します。
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メモリが足りない
AWS IoT Core for LoRaWAN によりイメージのフラグメントが送信された後、エンドデバイスによりそれらが収集されます。その後これらのフラグメントからバイナリイメージが再構築されます。このステータスは、デバイスにファームウェアイメージの受信フラグメントを組み合わせるのに十分なメモリがない場合に表示されます。そのために、ファームウェアの更新セッションが途中で終了する可能性があります。このエラーを解決するには、デバイスのハードウェアがこの更新を受信できるかどうかを確認します。使用しているデバイスでこの更新を受信できない場合は、デルタイメージを使用してファームウェアを更新します。
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フラグメンテーションのインデックスはサポートされていません
フラグメンテーションのインデックスは、同時に実行できる 4 つのフラグメンテーションのセッションのうち 1 つを識別します。デバイスが指定されたフラグメンテーションのインデックス値をサポートしていない場合、このステータスが表示されます。この問題を解決するには、次のいずれかの操作を実行します。
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デバイス用に新しい FUOTA タスクを開始します。
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エラーが解決しない場合は、ユニキャストモードからマルチキャストモードに切り替えます。
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それでもエラーが解決しない場合は、デバイスのファームウェアを確認してください。
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メモリエラー
このステータスは、AWS IoT Core for LoRaWAN から受信フラグメントを受信した際に、デバイスにメモリエラーが発生したことを示します。このエラーが発生した場合、デバイスはこの更新プログラムを受信できない可能性があります。このエラーを解決するには、デバイスのハードウェアがこの更新を受信できるかどうかを確認します。必要に応じて、デルタイメージを使用してデバイスのファームウェアを更新します。
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不適切な記述子
デバイスが、指定された記述子をサポートしていません。記述子は、フラグメンテーションのセッション中に転送されるファイルを記述するフィールドです。このエラーが表示された場合は、AWS Support Center
( センター) にお問い合わせください。 -
セッションカウントのリプレイ
このステータスは、デバイスがこのセッションカウントを以前に使用したことを示します。このエラーを解決するには、デバイス用に新しい FUOTA タスクを開始します。
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フラグメントが見つかりません
デバイスにより AWS IoT Core for LoRaWAN からイメージのフラグメントが収集される際、コード化され独立したフラグメントから新しいファームウェアイメージが再構築されます。デバイスがすべてのフラグメントを受信していない場合、新しいイメージを再構築できず、このステータスが表示されます。このエラーを解決するには、デバイス用に新しい FUOTA タスクを開始します。
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MIC エラー
収集されたフラグメントから新しいファームウェアイメージがデバイスにより再構築されると、MIC (Message Integrity Check) が実行され、イメージの信頼性と、それが正しいソースから取得されているかどうかが確認されます。フラグメントの再構成後、デバイスにより MIC の不一致が検出されると、このステータスが表示されます。このエラーを解決するには、デバイス用に新しい FUOTA タスクを開始します。
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Successful
デバイスの FUOTA セッションが成功しました。
注記
このステータスメッセージは、デバイスによりフラグメントからイメージが再構築され、それが確認できたことを示します。しかし、デバイスにより AWS IoT Core for LoRaWAN にステータスが報告されたときに、デバイスファームウェアが更新されていない可能性があります。デバイスのファームウェアが更新されているかどうかを確認してください。
次のステップ
FUOTA タスクとそのデバイスのさまざまなステータス、および問題のトラブルシューティングの方法について学習しました。これらの各ステータスの詳細については、「LoRaWAN Fragmented Data Block Transportation Specification, TS004-1.0.0