シナリオとユースケース - Amazon Location Service

シナリオとユースケース

Amazon Location Service は、AWS クラウドで提供されているサービスです。クラウド内の独自の Amazon EC2 インスタンスから呼び出すこともできますが、多くのマッピングアプリケーションはデバイス、またはデバイスとクラウドを組み合わせた環境で実行されます。以下に、いくつかの一般的なシナリオと、その開発方法を示します。

  • フリートのドライバーのルートを最適化するバックエンドアプリケーション。

    AWS クラウド の Amazon EC2 上で実行するアプリケーションを作成します。Amazon Location Service を使用してルートマトリックスを計算し、フリートのルート最適化ツールのインプットとして使用します。AWS SDK を使用して、Amazon Location を呼び出します。

  • 顧客がビジネスの場所を検索できるようにするウェブアプリケーション。

    ロケーションベースのアプリケーションを含め、Amazon EC2 インスタンスで実行されるウェブサイトを作成できます。AWS SDK for JavaScript を使用して Web アプリケーションを開発します。場所検索を使用して場所を検索し、MapLibre を使用して結果をマップ上に表示します。Amazon Location SDK を使用すると、位置情報を使ったプログラミングが容易になります。

  • 既存の iOS または Android アプリケーションに位置情報機能を追加します。

    AWS SDK for Swift (iOS) または Kotlin (Android) を使用して Amazon Location を呼び出し、場所の検索マップの機能をアプリケーションに追加できます。MapLibre を使用してマップをレンダリングします。他の言語でも使用できる AWS SDK は他にもあります。

  • アセット (デバイスまたは車両) を追跡し、定義したエリアに出入りしたらアップデートを取得できます。

    デバイスを追跡するアプリケーションは複数の部分で構成されています。

    • 追跡する各デバイスには、追跡用のトラッカーリソースを作成する必要があります。MQTT などを使用して、位置の更新を Amazon Location Service に送信する必要があります。

    • ジオフェンスを作成して、アセットの出入りイベント情報を取得したいエリアを定義します。

    • Amazon EC2AWS Lambda を使用して、アセットがジオフェンスエリアに出入りした際のイベントに対応できます。

    • これを拡張させて、アセットの位置を追跡してマップ上に表示するウェブアプリケーションやデバイスアプリケーションを作成できます。

以下のセクションでは、Amazon Location Service 各機能で使用できるツールやライブラリについて詳しく説明します。