並列処理のコストのしきい値を変更する

並列実行のコスト閾値は、どのクエリが並列実行の候補になるかを決定します。このプロパティのデフォルト値は 5 です。つまり、シリアルプランのコストが 5 を超える場合 (推定時間ではなく抽象化されたコスト単位を参照）、オプティマイザは並列プランに切り替えます。このプロパティにはもっと高い数値を設定することをお勧めします。

プロセッサーが高価格で、処理能力が低く、クエリー処理が今より遅かった時代には、このデフォルト値が適切でした。今日のプロセッサははるかに高速です。その結果、比較的小さいクエリ (たとえば、コストのしきい値が 32 の場合) は、並列実行の調整に関するオーバーヘッドを考慮すると、特に並列実行から多くの恩恵を受けることはありません。

ほとんどの場合、並列処理のコストしきい値を 50 に設定するのが良い出発点となります。次に並列処理のコストしきい値を設定する方法の例を示します。

USE sampledb;  
GO  
EXEC sp_configure 'show advanced options', 1 ;  
GO  
RECONFIGURE  
GO  
EXEC sp_configure 'cost threshold for parallelism', 50 ;  
GO  
RECONFIGURE  
GO