VAR_SAMP および VAR_POP 関数
VAR_SAMP および VAR_POP 関数は、数値のセットの標本分散と母集団分散 (整数、10 進数、または浮動小数点) を返します。VAR_SAMP 関数の結果は、値の同じセットの 2 乗の標本標準偏差に相当します。
VAR_SAMP および VARIANCE は同じ関数のシノニムです。
構文
VAR_SAMP | VARIANCE ( [ DISTINCT | ALL ] expression) VAR_POP ( [ DISTINCT | ALL ] expression)
この式は整数、10 進数、または浮動小数点数データ型である必要があります。式のデータ型にかかわらず、この関数の戻り値の型は倍精度の数値です。
注記
これらの関数の結果は、それぞれのクラスターの設定に応じて、データウェアハウスクラスターによって変わる場合があります。
使用に関する注意事項
標本分散 (VARIANCE または VAR_SAMP) が 1 つの値で構成される式に対して計算される場合、関数の結果は 0 ではなく、NULL になります。
例
次のクエリは LISTING テーブルの NUMTICKETS 列の四捨五入した標本分散と母集団分散を返します。
select avg(numtickets), round(var_samp(numtickets)) varsamp, round(var_pop(numtickets)) varpop from listing; avg | varsamp | varpop -----+---------+-------- 10 | 54 | 54 (1 row)
次のクエリは同じ計算を実行しますが、10 進値の結果をキャストします。
select avg(numtickets), cast(var_samp(numtickets) as dec(10,4)) varsamp, cast(var_pop(numtickets) as dec(10,4)) varpop from listing; avg | varsamp | varpop -----+---------+--------- 10 | 53.6291 | 53.6288 (1 row)