SageMaker スマートふるいのセキュリティ

SageMaker スマートふるいライブラリは、価値の低いトレーニングサンプルを削除するプロセスを実行するため、データローダーによって生成されるトレーニングデータセットへのフルアクセス権が必要です。このアクセス権は、通常のトレーニングシナリオで PyTorch に既に提供されているアクセス権と変わりません。

SageMaker スマートふるいには、セキュリティへの影響を記したログ記録が組み込まれています。デフォルトでは、SageMaker スマートふるいログは、メトリクス、レイテンシー、ユーザーエラーまたは警告を含むアプリケーションレベルのログのみです。ただし、ユーザーは詳細ログを有効にすることを選択できます。詳細ログは、完全なバッチデータをログに記録し、特定のバッチからどのサンプルが削除されたかを示します。これらのログは Python ロガーを使用して出力され、ライブラリのどこにもアップロードまたは保存されません。CloudWatch または同様のサービスへの自動ログアップロードの場合、詳細ログを使用すると、機密トレーニングデータがトレーニングインスタンスからアップロードされる場合があることに注意してください。

前述のログ記録以外に、SageMaker スマートふるいにはネットワーク機能もローカルファイルシステムとのやり取りもありません。ユーザーデータは、ライブラリで使用される間ずっとインメモリオブジェクトとして保存されます。