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クロック
この clock
セクションではシミュレーションクロックのプロパティを指定します。現在、設定できるのはティックレート (クロックがアプリケーションに送信する 1 秒あたりのティック数) のみです。ティックレートは最大レートです。ティックに対するすべての操作 (エンティティの更新など) は次のティックの開始前に終了する必要があるため、実効ティック率が低くなる可能性があります。ティックレートはクロックレートとも呼ばれます。
tick_rate
の有効値は、スキーマで特定される sdk_version
によって異なります。
ティックレートの有効値
-
"1.14"
以前のバージョン:10
15
30
-
"1.14"
以降のバージョン:"10"
"15"
"30"
-
"unlimited"
詳細については、「無制限のティックレート」を参照してください。
重要
-
"1.14"
以前のsdk_version
のスキーマでは、tick_rate
の値は30
のような整数です。 -
"1.14"
以降のsdk_version
のスキーマでは、tick_rate
の値は"30"
のような文字列です。値には二重引用符を含める必要があります。バージョン
"1.12"
または"1.13"
のスキーマをバージョン"1.14"
以降に変換する場合は、tick_rate
の値を二重引用符で囲む必要があります。
無制限のティックレート
tick_rate
を "unlimited"
に設定すると、コードの実行と同じ速さでシミュレーションを実行できます。ティックレートは無制限で、SimSpace Weaver はすべてのアプリケーションが現在のティックのコミットを終了した直後に次のティックを送信します。
重要
1.14.0 より前の SimSpace Weaver バージョンでは、無制限のティックレートはサポートされていません。スキーマの sdk_version
の最小値は "1.14"
です。
SimSpace Weaver Local で無制限のティックレート
SimSpace Weaver Local はスキーマでティックレートが 10 kHz (10000) と指定されているかのように "unlimited"
を実装します。その効果は、AWS クラウド での無制限ティックレートと同じです。スキーマでは tick_rate: "unlimited"
を引き続き指定できます。SimSpace Weaver Local の詳細については、「でのローカル開発 SimSpace Weaver」を参照してください。
クロックに関するよくある質問
Q1. 開始したシミュレーションを別のティックレートを使用するように変更できますか?
ライフサイクルのどの段階においても、AWS クラウド にすでに存在しているシミュレーションのティックレートを変更することはできません。また、SimSpace Weaver Local で実行中のシミュレーションのティックレートは、変更できません。tick_rate
をスキーマに設定して、そのスキーマから新しいシミュレーションを開始できます。
Q2. 1.14 以前のバージョンで、無制限のティックレートでシミュレーションを実行できますか?
いいえ、1.14.0 以前のバージョンでは無制限のティックレートはサポートされていません。
クロックに関するエラーのトラブルシューティング
シミュレーションが開始されない場合は、DescribeSimulation API の出力で "StartError"
の値を確認できます。スキーマに無効な tick_rate
の値があると、以下のエラーが発生します。
注記
ここに示すエラー出力は、読みやすくするために複数行で表示されています。実際のエラー出力は 1 行です。
-
sdk_version
は"1.14"
よりも前で、tick_rate
の値は無効な整数です。有効値:10
、15
、30
"[{\"errorType\":\"SchemaFormatInvalid\",\"errorMessage\": \"$.clock.tick_rate: does not have a value in the enumeration [10, 15, 30]\"}]"
-
sdk_version
は"1.14"
よりも前で、tick_rate
の値は文字列です。有効値:10
、15
、30
"[{\"errorType\":\"SchemaFormatInvalid\",\"errorMessage\": \"$.clock.tick_rate: does not have a value in the enumeration [10, 15, 30]\"}, {\"errorType\":\"SchemaFormatInvalid\", \"errorMessage\":\"$.clock.tick_rate: string found, integer expected\"}]"
-
sdk_version
は"1.14"
よりも後で、tick_rate
の値は無効な文字列です。有効値:"10"
、"15"
、"30"
、"unlimited"
"[{\"errorType\":\"SchemaFormatInvalid\",\"errorMessage\": \"$.clock.tick_rate: does not have a value in the enumeration [10, 15, 30, unlimited]\"}]"
-
sdk_version
は"1.14"
よりも後で、tick_rate
の値は整数です。有効値:"10"
、"15"
、"30"
、"unlimited"
"[{\"errorType\":\"SchemaFormatInvalid\",\"errorMessage\": \"$.clock.tick_rate: does not have a value in the enumeration [10, 15, 30, unlimited]\"}, {\"errorType\":\"SchemaFormatInvalid\", \"errorMessage\":\"$.clock.tick_rate: integer found, string expected\"}]"