ステップ 1. デプロイシナリオを選択する
AWS のクォータモニターは、次の 3 つのデプロイシナリオでデプロイできます。
-
シナリオ 1 – すべての AWS アカウントが 1 つ以上の Organizations に属している環境。
-
シナリオ 2 – Organizations と独立した AWS アカウントがあるハイブリッド環境。
-
シナリオ 3 – Organizations を使用せず、代わりに単一のアカウントを使用する環境。
自動モニタリングや自動デプロイなど、このソリューションのすべての利点を活用するには、Organizations を使用することをお勧めします。
以下のセクションでは、これらの各デプロイシナリオで、AWS のクォータモニターをデプロイする方法について説明します。
AWS Organizations 環境およびハイブリッド環境でのデプロイ (シナリオ 1 と 2)
Organizations を使用していて、クォータのモニタリングに使用する AWS アカウントが組織内の StackSets の委任管理者として登録されている場合は、このシナリオを選択します。
テンプレートの入力パラメータとして提供される 2 つのデプロイモードから選択できます。
-
Organizations (デフォルトモード) – Organizations 全体または組織内の異なる OU 間でクォータ使用率をモニタリングする場合は、このモードを選択します。
-
Hybrid – Organizations、OU、および Organizations 外のアカウント全体のクォータ使用率をモニタリングする場合は、このモードを選択します。
次の図は、モニタリングアカウントにソリューションをデプロイする例を示しています。
デプロイモードを選択すると、そのモードに必要なリソースがプロビジョニングされます。デプロイワークフローは、デプロイされた Systems Manager Parameter Store を更新するときに呼び出されます。
-
helper
Lambda 関数は、一元化された EventBridge バスのアクセス許可を更新して、すべてのモニタリング対象アカウントがクォータ使用率イベントをモニタリングアカウントに送信できるようにします。 -
CloudFormation StackSets は、対象となる OU のセカンダリアカウントでのスポークテンプレートのデプロイを自動化します。
-
Organizations の範囲外の追加アカウントについては、スポークテンプレートを手動でデプロイできます。
AWS Organizations を使用しない場合のデプロイ (シナリオ 2 と 3)
自動モニタリングと自動デプロイの利点を活用できるように、Organizations を使用することをお勧めしますが、Organizations を使用しないユースケースがある場合があります。
Organizations を使用しておらず、モニタリングアカウントが組織メンバーアカウントではなく、独立したスタンドアロンアカウントである場合は、補足の quota-monitor-hub-no-ou.template
を使用します。
注記
このソリューションの実行中に使用した AWS サービスのコストは、お客様の負担となります。詳細については、「コスト」セクションを参照してください。詳細については、このソリューションで使用する各 AWS サービスの料金ウェブページを参照してください。
次のフローチャートは、デプロイシナリオに応じて、どのテンプレートをデプロイする必要があるかを示しています。
次の表は、クォータをモニタリングするためのテンプレート、リージョン、アカウントを選択するための決定基準をまとめたものです。
質問 | AWS Organizations の使用 | 単一アカウントの使用 |
---|---|---|
前提条件テンプレートはどこにデプロイされますか。 | 管理アカウントにデプロイします | 該当なし |
前提条件テンプレートにはどの AWS リージョンを使用すべきですか。 | すべての AWS リージョン | 該当なし |
どのハブテンプレートを使用すべきですか。 |
|
|
どのハブアカウントを使用すべきですか。 | すべてのアカウント | すべてのアカウント |
デプロイするスポークテンプレートはどこにありますか。 |
|
手動デプロイ |
どのスポークアカウントを使用すべきですか。 | すべて | すべて |
Trusted Advisor スポークテンプレートにはどの AWS リージョンを使用すべきですか。 |
|
|
Service Quota スポークテンプレートにはどの AWS リージョンを使用すべきですか。 | すべて | すべて |