NovaStor DataCenter を使用したセットアップのテスト
仮想テープへのデータのバックアップ、テープのアーカイブ、仮想テープライブラリ (VTL) デバイスの管理は、NovaStor DataCenter/Network バージョン 6.4 または 7.1 を使用して行うことができます。このトピックでは、テープゲートウェイ用に NovaStor DataCenter/Network バージョン 7.1 バックアップアプリケーションを設定し、バックアップ操作と復元操作を実行する基本的な方法について説明します。NovaStor DataCenter/Network バージョン 7.1 を使用する方法の詳細については、Documentation NovaStor DataCenter/Network
NovaStor DataCenter/Network のセットアップ
仮想テープライブラリ (VTL) デバイスを Microsoft Windows クライアントに接続した後で、デバイスを認識するように NovaStor ソフトウェアを設定します。VTL デバイスを Windows クライアントに接続する方法については、「VTL デバイスの接続」を参照してください。
NovaStor DataCenter/Network には、ドライバーの製造元から提供されるドライバーが必要です。Windows ドライバーを使用しますが、まず他のバックアップアプリケーションを非アクティブ化する必要があります。
VTL デバイスを使用するための NovaStor DataCenter/Network の設定
NovaStor DataCenter/Network バージョン 6.4 または 7.1 を使用するように VTL デバイスを設定すると、External Program did not exit
correctly
というエラーメッセージが表示されることがあります。この問題には、続行前に回避策を実行する必要があります。
この問題を回避するには、VTL デバイスの設定を開始する前に回避策を作成する必要があります。回避策を作成する方法については、「「外部プログラムが正しく終了しませんでした」エラーの解決」を参照してください。
VTL デバイスを使用するために NovaStor DataCenter/Network を設定するには
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NovaStor DataCenter/Network 管理コンソールで、[Media Management] を選択して [Storage Management] を選択します。
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[Storage Targets] (ストレージターゲット) メニューで、[Media Management Servers] (メディア管理サーバー) のコンテキストメニューを (右クリックで) 開き、[New] (新規)、[OK] の順に選択し [storage] (ストレージ) ノードの作成と事前設定を行います。
External Program did not exit correctly
というエラーメッセージが表示される場合、続行する前に問題を解決します。この問題には、回避策が必要です。この問題の解決方法については、「「外部プログラムが正しく終了しませんでした」エラーの解決」を参照してください。重要
このエラーは、ストレージドライブおよびテープドライブの AWS Storage Gateway による要素割り当て範囲が、NovaStor DataCenter/Network により許可される数を超えたために発生します。
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作成された [storage] ノードのコンテキストメニューを開き (右クリック)、[New Library] を選択します。
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リストからライブラリサーバーを選択します。ライブラリリストには自動的に入力されます。
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ライブラリに名前を付け、[OK] を選択します。
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Storage Gateway の仮想テープライブラリを選択し、プロパティのすべてを表示します。
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[Storage Targets] メニューで、[Backup Servers] を展開し、サーバーのコンテキストメニューを開き (右クリック)、[Attach Library] の順に選択します。
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表示された [Attach Library] ダイアログボックスで、[LTO5] メディアタイプを選択して [OK] をクリックします。
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[Backup Servers] (バックアップサーバー) を展開し、Storage Gateway の仮想テープライブラリと、(マウントされているすべてのバージョンライブラリを確認するための) ライブラリパーティションを表示します。
テーププールの作成
テーププールは NovaStor DataCenter/Network ソフトウェアに動的に作成されるため、固定数のメディアは含まれていません。テープを必要とするテーププールは、そのスクラッチプールから取得します。スクラッチプールは、使用する 1 つ以上のテーププールを自由に選ぶことができるテープの容器です。テーププールは、保存期間を超えて不要になったメディアをスクラッチプールに返します。
テーププールを作成するには、3 つのステップを行います。
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スクラッチプールを作成する。
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スクラッチプールにテープを割り当てる。
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テーププールを作成する。
スクラッチプールを作成するには
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左側のナビゲーションメニューで [Scratch Pools] タブを選択します。
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[Scratch Pools] のコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[Create Scratch Pool] を選択します。
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[Scratch Pools] ダイアログボックスで、スクラッチプールに名前を付け、メディアタイプを選択します。
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[Label Volume] を選択し、スキラッチプールの下限ウォーターマークを作成します。スクラッチプールが下限ウォーターマークまで空になると、警告が表示されます。
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表示された警告ダイアログボックスで、[OK] を選択してスクラッチプールを作成します。
スクラッチプールにテープを割り当てるには
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左側のナビゲーションメニューで [Tape Library Management] を選択します。
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[Library] タブを選択し、ライブラリのインベントリを表示します。
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スクラッチプールに割り当てるテープを選択します。テープが適切なメディアタイプに設定されていることを確認します。
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ライブラリのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[Add to Scratch Pool] を選択します。
これで、スクラッチプールがいっぱいになったため、テーププールで使用できます。
テーププールを作成するには
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左側のナビゲーションメニューで [Tape Library Management] を選択します。
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[Media Pools] タブのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[Create Media Pool] を選択します。
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メディアプールに名前を付け、[Backup Server] の順に選択します。
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メディアプールのパーティションライブラリを選択します。
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プールがテープを取得するスクラッチプールを選択します。
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[Schedule] で、[Not Scheduled] を選択します。
アーカイブテープへのメディアインポートおよびエクスポートの設定
NovaStor DataCenter/Network は、メディアチェンジャーの一部である場合はインポート/エクスポートスロットを使用できます。
エクスポートの場合、NovaStor DataCenter/Network は、どのテープがライブラリから物理的に取得されるかを認識している必要があります。
インポートの場合、NovaStor DataCenter/Network はテープライブラリでエクスポートされたテープメディアを認識し、データスロットまたはエクスポートスロットからすべてをインポートします。テープゲートウェイはオフラインストレージ (S3 Glacier Flexible Retrieval または S3 Glacier Deep Archive) にテープをアーカイブします。
メディアのインポートとエクスポートを設定するには
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[Tape Library Management] に移動し、[Media Management Server] のサーバーを選択して [Library] を選択します。
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[Off-site Locations] タブを選択します。
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白色の領域のコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[Add] を選択して新しいパネルを開きます。
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パネルで、「
S3 Glacier Flexible Retrieval
」または「S3 Glacier Deep Archive
」と入力し、テキストボックスにオプションの説明を追加します。
テープへのデータのバックアップ
バックアップジョブを作成し、データを仮想テープに書き込むには、物理的なテープの場合と同じ手順を実行します。NovaStor ソフトウェアを使用してデータをバックアップする方法の詳細については、Documentation NovaStor DataCenter/Network
注記
バックアップジョブの進行中に何らかの理由でテープゲートウェイが再起動すると、バックアップジョブは失敗し、テープは書き込み不可になります。そのテープをアーカイブするか、引き続きそのテープからデータを読み取ることができます。失敗したバックアップジョブを完了するには、新しいテープで再送信する必要があります。
テープのアーカイブ
アーカイブしたテープは、テープゲートウェイによりテープドライブから取り出され、ストレージスロットに移されます。次に、バックアップアプリケーション (ここでは、NovaStor DataCenter/Network) を使用してスロットからアーカイブにテープをエクスポートします。
テープをアーカイブするには
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左側のナビゲーションメニューで [Tape Library Management] を選択します。
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[Library] タブを選択し、ライブラリのインベントリを表示します。
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アーカイブするテープをハイライト表示し、テープのコンテキスト (右クリック) メニューを開いて、オフサイトのアーカイブの場所を選択します。
アーカイブプロセスが完了までには時間がかかることがあります。テープの初期ステータスは、[IN TRANSIT TO VTS] と表示されます。アーカイブが開始されると、ステータスは [ARCHIVING] に変わります。アーカイブが完了すると、テープは VTL に表示されなくなります。
NovaStor DataCenter/Network で、ストレージスロットにテープがないことを確認します。
Storage Gateway コンソールのナビゲーションペインで、[Tapes] (テープ) をクリックします。アーカイブしたテープのステータスが ARCHIVED であることを確認します。
アーカイブ済みかつ取得済みのテープからのデータの復元
アーカイブされたデータの復元のプロセスは、2 ステップです。
アーカイブされたテープからデータを復元するには
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アーカイブされたテープを、アーカイブからテープゲートウェイに取得します。手順については、アーカイブ済みのテープの取得 を参照してください。
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データを復元するには、NovaStor DataCenter/Network ソフトウェアを使用します。これを行うには、物理的なテープからデータを復元する場合と同様に、メールスロットを更新し、取得する各テープを空のスロットに移動します。データの復元については、Documentation NovaStor DataCenter/Network
を参照してください。
いくつかのバックアップジョブをテープドライブに同時に書き込む
NovaStor ソフトウェアでは、多重化機能を使用して複数のジョブをテープドライブに同時に書き込むことができます。この機能は、メディアプールに多重化機能を使用できる場合に使用できます。多重化の使用方法については、Documentation NovaStor DataCenter/Network
「外部プログラムが正しく終了しませんでした」エラーの解決
NovaStor DataCenter/Network バージョン 6.4 または 7.1 を使用するように VTL デバイスを設定すると、External Program did not exit
correctly
というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、ストレージドライブおよびテープドライブに対し Storage Gateway が割り当てた要素の範囲が、NovaStor DataCenter/Network により許可される数を超えたために発生します。
Storage Gateway は、3,200 個までのストレージおよびインポート/エクスポート用スロットを返します。これは、NovaStor DataCenter/Network で許可される 2400 の制限を超過します。この問題を解決するには、NovaStor ソフトウェアがストレージおよびインポート/エクスポートスロットの数を制限できるようにし、要素割り当て範囲を事前設定する設定ファイルを追加します。
「外部プログラムが正しく終了しませんでした」エラーの回避策を適用するには
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NovaStor ソフトウェアをインストールしたコンピュータのテープフォルダに移動します。
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テープフォルダで、テキストファイルを作成して、
hijacc.ini
という名前を付けます。 -
以下の内容をコピーし、
hijacc.ini
ファイルに貼り付けてそのファイルを保存します。port:12001 san:no define: A3B0S0L0 *DRIVES: 10 *FIRST_DRIVE: 10000 *SLOTS: 200 *FIRST_SLOT: 20000 *HANDLERS: 1 *FIRST_HANDLER: 0 *IMP-EXPS: 30 *FIRST_IMP-EXP: 30000
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メディア管理サーバーにライブラリを追加してアタッチします。
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次のコマンドを使用してインポート/エクスポートスロットからライブラリにテープを移動します。サンプルのライブラリ名をデプロイ内のライブラリの名前に置き換えます。
C:\Program Files\NovaStor\DataCenter\Hitback\tape\ophijacc.exe -c
VTL-ec2amaz-uko8jfj-ec2amaz-uko8jfj.lcfg
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ライブラリをバックアップサーバーにアタッチします。
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NovaStor ソフトウェアで、インポート/エクスポートスロットからすべてのテープをライブラリにインポートします。