IBM Spectrum Protect を使用したセットアップのテスト - AWS Storage Gateway

IBM Spectrum Protect を使用したセットアップのテスト

仮想テープへのデータのバックアップ、テープのアーカイブ、仮想テープライブラリ (VTL) デバイスの管理は、AWS Storage Gateway で IBM Spectrum Protect を 使用することで実行できます。(IBM Spectrum Protect は旧称 Tivoli Storage Manager です)。

このトピックでは、テープゲートウェイ用に IBM Spectrum Protect バージョン 8.1.10 バックアップソフトウェアを設定する方法について、基本的な情報を説明します。加えて、IBM Spectrum Protect を使用しての、バックアップと復元オペレーションの実行に関する基本情報も示します。IBM Spectrum Protect バックアップソフトウェアの管理方法の詳細については、IBM ウェブサイトで、Spectrum Protect の「Overview of administration tasks」を参照してください。

IBM Spectrum Protect バックアップソフトウェアでは、以下のオペレーティングシステム用の AWS Storage Gateway がサポートされます。

  • Microsoft Windows Server

  • Red Hat Linux

IBM Spectrum Protect がサポートする Windows デバイスの詳細については、IBM Spectrum Protect (formerly Tivoli Storage Manager) Supported Devices for AIX, HP-UX, Solaris, and Windows を参照してください。

IBM Spectrum Protect がサポートする Linux デバイスの詳細については、IBM Spectrum Protect (formerly Tivoli Storage Manager) Supported Devices for Linuxを参照してください。

IBM Spectrum Protect のセットアップ

VTL デバイスをクライアントに接続した後、それらのデバイスを認識するように IBM Spectrum Protect バージョン 8.1.10 ソフトウェアを設定します。VTL デバイスのクライアントへの接続方法については、「VTL デバイスの接続」を参照してください。

IBM Spectrum Protect をセットアップするには
  1. IBM Spectrum Protect バージョン 8.1.10 ソフトウェアのライセンス版を IBM から取得します。

  2. IBM Spectrum Protect ソフトウェアをオンプレミス環境、またはクラウド上の Amazon EC2 インスタンスにインストールします。詳細については、IBM ウェブサイトで、IBM Spectrum Protect のインストールとアップグレードに関するドキュメントを参照してください。

    IBM Spectrum Protect ソフトウェアでの設定の詳細については、「Configuring AWS Tape Gateway virtual tape libraries for an IBM Spectrum Protect server」を参照してください。

VTL デバイスによる作業に IBM Spectrum Protect を設定する

次に、VTL デバイスと連携するように IBM Spectrum Protect を設定します。Microsoft Windows Server または Red Hat Linux 上の VTL デバイスと連携するように、IBM Spectrum Protect を設定できます。

Windows 用の IBM Spectrum Protect の設定

Windows で IBM Spectrum Protect を設定する方法の詳細については、Lenovo ウェブサイトの「Tape Device Driver-W12 6266 for Windows 2012」を参照してください。以下に示しているのは、そのプロセスに関する基本的なドキュメントです。

Microsoft Windows 用に IBM Spectrum Protect を設定するには
  1. ご使用のメディアチェンジャーに適したドライバーパッケージを取得します。テープデバイスドライバーの場合、IBM Spectrum Protect にはバージョン W12 6266 for Windows 2012 が必要です。ドライバーを取得する手順については、Lenovo のウェブサイトの Tape Device Driver-W12 6266 for Windows 2012 を参照してください。

    注記

    「非排他」セットのドライバーがインストールされていることを確認します。

  2. コンピュータで、[コンピューターの管理] を開き、[メディアチェンジャーデバイス] を展開して、メディアチェンジャーの種類が [IBM 3584 Tape Library] とリストされていることを確認します。

  3. 仮想テープライブラリのすべてのテープのバーコードは 8 文字以内にしてください。8 文字を超えるバーコードをテープに割り当てようとすると、"Tape barcode is too long for media changer" というエラーメッセージが表示されます。

  4. すべてのテープドライブとメディアチェンジャーが IBM Spectrum Protect に表示されていることを確認します。そのためには、次のコマンドを使用します。\Tivoli\TSM\server>tsmdlst.exe

Linux 用に IBM Spectrum Protect を設定する

以下に示しているのは、Linux で VTL デバイスを使用するように IBM Spectrum を設定する方法に関する基本的なドキュメントです。

Linux 用に IBM Spectrum Protect を設定するには
  1. IBM サポートウェブサイトの IBM Fix Central に移動し、[Select product] (製品の選択) をクリックします。

  2. [ Product Group] で、[System Storage] を選択します。

  3. [Select from System Storage] で、[Tape systems] を選択します。

  4. [Tape systems] で、[Tape drivers and software] を選択します。

  5. [Select from Tape drivers and software] で、[Tape device drivers] を選択します。

  6. [Platform] で、オペレーティングシステムを選択してから、[Continue] を選択します。

  7. ダウンロードするデバイスドライバーのバージョンを選択します。次に、[Fix Central] ダウンロードページの指示に従って、IBM Spectrum Protect をダウンロードして設定します。

  8. 仮想テープライブラリのすべてのテープのバーコードは 8 文字以内にしてください。8 文字を超えるバーコードをテープに割り当てようとすると、"Tape barcode is too long for media changer" というエラーメッセージが表示されます。

IBM Spectrum Protect のテープにデータを書き込む

テープゲートウェイの仮想テープに対するデータの書き込みは、物理的なテープと同様の手順とバックアップポリシーに則って行います。バックアップジョブと復元ジョブに必要な設定を作成します。IBM Spectrum Protect の設定の詳細については、IBM Spectrum Protect の「Overview of administration tasks」を参照してください。

注記

バックアップジョブの進行中に何らかの理由でテープゲートウェイが再起動した場合、そのバックアップジョブは失敗する可能性があります。バックアップジョブが失敗した場合、IBM Spectrum Protect でテープのステータスが ReadOnly に変わります。テープを使い切っていないことがわかっている場合は、テープのステータスを手動で ReadWrite に戻し、同じテープを使用してバックアップジョブを再開または再送信できます。IBM Spectrum Protect は、ReadWrite ステータスの他のテープが使用可能な場合、失敗したバックアップジョブを別のテープで続行する可能性があります。

IBM Spectrum Protect でのアーカイブされたテープからのデータの復元

アーカイブされたデータの復元のプロセスは、2 ステップです。

アーカイブされたテープからデータを復元するには
  1. アーカイブされたテープを、アーカイブからテープゲートウェイに取得します。手順については、アーカイブ済みのテープの取得 を参照してください。

  2. IBM Spectrum Protect バックアップソフトウェアを使用してデータを復元します。これを行うには、物理的なテープからデータを復元するときと同じように、復旧ポイントを作成します。IBM Spectrum Protect の設定の詳細については、IBM Spectrum Protect の「Overview of administration tasks」を参照してください。

次のステップ

不要なリソースのクリーンアップ