関連サービスのセットアップ
AWS Systems Manager の一機能である Application Manager には、他の AWS のサービスおよび Systems Manager 機能のリソースと情報が表示されます。Application Manager に表示されるオペレーション情報の量を最大化するには、Application Manager を使用する前に、これらの他のサービスや機能をセットアップおよび設定することをお勧めします。
リソースをインポートするためのタスクのセットアップ
次のセットアップタスクは、Application Manager で AWS リソースを表示するのに役立ちます。これらのタスクがそれぞれ完了すると、Systems Manager はリソースを自動的に Application Manager にインポートできます。リソースのインポート後、Application Manager でアプリケーションを作成し、インポートしたリソースをそのアプリケーションに移動できます。これは、アプリケーションのコンテキストでオペレーション情報を表示するのに役立ちます。
- (オプション) タグを使用して AWS リソースを整理する
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AWS のリソースにメタデータをタグ形式で割り当てることができます。各タグは、ユーザー定義のキーと値で構成されるラベルです。タグは、リソースの管理、識別、整理、検索、フィルタリングに役立ちます。タグを作成することで、リソースを目的、所有者、環境その他の基準別に分類できます。
- (オプション) AWS を使用して AWS Resource Groups リソースを整理する
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AWS リソースを整理するには、リソースグループを使用します。リソースグループを使用すると、リソース上の多くのタスクを一度に管理、モニタリング、および自動化しやすくなります。
Application Manager は、すべてのリソースグループを自動的にインポートし、カスタムアプリケーションカテゴリに表示します。
- (オプション) AWS を使用して AWS CloudFormation リソースをセットアップおよびデプロイする
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AWS CloudFormation は、計画に従い、繰り返し AWS インフラストラクチャデプロイを作成し、プロビジョニングします。Amazon EC2、Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)、Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS)、Elastic Load Balancing、AWS Auto Scaling などの AWS のサービスの利用に役立ちます。CloudFormation を使用すると、基盤となる AWS インフラストラクチャを作成したり設定することなく、安定性と拡張性に優れ、費用効率の高いアプリケーションを構築できます。
Application Manager は、すべての AWS CloudFormation リソースを自動的にインポートし、AWS CloudFormation スタック カテゴリに表示します。Application Manager で CloudFormation のスタックとテンプレートを作成できます。スタックとテンプレートの変更は、Application Manager と CloudFormation 間で自動的に同期されます。Application Manager でアプリケーションを作成し、スタックをそこに移動することもできます。これは、アプリケーションのコンテキストで、スタック内のリソースのオペレーション情報を表示するのに役立ちます。料金については、「AWS CloudFormation の料金
」を参照してください。 - (オプション) AWS Launch Wizard を使用してアプリケーションをセットアップおよびデプロイする
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Launch Wizard では、個々の AWS リソースを手動で識別およびプロビジョニングすることなく、サードパーティーアプリケーションの AWS リソースのサイジング、設定、デプロイを行うプロセスを実行します。
Application Manager では、Launch Wizard のすべてのリソースが自動的にインポートされ、Launch Wizard カテゴリに一覧表示されます。AWS Launch Wizard の詳細については、「AWS Launch Wizard for SQL Server の開始方法」を参照してください。Launch Wizard は追加料金なしでご利用いただけます。ソリューションを実行するためプロビジョニングした AWS リソースに対してのみ料金が発生します。
- (オプション) Amazon ECS および Amazon EKS を使用した、コンテナ化されたアプリケーションの設定とデプロイ
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Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) は、クラスターでコンテナの実行、停止、管理を簡単に行うことのできる、高度にスケーラブルで高速なコンテナ管理サービスです。コンテナは、個々のタスクやサービス内のタスクを実行するために使用するタスク定義で定義されます。
Amazon EKS は、独自の Kubernetes コントロールプレーンまたはノードをインストール、操作、維持することなく、AWS で Kubernetes を簡単に実行できるようにするマネージド型サービスです。Kubernetes は、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ、スケーリング、および管理を自動化するためのオープンソースシステムです。
Application Manager では、Amazon ECS および Amazon EKS インフラストラクチャリソースがすべて自動的にインポートされ、[コンテナクラスター] タブに一覧表示されます。ただし、Application Manager では、Amazon EKS ポッドまたはコンテナに関するオペレーション情報を管理または表示することはできません。管理および表示できるのは、Amazon EKS リソースをホストしているインフラストラクチャに関するオペレーション情報のみです。料金情報については、「Amazon ECS の料金
」および「Amazon EKS の料金 」を参照してください。
リソースに関するオペレーション情報を表示するタスクのセットアップ
次のセットアップタスクは、Application Manager で AWS リソースに関するオペレーション情報を表示するのに役立ちます。
- (推奨) ランブックのアクセス許可の確認
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Systems Manager Automation ランブックを使用して、Application Manager から AWS リソースに関する問題を修復できます。この修復機能を使用するには、アクセス許可を設定または確認する必要があります。料金については、「AWS Systems Manager の料金
」を参照してください。 - (オプション) Cost Explorer を有効にする
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AWS Cost Explorer は、詳細な分析のためにコストデータを視覚化するために使用できる AWS Cost Management の機能です。Cost Explorer を有効にすると、アプリケーションのリソースのコスト情報、コスト履歴、コスト最適化を Application Manager コンソールに表示できます。
- (オプション) Amazon CloudWatch Logs とアラームのセットアップと設定
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CloudWatch は、AWS、ハイブリッド、マルチクラウドのアプリケーションリソースとインフラストラクチャのリソースに関するデータ、および、実用的なインサイトを取得できるモニタリングと管理のサービスです。CloudWatch では、単一のプラットフォームを使用して、ログとメトリクスの形式で生成されたすべてのパフォーマンスとオペレーションのデータを収集し、アクセスできます。Application Manager でリソースの CloudWatch Logs とアラームを表示するには、CloudWatch をセットアップして設定する必要があります。料金の詳細については、「CloudWatch の料金
」を参照してください。 注記
CloudWatch Logs のサポートはアプリケーションのみを対象としており、クラスターは対象外です。
- (オプション) セットアップおよび設定 AWS Config
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AWS Config では、設定内容、相互の関連、時間の経過とともに設定と関係がどのように変化するかなど、AWS アカウント アカウントに関連付けられたリソースの詳細が提供されます。AWS Config を使用して AWS リソースの設定を評価できます。これを行うには、AWS Config ルールを作成して最適な設定内容を定義します。AWS Config はリソースで発生する設定変更を継続的に追跡し、これらの変更がルールの条件に違反していないかどうかを確認します。リソースがルール違反していると、AWS Config はリソースとルールに非準拠のフラグを付けます。Application Manager は、AWS Config ルールに関するコンプライアンス情報を表示します。Application Manager でこのデータを表示するには、AWS Config をセットアップおよび設定する必要があります。料金に関する情報については、[AWS Config の料金
]を参照してください。 - (オプション) State Manager 関連付け
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Systems Manager State Manager を使用して、マネージドノードに割り当てる設定を作成できます。関連付けと呼ばれるこの設定では、ノードで維持する状態を定義します。Application Manager で関連付けのコンプライアンスデータを表示するには、State Manager の関連付けを1 つ以上設定する必要があります。State Manager は追加料金なしで提供されます。
- (オプション) セットアップおよび設定 OpsCenter
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OpsCenter を使用して、Application Managerのリソースに関する運用作業項目 (OpsItems) を表示できます。アラームとイベントに基づいて OpsItems と OpsCenter を自動的に送信するように Amazon CloudWatch と Amazon EventBridge を設定できます。OpsItems を手動で入力することもできます。料金に関する情報については、[AWS Systems Manager の料金
]を参照してください。