IPAM で IPv6 アドレスプールを作成する
AWS は、EC2、VPC、S3 など、多くのサービスで IPv6 接続を提供し、ユーザーが IPv6 のアドレス空間の増加とセキュリティ機能の強化を活用できるようにします。IPv6 は、IPv4 のこの基本的な制限を解決するように設計されました。128 ビットのアドレス空間に移行することで、IPv6 はほぼ無制限の一意の IP アドレスを提供します。この大規模なアドレス拡張により、スマートフォンや IoT デバイスからクラウドインフラストラクチャまで、コネクテッドテクノロジーの利用を継続的に広めることができます。
このセクションの手順に従って、IPAM IPv6 プール階層を作成します。プールを作成するときは、プールが使用する CIDR をプロビジョニングできます。プールは、その CIDR 内のスペースをプール内の割り当てに対して割り当てます。割り当てとは、IPAM プールから別のリソースまたは IPAM プールへの CIDR 割り当てです。
注記
AWS ではパブリック IPv6 アドレス指定とプライベート IPv6 アドレス指定の両方が利用できます。AWS では、AWS からインターネットでアドバタイズされるパブリック IP アドレスは考慮されますが、プライベート IP アドレスは考慮されず、AWS からインターネットでアドバタイズできません。プライベートネットワークで IPv6 をサポートし、このアドレスからインターネットにトラフィックをルーティングするつもりがない場合は、プライベートスコープに IPv6 プールを作成します。パブリックおよびプライベート IPv6 アドレスの詳細については、「Amazon VPC ユーザーガイド」の「IPv6 アドレス」を参照してください。
次の例は、このガイドの手順で作成できるプール構造の階層を示しています。このセクションでは、次のような IPv6 IPAM プール階層を作成します。
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AWS リージョン 1 と AWS リージョン 2 で運用されている IPAM
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スコープ
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AWS リージョン 1 内のリージョンプール (2001:db8::/52)
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開発プール (2001:db8::/54)
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VPC の割り振り (2001:db8::/56)
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前述の例で使用されている CIDR は例にすぎません。これらは、リージョンプール内の各開発プールがリージョン CIDR の一部を使用してプロビジョニングされていることを示しています。