サブネット宛てのトラフィックを検査する
インターネットゲートウェイを介して VPC にトラフィックが着信しており、EC2 インスタンスにインストールされたファイアウォールアプライアンスを使用して、サブネットを送信先(サブネット B など)とするすべてのトラフィックを検査するシナリオを考えてみます。ファイアウォールアプライアンスは、VPC のサブネット B (サブネット C) とは別のサブネットにある EC2 インスタンスにインストールおよび設定する必要があります。その後、ミドルボックスルーティングウィザードを使用して、サブネット B とインターネットゲートウェイ間のトラフィックのルートを設定できます。
ミドルボックスルーティングウィザードは、次の操作を自動的に実行します。
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次のルートテーブルを作成します。
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インターネットゲートウェイのルートテーブル
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宛先サブネットのルートテーブル
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ミドルボックスサブネットのルートテーブル
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次のセクションで説明しますが、必要なルートを新しいルートテーブルに追加してください。
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インターネットゲートウェイ、サブネット B、サブネット C に関連付けられている現在のルートテーブルの関連付けを解除します。
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ルートテーブル A をインターネットゲートウェイ (ミドルボックスルーティングウィザードの [Source] (送信元))、ルートテーブル C をサブネット C (ミドルボックスルーティングウィザードの[Middlebox] (ミドルボックス))、ルートテーブル B をサブネット B (ミドルボックスルーティングウィザードの[Destination] (宛先)) に関連付けます。
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ミドルボックスルーティングウィザードによって作成されたことを示すタグと、作成日を示すタグを作成します。
ミドルボックスルーティングウィザードは、既存のルートテーブルを変更しません。新しいルートテーブルを作成し、ゲートウェイおよびサブネットリソースに関連付けます。リソースが既存のルートテーブルに明示的に関連付けられている場合は、まず既存のルートテーブルの関連付けが解除され、次に新しいルートテーブルがリソースに関連付けられます。既存のルートテーブルは削除されません。
ミドルボックスルーティングウィザードを使用しない場合は、手動で設定し、サブネットとインターネットゲートウェイにルートテーブルを割り当てる必要があります。
インターネットゲートウェイルートテーブル
インターネットゲートウェイのルートテーブルに次のルートを追加します。
デスティネーション | ターゲット | 目的 |
---|---|---|
10.0.0.0/16 |
ローカル | IPv4 のローカルルート |
10.0.1.0/24 |
appliance-eni |
サブネット B 宛の IPv4 トラフィックをミドルボックスにルーティングする |
2001:db8:1234:1a00::/56 |
ローカル | IPv6 のローカルルート |
2001:db8:1234:1a00::/64 |
appliance-eni |
サブネット B 宛の IPv6 トラフィックをミドルボックスにルーティングする |
インターネットゲートウェイと VPC の間にエッジ関連付けがあります。
ミドルボックスルーティングウィザードを使用すると、次のタグがルートテーブルに関連付けられます。
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キーは「Origin」で、値は「ミドルボックスウィザード」です
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キーは「date_created」で、値は作成時刻です (「2021-02-18T22:25:49.137Z」など)。
宛先サブネットのルートテーブル
宛先サブネット (図のサブネット B) のルートテーブルに次のルートを追加します。
デスティネーション | ターゲット | 目的 |
---|---|---|
10.0.0.0/16 |
ローカル | IPv4 のローカルルート |
0.0.0.0/0 | appliance-eni |
インターネット宛ての IPv4 トラフィックをミドルボックスにルーティングする |
2001:db8:1234:1a00::/56 |
ローカル | IPv6 のローカルルート |
::/0 | appliance-eni |
インターネット宛ての IPv6 トラフィックをミドルボックスにルーティングする |
ミドルボックスサブネットとサブネットの関連付けがあります。
ミドルボックスルーティングウィザードを使用すると、次のタグがルートテーブルに関連付けられます。
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キーは「Origin」で、値は「ミドルボックスウィザード」です
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キーは「date_created」で、値は作成時刻です (「2021-02-18T22:25:49.137Z」など)。
ミドルボックスサブネットルートテーブル
ミドルボックスサブネット (例のサブネット C) のルートテーブルに次のルートを追加します。
デスティネーション | ターゲット | 目的 |
---|---|---|
10.0.0.0/16 |
ローカル | IPv4 のローカルルート |
0.0.0.0/0 | igw-id |
IPv4 トラフィックをインターネットゲートウェイにルーティングする |
2001:db8:1234:1a00::/56 |
ローカル | IPv6 のローカルルート |
::/0 | eigw-id |
IPv6 トラフィックを Egress-only インターネットゲートウェイにルーティングする |
宛先サブネットとサブネットの関連付けがあります。
ミドルボックスルーティングウィザードを使用すると、次のタグがルートテーブルに関連付けられます。
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キーは「Origin」で、値は「ミドルボックスウィザード」です
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キーは「date_created」で、値は作成時刻です (「2021-02-18T22:25:49.137Z」など)。