SUS04-BP08 データは再作成が難しい場合にのみバックアップする
ビジネス価値のないデータのバックアップを避け、ワークロードに必要なストレージリソースを最小化します。
一般的なアンチパターン:
-
データのバックアップ戦略がない。
-
簡単に再作成できるデータをバックアップしている。
このベストプラクティスを活用するメリット: 重要ではないデータのバックアップを避けると、ワークロードに必要なストレージリソースを削減し、環境への影響を減らすことができます。
このベストプラクティスが確立されていない場合のリスクレベル: ミディアム
実装のガイダンス
必要ではないデータのバックアップを避けると、コストを下げ、ワークロードが使用するストレージリソースを削減できます。ビジネス価値のあるデータまたはコンプライアンス要件を満たすために必要なデータのみをバックアップします。バックアップポリシーを精査し、リカバリーシナリオでは価値のないエフェメラルストレージを除外します。
実装手順
-
SUS04-BP01 データ分類ポリシーを実装するで概説されているように、データ分類ポリシーを実装します。
-
データ分類の重要度を使用し、目標復旧時間 (RTO) および目標復旧時点 (RPO) に基づいてバックアップ戦略を策定します。重要ではないデータのバックアップを避けます。
-
簡単に再作成できるデータを除外します。
-
バックアップから一時データを除外します。
-
共通の場所からデータを復元するために必要な時間がサービスレベルアグリーメント (SLA) を超える場合を除き、データのローカルコピーを除外します。
-
-
自動化されたソリューションまたはマネージドサービスを使用してビジネスクリティカルなデータをバックアップします。
-
AWS Backup は、フルマネージドサービスで、AWS サービス、クラウド、オンプレミス全体にわたるデータ保護の一元化と自動化を容易にします。AWS Backup を使用した自動パックアップの作成方法に関するハンズオントレーニングについては、Well-Architected Labs - Testing Backup and Restore of Data
(Well-Architected ラボ - データのバックアップと復元のテスト) を参照してください。 -
Automate backups and optimize backup costs for Amazon EFS using AWS Backup
(AWS Backup を使用して Amazon EFS のバックアップを自動化しコストを最適化する)。
-
リソース
関連するベストプラクティス:
関連するドキュメント:
-
Backing Up Amazon EFS (Amazon EFS ファイルシステムのバックアップ)
関連動画:
-
AWS re:Invent 2021 - Backup, disaster recovery, and ransomware protection with AWS
(AWS re:Invent 2021 - AWS によるバックアップ、ディザスタリカバリ、ランサムウェア保護) -
AWS Backup Demo: Cross-Account and Cross-Region Backup
(AWS Backup デモ: クロスアカウントおよびクロスリージョンバックアップ) -
AWS re:Invent 2019: Deep dive on AWS Backup, ft.Rackspace (STG341)
(AWS re:Invent 2019: AWS Backup の詳細、Rackspace 特集 (STG341))
関連する例:
-
Well-Architected Lab - Testing Backup and Restore of Data
(Well-Architected ラボ - デーのバックアップと復元のテスト) -
Well-Architected Lab - Backup and Restore with Failback for Analytics Workload
(Well-Architected ラボ - 分析ワークロードのフェイルバックによるバックアップと復元) -
Well-Architected Lab - Disaster Recovery - Backup and Restore
(Well-Architected ラボ - ディザスタリカバリ - バックアップと復元)