SUS03-BP02 使用率が低い、またはまったく使用しないワークロードのコンポーネントを削除またはリファクタリングする - AWS Well-Architected Framework

SUS03-BP02 使用率が低い、またはまったく使用しないワークロードのコンポーネントを削除またはリファクタリングする

未使用のコンポーネントや不要になったコンポーネントを削除し、使用率の低いコンポーネントはリファクタリングして、ワークロードの無駄を最小化します。

一般的なアンチパターン:

  • ワークロードの個別のコンポーネントの使用率レベルを定期的に確認していない。

  • AWS Compute Optimizer のような AWS サイズ最適化ツールからのレコメンデーションを確認し分析しない。

このベストプラクティスを活用するメリット: 未使用のコンポーネントを削除すると、無駄が最小化され、クラウドワークロード全体の効率が向上します。

このベストプラクティスが確立されていない場合のリスクレベル: ミディアム

実装のガイダンス

ワークロードを見直して、アイドルや未使用のコンポーネントを特定します。これは、需要の変化や新しいクラウドサービスのリリースに伴う、反復的な改善プロセスです。例えば、AWS Lambda 関数の実行時間が大幅に低下した場合は、メモリーサイズを小さくする指標になり得ます。また、AWS で新しいサービスや機能がリリースされると、ワークロードに最適なサービスやアーキテクチャが変化する可能性があります。

ワークロードのアクティビティを継続的にモニターして、個別のコンポーネントの使用率レベルを改善する機会を見逃さないようにします。アイドルのコンポーネントを削除しアクティビティのサイズ最適化を行って、最小限のクラウドリソースでビジネス要件を満たすようにします。

実装手順

  • ワークロードの重要なコンポーネントの使用率メトリクス (Amazon CloudWatch メトリクスの CPU 使用率、メモリ使用率、ネットワークスループットなど) をモニターし、キャプチャします。

  • 安定したワークロードの場合は、AWS Compute Optimizer などの AWS サイズ最適化ツールを定期的に確認して、アイドル、未使用、または使用率の低いコンポーネントを特定します。

  • 一次的なワークロードについては、使用率メトリクスを評価して、アイドル、未使用、または使用率の低いコンポーネントを特定します。

  • 不要になったコンポーネントや関連アセット (Amazon ECR イメージなど) を廃止します。

  • 使用率の低いコンポーネントをリファクタリングまたは他のリソースと統合して、使用効率を改善します。例えば、使用率の低い個別のインスタンスでデータベースを実行するのではなく、単体の Amazon RDS データベースインスタンスに複数の小さなデータベースをプロビジョニングできます。

  • 作業の単位を完了するためにワークロードによってプロビジョニングされたリソースを理解します。

リソース

関連するドキュメント:

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