詳細モニタリングの実行 - AWS でのリアルタイム通信

詳細モニタリングの実行

リアルタイムの音声およびビデオアプリケーションのエンドユーザーは、従来のテレフォニーサービスと同じレベルのパフォーマンスを期待しています。そのため、アプリケーションで問題が発生すると、プロバイダの評判が損なわれることになります。事後対応ではなくプロアクティブにするには、エンドユーザーにサービスを提供するシステムのあらゆる部分に詳細なモニタリングをデプロイすることが不可欠です。

図 10: SIPp を使用した VoIP インフラストラクチャのモニター

iPerfSIPpVOIPMonitor など、SIP/RTP トラフィックのモニターに使用できる多くのオープンソースツールが用意されています。前述の例では、クライアントモードとサーバーモードで SIPp を実行しているノードが、米国の 4 つの AWS リージョンすべての間で成功したコールや SIP 再送信などの SIP メトリクスを測定しています。これらのメトリクスは、カスタムスクリプトを使用して Amazon CloudWatch にエクスポートできます。CloudWatch を使用すると、お客様は特定のしきい値に基づいて、これらのカスタムメトリクスに関するアラームを作成できます。その後、これらの CloudWatch アラームの状態に基づいて、自動または手動による修正アクションを実行できます。

カスタムモニタリングシステムの開発と保守に必要なエンジニアリングリソースを割り当てたくないお客様には、ThousandEyes などの優れた VoIP モニタリングソリューションが多く市販されています。修復アクションの例として、SIP 再送信の増加に基づいて SIP ルーティングを変更することが挙げられます。