Amazon Aurora のリーダーエンドポイント
Aurora DB クラスターのリーダーエンドポイントは、その DB クラスターへの読み取り専用接続について、接続バランシングサポートを提供します。リーダーエンドポイントは、クエリなどの読み取りオペレーションで使用します。これらのステートメントを読み取り専用の Aurora レプリカで処理することにより、このエンドポイントはプライマリインスタンスのオーバーヘッドを削減します。また、クラスター内の Aurora レプリカの数に合わせて、同時 SELECT
クエリを処理する容量をスケールすることもできます。Aurora DB クラスターごとに 1 つのリーダーエンドポイントがあります。
クラスターに 1 つ以上の Aurora レプリカが含まれている場合、リーダーエンドポイントは Aurora レプリカ間で各接続リクエストをバランスします。その場合、そのセッションでは SELECT
などの読み取り専用ステートメントのみを実行できます。クラスターにプライマリインスタンスのみが含まれていて、Aurora レプリカが含まれていない場合、リーダーエンドポイントはプライマリインスタンスに接続します。その場合は、エンドポイントを介して書き込みオペレ―ションを実行できます。
次の例では、Aurora MySQL DB クラスターのリーダーエンドポイントを示します。
mydbcluster.cluster-ro-c7tj4example.us-east-1.rds.amazonaws.com:3306
リーダーエンドポイントは、Aurora クラスターの読み取り専用接続に使用します。このエンドポイントは、接続バランシング機構を使用して、クラスターによるクエリ集約的ワークロードの処理を促進します。リーダーエンドポイントは、クラスターに対してレポートや他の読み取り専用のオペレーションを実行するアプリケーションに指定します。
リーダーエンドポイントは、Aurora DB クラスター内の利用可能な Aurora レプリカへの接続を分散します。個別のクエリを分散するわけではありません。各クエリをバランスして DB クラスターの読み取りワークロードを分散する場合は、クエリごとにリーダーエンドポイントへの新しい接続を開きます。
Aurora クラスターごとに組み込まれている単一のリーダーエンドポイントの名前や他の属性は Aurora で管理されます。ユーザーが、この種のエンドポイントを作成、削除、または変更することはできません。
クラスターにプライマリインスタンスのみが含まれていて、Aurora レプリカが含まれていない場合、リーダーエンドポイントはプライマリインスタンスに接続します。その場合、このエンドポイントを介して書き込みオペレーションを実行できます。
ヒント
RDS Proxy を使用して、Aurora クラスターの追加の読み取り専用エンドポイントを作成できます。このようなエンドポイントは、Aurora リーダーエンドポイントと同じ種類の接続バランシングを実行します。リーダーインスタンスが使用できなくなった場合、アプリケーションは Aurora リーダーエンドポイントよりもプロキシエンドポイントにすばやく再接続できます。プロキシエンドポイントは、多重化などの他のプロキシ機能を利用することもできます。詳細については、「Aurora クラスターでのリーダーエンドポイントの使用」を参照してください。