RDS for Oracle でのデータベースファイルの検証
Amazon RDS パッケージ rdsadmin.rdsadmin_rman_util
を使用して、Amazon RDS for Oracle のデータベースファイル (データファイル、テーブルスペース、制御ファイル、およびサーバーパラメータファイル (SPFILE) など) を検証できます。
RMAN の検証の詳細については、Oracle ドキュメントの「データベースファイルおよびバックアップの検証
データベースの検証
RDS の Oracle データベースで使用されているすべての関連ファイルを検証するには、Amazon RDS プロシージャ rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_database
を使用します。
このプロシージャでは、以下の RMAN タスクの共通パラメータを使用します。
-
p_validation_type
-
p_parallel
-
p_section_size_mb
-
p_rman_to_dbms_output
詳細については、「RMAN プロシージャの共通パラメータ」を参照してください。
次の例では、パラメータのデフォルト値を使用してデータベースを検証します。
EXEC rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_database;
次の例では、パラメータの指定値を使用してデータベースを検証します。
BEGIN rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_database( p_validation_type => '
PHYSICAL+LOGICAL
', p_parallel =>4
, p_section_size_mb =>10
, p_rman_to_dbms_output =>FALSE
); END; /
p_rman_to_dbms_output
パラメータを FALSE
に設定すると、RMAN 出力は BDUMP
ディレクトリのファイルに書き込まれます。
BDUMP
ディレクトリのファイルを表示するには、次の SELECT
ステートメントを実行します。
SELECT * FROM table(rdsadmin.rds_file_util.listdir('BDUMP')) order by mtime;
BDUMP
ディレクトリのファイルの内容を表示するには、次の SELECT
ステートメントを実行します。
SELECT text FROM table(rdsadmin.rds_file_util.read_text_file('BDUMP','rds-rman-validate-
nnn
.txt'));
ファイル名を、表示するファイルの名前に置き換えます。
テナントデータベースの検証
コンテナデータベース (CDB) 内のテナントデータベースのデータファイルを検証するには、Amazon RDS のプロシージャ rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_tenant
を使用します。
このプロシージャは現在のテナントデータベースにのみ適用され、以下の RMAN タスクの共通パラメータを使用します。
-
p_validation_type
-
p_parallel
-
p_section_size_mb
-
p_rman_to_dbms_output
詳細については、「RMAN プロシージャの共通パラメータ」を参照してください。このプロシージャは、以下の DB エンジンバージョンでサポートされています。
-
Oracle Database 21c (21.0.0) CDB
-
Oracle Database 19c (19.0.0) CDB
次の例では、パラメータのデフォルト値を使用して現行のテナントデータベースを検証します。
EXEC rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_tenant;
次の例では、パラメータの指定値を使用して現行のテナントデータベースを検証します。
BEGIN rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_tenant( p_validation_type => '
PHYSICAL+LOGICAL
', p_parallel =>4
, p_section_size_mb =>10
, p_rman_to_dbms_output =>FALSE
); END; /
p_rman_to_dbms_output
パラメータを FALSE
に設定すると、RMAN 出力は BDUMP
ディレクトリのファイルに書き込まれます。
BDUMP
ディレクトリのファイルを表示するには、次の SELECT
ステートメントを実行します。
SELECT * FROM table(rdsadmin.rds_file_util.listdir('BDUMP')) order by mtime;
BDUMP
ディレクトリのファイルの内容を表示するには、次の SELECT
ステートメントを実行します。
SELECT text FROM table(rdsadmin.rds_file_util.read_text_file('BDUMP','rds-rman-validate-
nnn
.txt'));
ファイル名を、表示するファイルの名前に置き換えます。
テーブルスペースの検証
テーブルスペースに関連付けられたファイルを検証するには、Amazon RDS プロシージャ rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_tablespace
を使用します。
このプロシージャでは、以下の RMAN タスクの共通パラメータを使用します。
-
p_validation_type
-
p_parallel
-
p_section_size_mb
-
p_rman_to_dbms_output
詳細については、「RMAN プロシージャの共通パラメータ」を参照してください。
このプロシージャでは、次の追加のパラメータも使用します。
パラメータ名 | データ型 | 有効な値 | デフォルト | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
|
varchar2 |
有効なテーブルスペース名 |
— |
はい |
テーブルスペースの名前。 |
制御ファイルの検証
Amazon RDS Oracle DB インスタンスで使用されている制御ファイルのみを検証するには、Amazon RDS プロシージャ rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_current_controlfile
を使用します。
このプロシージャでは、次の RMAN タスクの共通パラメータを使用します。
-
p_validation_type
-
p_rman_to_dbms_output
詳細については、「RMAN プロシージャの共通パラメータ」を参照してください。
SPFILE の検証
Amazon RDS Oracle DB インスタンスで使用されているサーバーパラメータファイル (SPFILE) を検証するには、Amazon RDS プロシージャ rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_spfile
を使用します。
このプロシージャでは、次の RMAN タスクの共通パラメータを使用します。
-
p_validation_type
-
p_rman_to_dbms_output
詳細については、「RMAN プロシージャの共通パラメータ」を参照してください。
Oracle データファイルの検証
データファイルを検証するには、Amazon RDS プロシージャ rdsadmin.rdsadmin_rman_util.validate_datafile
を使用します。
このプロシージャでは、以下の RMAN タスクの共通パラメータを使用します。
-
p_validation_type
-
p_parallel
-
p_section_size_mb
-
p_rman_to_dbms_output
詳細については、「RMAN プロシージャの共通パラメータ」を参照してください。
このプロシージャでは、以下の追加のパラメータも使用します。
パラメータ名 | データ型 | 有効な値 | デフォルト | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
|
varchar2 |
有効なデータファイル ID 番号または完全なパスを含む有効なデータファイル名 |
— |
はい |
データファイル ID 番号 ( |
|
number |
有効な整数 |
|
いいえ |
データファイル内で検証が始まるブロックの番号。これが |
|
number |
有効な整数 |
|
いいえ |
データファイル内で検証が終わるブロックの番号。これが |