IBM Db2 Data Management Console を使用して Amazon RDS for Db2 DB インスタンスに接続する
IBM Db2 Data Management Console を使用して Amazon RDS for Db2 DB インスタンスに接続できます。IBM Db2 Data Management Console は、複数の RDS for Db2 DB インスタンスを管理およびモニタリングできます。このユーティリティをダウンロードするには、IBM サポートの「IBM Db2 Data Management Console Version 3.1x releases
IBM Db2 Data Management Console では、メタデータとパフォーマンスメトリクスを保存するためにリポジトリ Db2 データベースが必要ですが、RDS for Db2 のリポジトリを自動的に作成することはできません。
まずリポジトリデータベースを作成して、1 つ以上の RDS for Db2 DB インスタンスをモニタリングする必要があります。次に、IBM Db2 Data Management Console を使用して RDS for Db2 DB インスタンスに接続します。
トピック
DB インスタンスをモニタリングするためのリポジトリデータベースを作成する
既存の適切なサイズの RDS for Db2 DB インスタンスを IBM Db2 Data Management Console のリポジトリとして使用して、他の RDS for Db2 DB インスタンスをモニタリングできます。ただし、管理者ユーザーにはバッファプールとテーブルスペースを作成する SYSCTRL
権限がないため、IBM Db2 Data Management Console リポジトリの作成を使用してリポジトリデータベースを作成すると失敗します。代わりに、RDS for Db2 DB インスタンスをモニタリングするリポジトリデータベースを作成する必要があります。リポジトリデータベースは 2 とおりの方法で作成できます。IBM Db2 Data Management Console リポジトリのバッファプール、テーブルスペース、オブジェクトを手動で作成できます。または、IBM Db2 Data Management Console リポジトリをホストする別の Amazon EC2 インスタンスを作成することもできます。
バッファプール、テーブルスペース、オブジェクトの手動作成
IBM Db2 Data Management Console が使用するバッファプール、テーブルスペース、オブジェクトを作成するには
-
バッファプールとテーブルスペースへの権限を許可します。
-
特にバッファプールとテーブルスペースの場合は、スクリプトを変更します。詳細については、IBM Db2 Data Management Console ドキュメントの「Configuring a repository database
」を参照してください。 -
rdsadmin
データベースに接続します。次の例では、master_username
とmaster_password
をユーザー自身の情報に置き換えます。db2 connect to rdsadmin user
master_username
usingmaster_password
-
IBM Db2 Data Management Console のバッファプールを作成します。次の例では、
database_name
を、RDS for Db2 DB インスタンスをモニタリングするために IBM Db2 Data Management Console 用に作成したリポジトリの名前に置き換えます。db2 "call rdsadmin.create_bufferpool('
database_name
', 'BP4CONSOLE', 1000, 'Y', 'Y', 32768)" -
IBM Db2 Data Management Console のテーブルスペースを作成します。次の例では、
database_name
を、RDS for Db2 DB インスタンスをモニタリングするために IBM Db2 Data Management Console 用に作成したリポジトリの名前に置き換えます。db2 "call rdsadmin.create_tablespace('
database_name
', 'TS4CONSOLE', 'BP4CONSOLE', 32768)" -
IBM Db2 Data Management Console の一時テーブルスペースを作成します。次の例では、
database_name
を、RDS for Db2 DB インスタンスをモニタリングするために IBM Db2 Data Management Console 用に作成したリポジトリの名前に置き換えます。db2 "call rdsadmin.create_tablespace('
database_name
', 'TS4CONSOLE_TEMP', 'BP4CONSOLE', 32768, 0, 0, 'T')"
-
-
IBM Db2 Data Management Console オブジェクトを手動で作成します。詳細については、IBM Db2 Data Management Console ドキュメントの「Configuring a repository database
」を参照してください。
IBM Db2 Data Management Console リポジトリをホストする Amazon EC2 インスタンスを作成する
IBM Db2 Data Management Console リポジトリをホストする別の Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスを作成できます。Amazon EC2 インスタンスを作成する方法の詳細については、「Amazon EC2 ユーザーガイド」の「チュートリアル: Amazon EC2 Linux インスタンスの開始方法」を参照してください。
IBM Db2 Data Management Console を使用して RDS for Db2 DB インスタンスに接続する
RDS for Db2 DB インスタンスに接続するには、DNS 名とポート番号が必要です。これを確認する方法の詳細については、「エンドポイントの検索」を参照してください。また、RDS for Db2 DB インスタンスの作成時に定義したデータベース名、マスターユーザー名、マスターパスワードも把握しておく必要があります。これを確認する方法の詳細については、「DB インスタンスの作成」を参照してください。インターネット経由で接続する場合は、データベースポートへのトラフィックを許可します。詳細については、「DB インスタンスの作成」を参照してください。
IBM Db2 Data Management Console を使用して RDS for Db2 DB インスタンスに接続するには
-
IBM Db2 Data Management Console を起動します。
-
リポジトリを設定します。
-
[Connection and database] セクションで、RDS for Db2 DB インスタンスの次の情報を入力します。
-
[Host] に、DB インスタンスの DNS 名を入力します。
-
[Port] に、DB インスタンスのポート番号を入力します。
-
[Database] に、データベースの名前を入力します。
-
-
[Security and credential] セクションで、RDS for Db2 DB インスタンスの次の情報を入力します。
-
[Security type] で、[Encrypted user and password] を選択します。
-
[Username] に、DB インスタンスのデータベース管理者の名前を入力します。
-
[Password] に、DB インスタンスのデータベース管理者のパスワードを入力します。
-
-
[Test connection] を選択します。
注記
接続に失敗した場合は、セキュリティグループのインバウンドルールを使用してデータベースポートが開いていることを確認します。詳細については、「Amazon RDS for Db2 のセキュリティグループの考慮事項」を参照してください。
次のエラーメッセージは、RDS for Db2 DB インスタンスに接続する管理者ユーザーに、バッファプールまたはテーブルスペースを作成する権限がないことを示しています。また、Db2 リポジトリデータベースの場合、ユーザーにはデータベースの
DBADM
とDATACCESS
が必要であることを示します。ユーザーは、データベースインスタンス権限のSYSCTRL
を持っている必要もあります。RDS for Db2 DB インスタンスをモニタリングするための、IBM Db2 Data Management Console リポジトリのバッファテーブル、テーブルスペース、およびオブジェクトを作成したことを確認します。または、Amazon EC2 Db2 DB インスタンスを使用して IBM Db2 Data Management Console リポジトリをホストし、RDS for Db2 DB インスタンスをモニタリングすることもできます。詳細については、「DB インスタンスをモニタリングするためのリポジトリデータベースを作成する」を参照してください。
-
接続を正常にテストできたら、[Next] を選択します。
-
-
[Set statistics event monitor opt-in] ウィンドウで、[Next] を選択します。
-
(オプション) 新しい接続を追加します。管理とモニタリングに別の RDS for Db2 DB インスタンスを使用する場合は、非リポジトリ RDS for Db2 DB インスタンスへの接続を追加します。
-
[Connection and database] セクションに、管理とモニタリングに使用する RDS for Db2 DB インスタンスの次の情報を入力します。
-
[Connection name]、Db2 データベース識別子を入力します。
-
[Host] に、DB インスタンスの DNS 名を入力します。
-
[Port] に、DB インスタンスのポート番号を入力します。
-
[Database] に、データベースの名前を入力します。
-
-
[Security and credential] セクションで、[Enable monitoring data collection] を選択します。
-
RDS for Db2 DB インスタンスの次の情報を入力します。
-
[Username] に、DB インスタンスのデータベース管理者の名前を入力します。
-
[Password] に、DB インスタンスのデータベース管理者のパスワードを入力します。
-
-
[Test connection] を選択します。
-
接続が正常にテストされたら、[Save] を選択します。
接続が追加されると、次のようなウィンドウが表示されます。このウィンドウは、データベースが正常に設定されたことを示します。
-
-
[Go to Databases] を選択します。次のようなデータベースウィンドウが表示されます。このウィンドウは、メトリクス、ステータス、接続を示すダッシュボードです。
これで、IBM Db2 Data Management Console を使用して次のタイプのタスクを実行できます。
-
複数の RDS for Db2 DB を管理する。
-
SQL コマンドを実行する。
-
データオブジェクトとデータベースオブジェクトを探索、作成、または変更する。
-
SQL で
EXPLAIN PLAN
ステートメントを作成する。 -
クエリを調整する。
SQL コマンドを実行して結果を表示するには
-
左側のナビゲーションバーで [SQL] を選択します。
-
SQL コマンドを入力します。
-
[Run all] を選択します。
-
結果を表示するには、[Results] タブを選択します。