Amazon RDS for Db2 パラメータ
Amazon RDS for Db2 は、データベースマネージャー設定パラメータ、レジストリ変数、データベース設定パラメータの 3 種類のパラメータを使用します。最初の 2 つのタイプはパラメータグループで管理でき、最後のタイプは rdsadmin.update_db_param ストアドプロシージャで管理できます。
デフォルトでは、RDS for Db2 DB インスタンスは Db2 データベースと DB インスタンスに固有の DB パラメータグループを使用します。このパラメータグループには、IBM Db2 データベースエンジンのパラメータ、特にデータベースマネージャーの設定パラメータとレジストリ変数が含まれます。パラメータグループの操作については、「Amazon RDS のパラメータグループ」を参照してください。
RDS for Db2 データベース設定パラメータは、選択したストレージエンジンのデフォルト値に設定されます。Db2 パラメータに関する詳細については、IBM Db2 ドキュメントの「Db2 database configuration parameters
パラメータグループのパラメータの表示
データベースマネージャー設定パラメータとレジストリ変数は、パラメータグループで設定されます。AWS Management Console、AWS CLI、または RDS API を使用して、特定の Db2 バージョンのデータベースマネージャー設定パラメータとレジストリ変数を表示できます。
DB パラメータグループのパラメータ値を表示するには
-
AWS Management Console にサインインし、Amazon RDS コンソール (https://console.aws.amazon.com/rds/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[パラメータグループ] を選択します。
DB パラメータグループがリストに表示されます。
-
パラメータを一覧表示するパラメータグループの名前を選択します。
describe-engine-default-parameters AWS CLI コマンドを実行して、Db2 バージョンのデータベースマネージャー設定パラメータとレジストリ変数を表示できます。--db-parameter-group-family
オプションには、次の値のうち 1 つを指定します。
-
db2-ae-11.5
-
db2-se-11.5
例えば、Db2 Standard Edition 11.5 のパラメータを表示するには、次のコマンドを実行します。
aws rds describe-engine-default-parameters --db-parameter-group-family db2-se-11.5
このコマンドでは、次の例のような出力が生成されます。
{
"EngineDefaults": {
"Parameters": [
{
"ParameterName": "agent_stack_sz",
"ParameterValue": "1024",
"Description": "You can use this parameter to determine the amount of memory that is allocated by Db2 for each agent thread stack.",
"Source": "engine-default",
"ApplyType": "static",
"DataType": "integer",
"AllowedValues": "256-32768",
"IsModifiable": false
},
{
"ParameterName": "agentpri",
"ParameterValue": "-1",
"Description": "This parameter controls the priority given to all agents and to other database manager instance processes and threads by the operating system scheduler. This priority determines how CPU time is allocated to the database manager processes, agents, and threads relative to other processes and threads running on the machine.",
"Source": "engine-default",
"ApplyType": "static",
"DataType": "integer",
"AllowedValues": "1-99",
"IsModifiable": false
},
...
]
}
}
Db2 Standard Edition 11.5 の変更可能なパラメータのみを一覧表示するには、次のコマンドを実行します。
Linux、macOS、Unix の場合:
aws rds describe-engine-default-parameters \ --db-parameter-group-family db2-se-11.5 \ --query 'EngineDefaults.Parameters[?IsModifiable==`true`].{ParameterName:ParameterName, DefaultValue:ParameterValue}'
Windows の場合:
aws rds describe-engine-default-parameters ^ --db-parameter-group-family db2-se-11.5 ^ --query 'EngineDefaults.Parameters[?IsModifiable==`true`].{ParameterName:ParameterName, DefaultValue:ParameterValue}'
DB パラメータグループのパラメータ値を表示するには、以下の必須パラメータを指定して、RDS API の DescribeDBParameters
コマンドを使用します。
-
DBParameterGroupName
Db2 コマンドを使用したすべてのパラメータの表示
Db2 コマンドを使用して、データベースマネージャー設定パラメータ、データベース設定パラメータ、およびレジストリ変数の設定を表示できます。
設定を表示するには
-
Db2 データベースに接続します。次の例で、
database_name
、master_username
、master_password
を自分の情報に置き換えます。db2 "connect to
database_name
usermaster_username
usingmaster_password
" -
サポートされている Db2 バージョンを検索します。
db2 "select service_level, fixpack_num from table(sysproc.env_get_inst_info()) as instanceinfo"
-
特定の Db2 バージョンのパラメータを表示します。
-
次のコマンドを実行して、データベースマネージャー設定パラメータを表示します。
db2 "select cast(substr(name,1,24) as varchar(24)) as name, case when value_flags = 'NONE' then '' else value_flags end flags, cast(substr(value,1,64) as varchar(64)) as current_value from sysibmadm.dbmcfg order by name asc with UR"
-
次のコマンドを実行して、すべてのデータベース設定パラメータを表示します。
db2 "select cast(substr(name,1,24) as varchar(24)) as name, case when value_flags = 'NONE' then '' else value_flags end flags, cast(substr(value,1,64) as varchar(64)) as current_value from table(db_get_cfg(null)) order by name asc, member asc with UR"
-
次のコマンドを実行して、現在設定されているレジストリ変数を表示します。
db2 "select cast(substr(reg_var_name,1,50) as varchar(50)) as reg_var_name, cast(substr(reg_var_value,1,50) as varchar(50)) as reg_var_value, level from table(env_get_reg_variables(null)) order by reg_var_name,member with UR"
-
パラメータグループのパラメータの変更
AWS Management Console、AWS CLI、または RDS API を使用して、カスタムパラメータグループのデータベースマネージャー設定パラメータとレジストリ変数を変更できます。詳細については、「Amazon RDS DB インスタンスの DB パラメータグループ」を参照してください。
データベースマネージャー設定パラメータとレジストリ変数を変更するには
-
カスタムパラメータグループを作成します。DB パラメータグループの作成の詳細については、「Amazon RDS での DB パラメータグループの作成」を参照してください。
-
そのカスタムパラメータグループ内のパラメータを変更します。パラメータグループの変更の詳細については、「Amazon RDS の DB パラメータグループのパラメータの変更」を参照してください。
データベースマネージャー設定パラメータとレジストリ変数を変更するには
-
create-db-parameter-group コマンドを実行して、カスタムパラメータグループを作成します。
次の必須パラメータを含めます。
-
--db-parameter-group-name
- 作成するパラメータグループの名前。 -
--db-parameter-group-family
- Db2 エンジンエディションとメジャーバージョン。有効な値:db2-se-11.5
、db2-ae-11.5
。 -
--description
- このパラメータグループの説明。
DB パラメータグループの作成の詳細については、「Amazon RDS での DB パラメータグループの作成」を参照してください。
-
-
modify-db-parameter-group コマンドを実行して、作成したカスタムパラメータグループのパラメータを変更します。
次の必須パラメータを含めます。
-
--db-parameter-group-name
– 作成したパラメータグループの名前。 -
--parameters
– パラメータ名、値、およびパラメータ更新用のアプリケーションメソッドの配列。
パラメータグループの変更の詳細については、「Amazon RDS の DB パラメータグループのパラメータの変更」を参照してください。
-
データベースマネージャー設定パラメータとレジストリ変数を変更するには
-
CreateDBParameterGroup 操作を使用して、カスタム DB パラメータグループを作成します。
以下の必須パラメータを含めます。
-
DBParameterGroupName
-
DBParameterGroupFamily
-
Description
DB パラメータグループの作成の詳細については、「Amazon RDS での DB パラメータグループの作成」を参照してください。
-
-
ModifyDBParameterGroup 操作を使用して、作成したカスタムパラメータグループのパラメータを変更します。
以下の必須パラメータを含めます。
-
DBParameterGroupName
-
Parameters
パラメータグループの変更の詳細については、「Amazon RDS の DB パラメータグループのパラメータの変更」を参照してください。
-
Db2 コマンドによるデータベース設定パラメータの変更
Db2 コマンドでデータベース設定パラメータを変更できます。
データベース設定パラメータを変更するには
-
rdsadmin
データベースに接続します。次の例で、master_username
とmaster_password
を自分の情報に置き換えます。db2 "connect to rdsadmin user
master_username
usingmaster_password
" -
rdsadmin.update_db_param
ストアドプロシージャを呼び出して、データベース設定パラメータを変更します。詳細については、「rdsadmin.update_db_param」を参照してください。db2 "call rdsadmin.update_db_param( '
database_name
', 'parameter_to_modify
', 'changed_value
')"