主成分分析法 (PCA) アルゴリズム
PCA は教師なし機械学習アルゴリズムで、できる限りの情報を保持しながら、データセット内の次元 (特徴の数) の縮退を試行します。これは、互いに相関しない元の特徴のコンポジットである、成分と呼ばれる新しい特徴のセットを見つけることで行われます。また、それらには制限が設けられているため、最初の成分はデータ内で考えられる最大の変動性、2 番目の成分は 2 番目に大きな変動性と続きます。
Amazon SageMaker では、PCA はシナリオに応じて次の 2 つのモードで動作します。
-
regular: 疎データと標準的な数の観測および特徴を備えたデータセットの場合。
-
randomized: 多数の観測および特徴の両方を備えたデータセットの場合。このモードは近似アルゴリズムを使用します。
PCA は表形式のデータを使用します。
行は低次元空間に組み込む観測を表します。列は減少した近似を見つける特徴を表します。アルゴリズムは共分散行列 (または分散方式での近似値) を計算し、その後このサマリーに対して特異値分解を実行して、主成分を生成します。
トピック
PCA アルゴリズムの入出力インターフェイス
PCA はトレーニングのために、トレーニングチャネルで提供されるデータを想定し、テストアルゴリズムに渡されたデータセットをオプションでサポートします。このデータセットは最終的なアルゴリズムで採点されます。トレーニングでは recordIO-wrapped-protobuf
と CSV
の両方の形式がサポートされます。ファイルモードまたはパイプモードを使用すると、recordIO-wrapped-protobuf
または CSV
の形式のデータについてモデルをトレーニングできます。
推論については、PCA は text/csv
、application/json
、application/x-recordio-protobuf
に対応しています。結果は application/json
またはapplication/x-recordio-protobuf
形式のいずれかが "射影" のベクトルとともに返されます。
入出力ファイル形式の詳細については、PCA のレスポンス形式 (推論の場合) およびPCA サンプルノートブックを参照してください。
PCA アルゴリズムの EC2 インスタンスに関する推奨事項
PCA は、トレーニングと推論用の CPU インスタンスと GPU インスタンスをサポートします。最もパフォーマンスの高いインスタンスタイプは、入力データの仕様に大きく依存します。GPU インスタンスの場合、PCA は P2、P3、G4dn、G5 をサポートします。
PCA サンプルノートブック
SageMaker 主成分分析法アルゴリズムを使用して MNIST データセット内の 0 ~ 9 の手書き数字のイメージを分析する方法を示すサンプルノートブックについては、「An Introduction to PCA with MNIST」(MNIST による PCA の概要