OPS07-BP01 人材能力の確保 - 運用上の優秀性の柱

OPS07-BP01 人材能力の確保

トレーニングを受けた、ワークロードをサポートするための適切な人数の従業員が配置されていることを検証するメカニズムを導入します。担当者は、ワークロードを構成するプラットフォームとサービスについてのトレーニングを受けている必要があります。ワークロードのオペレーションに必要となるナレッジを提供します。ワークロードの通常の運用サポートと発生したインシデントのトラブルシューティングを行うために、十分な人数のトレーニングを受けた人材が必要です。人員の疲弊を避けるため、オンコール対応と休暇を考慮に入れたローテーションを組むうえで十分な人材を配置します。

期待される成果:

  • ワークロードが利用可能な間、ワークロードのサポートを担当する、十分なトレーニングを受けた人材が確保されています。

  • ワークロードを構成するソフトウェアとサービスについて、担当者にトレーニングを提供しています。

一般的なアンチパターン:

  • 使用中のプラットフォームとサービスを運用するにあたって、トレーニングを受けたチームメンバーなしでワークロードをデプロイします。

  • オンコール対応と人材の休暇を考慮したローテーションを行ううえで十分な人材が不足しています。

このベストプラクティスを活用するメリット:

  • スキルのあるチームメンバーを持つことで、ワークロードを効果的にサポートできます。

  • チームメンバーが十分に配置されていれば、ワークロードをサポートでき、人員の疲弊を引き起こすリスクを軽減しつつ、オンコールローテーションを行うことができます。

このベストプラクティスが確立されていない場合のリスクレベル:

実装のガイダンス

ワークロードをサポートするために、十分にトレーニングを受けた担当者がいることを確認します。オンコール対応を含め、通常の運用アクティビティに対応するうえで十分なチームメンバーが配置されていることを確認します。

お客様事例

AnyCompany Retail では、ワークロードをサポートするチームが適切に配置され、トレーニングを受けていることを確認しており、オンコールローテーションをサポートするうえで十分な人数のエンジニアがいます。担当者は、ワークロード構築の基盤となっているソフトウェアとプラットフォームについてのトレーニングを受けており、認定資格の取得が奨励されています。十分な人材が配置されているため、ワークロードをサポートし、オンコールローテーションを組みつつ、担当者は休暇を取ることができます。

実装手順

  1. オンコール業務を含め、ワークロードの運用とサポートに十分な人数の人材を割り当てます。

  2. ワークロードを構成するソフトウェアとプラットフォームについてのトレーニングを人材に提供します。

    1. AWS トレーニングと認定 には、AWS についてのコースライブラリがあり、無料および有料のコース、オンラインコース、クラスルーム形式のコースが提供されています。

    2. AWS では、イベントやオンラインセミナーを開催しており、AWS のエキスパートから学ぶことができます。

  3. 運用状況とワークロードの変化に応じて、チームの規模とスキルを定期的に評価します。運用要件に合わせてチームの規模とスキルを調整します。

実装計画に必要な工数レベル: 高。ワークロードをサポートするチームを雇用し、トレーニングするには、多大な労力が必要になる場合がありますが、長期的に多大な利点があります。

リソース

関連するベストプラクティス:

  • OPS11-BP04 ナレッジ管理を実施する - チームメンバーは、ワークロードの運用とサポートを行ううえで必要となる情報を持っている必要があります。それを提供する鍵となるのが、ナレッジ管理です。

関連するドキュメント: