リアルタイムの音声および動画 (Windows 向けクライアント)
AppStream 2.0 は、ローカルウェブカメラ動画入力を AppStream 2.0 ストリーミングセッションにリダイレクトすることにより、リアルタイム音声動画 (AV) をサポートしています。この機能により、ユーザーは AppStream 2.0 ストリーミングセッション内でビデオ会議や音声会議にローカルウェブカメラを使用できます。リアルタイム AV とリアルタイムオーディオのサポートにより、ユーザーは AppStream 2.0 ストリーミングセッションを離れることなく、使い慣れたビデオおよび音声会議アプリケーションを使用して共同作業を行うことができます。
ユーザーが AppStream 2.0 ストリーミングセッション内からビデオ会議を開始すると、AppStream 2.0 は、ウェブカメラのビデオとマイクのオーディオ入力をローカルで圧縮してから、このデータを安全なチャネル経由でストリーミングインスタンスに送信します。ストリーミングセッション中に、ユーザーは AppStream 2.0 ツールバーを使用して音声および動画入力を有効にできます。ユーザーが複数のウェブカメラを持っている場合 (ローカルコンピュータに接続されている USBウェブカメラと組み込みのウェブカメラがある場合など)、ストリーミングセッション中に使用するウェブカメラを選択することもできます。
注記
マルチセッションフリートでは、イン/アウト機能のみにアクセスできます。動画入力 (ウェブカメラサポート) は、マルチセッションフリートではまだ利用できません。
リアルタイム AV のサポートを設定およびテストするには、次の手順を実行します。
リアルタイム AV サポートの設定とテスト
-
新しい Image Builder を作成するか、次の要件を満たす既存の Image Builder に接続します。
-
Image Builder は、Windows Server 2016 または Windows Server 2019 を実行する必要があります。
-
Image Builder は、2021 年 6 月 1 日以降にリリースされたバージョンの AppStream 2.0 エージェントを使用する必要があります。
-
2021 年 5 月 17 日以降にリリースされたAppStream 2.0エージェントの場合、リアルタイム AV はデフォルトで有効になっています。テスト用のストリーミング URL を作成するには、ステップ 3~6 を省略し、Image Builder からの接続を解除します。リアルタイム AV を無効にする必要がある場合は、ステップ 4 でウェブカメラのアクセス許可を無効にしながら、すべてのステップを完了します。
-
Image Builder が、ウェブブラウザへのアクセスを使用して動画に接続する場合には、2021 年 6 月 24 日以降にリリースされたバージョンの AppStream 2.0 エージェントを使用する必要があります。サポートされるウェブブラウザの詳細については、「ウェブブラウザアクセス」を参照してください。
Image Builder を作成する方法については、Image Builder を起動し、ストリーミングアプリケーションをインストールして設定する を参照してください。
-
-
使用する Image Builder に接続し、管理者としてサインインします。Image Builder に接続するには、次のいずれかを行います。
-
AppStream 2.0 コンソールを使用する (ウェブ接続のみ)
-
ストリーミング URL を作成する (ウェブまたは AppStream 2.0 クライアント接続用)
注記
接続先の Image Builder が Active Directory ドメインに参加していて、組織でスマートカードサインインが必要な場合は、ストリーミング URL を作成し、接続に AppStream 2.0 クライアントを使用する必要があります。スマートカードサインインの詳細については、「スマートカード」をご参照ください。
-
-
Image Builder で、レジストリエディタを開きます。これを行うには、Image Builder のデスクトップで、タスクバーの検索ボックスに「
regedit
」と入力してください。次に、レジストリエディタで最上位の結果を選択します。 -
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Amazon\AppStream\ で、次の種類、名前、および値のデータを持つ新しいレジストリ値を作成します。
-
レジストリ値の種類: DWORD
-
レジストリ値の名前: WebCamPermission
-
レジストリ値のデータ (ヘキサデミカル): ウェブカメラのアクセスを許可 (有効化) する場合は 1 を、拒否 (無効化) する場合には 0 を設定
-
-
レジストリ値を作成した後、[テンプレートユーザー] または Image Builder の管理者権限を持たないドメインアカウントに切り替えます。[Template User (テンプレートユーザー)] に切り替えるには、セッションウィンドウの右上にあるツールバーで、[Admin Commands (管理コマンド)]、[Switch User (ユーザーの切り替え)]、[Template User (テンプレートユーザー)] の順に選択します。
-
[Administrator (管理者)] に戻ります。
-
Image Builder から接続解除し、Image Builder のストリーミング URL を作成します。そのためには、次の操作を行います。
AppStream 2.0 コンソールを https://console.aws.amazon.com/appstream2
で開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Images (イメージ)]、[Image Builder] の順に選択します。
-
接続解除した Image Builder を選択し、[Actions (アクション)]、[Create streaming URL (ストリーミング URL の作成)] の順に選択します。
-
[Copy Link (リンクをコピー)] を選択し、セキュリティで保護されているアクセス可能な場所にリンクを保存します。次の手順のリンクを使用して、Image Builder に接続します。
-
作成したストリーミング URL を介して、AppStream 2.0 クライアントもしくはウェブブラウザへのアクセスを使用しながら Image Builder に接続します。
-
ビデオおよび音声会議 (Windows 用クライアント) の手順に従って、Image Builder でリアルタイム AV エクスペリエンスをテストします。
-
リアルタイム AV が予想どおりに動作していることを確認したら、ストリーミングセッションの接続を解除してから、Image Builder に再接続し、Image Assistant の必要な手順に従ってイメージの作成を完了します。イメージを作成する方法については、「チュートリアル: AppStream 2.0 コンソールを使用してカスタム AppStream 2.0 イメージを作成する」を参照してください。
Image Builder の設定とリアルタイム AV をサポートするイメージの作成が完了したら、AppStream 2.0 フリート内のユーザーに対し、この機能の使用を許可できるようになります。ユーザーのコンピュータに AppStream 2.0 クライアントのバージョン 1.1.257 以降がインストールされていることを確認します。
注記
AppStream 2.0 クライアントでリアルタイム AV を使用する場合は、AppStream 2.0 のベースイメージとエージェントには、2021 年 6 月 1 日以降のバージョンを使用する必要があります。AppStream 2.0 クライアントには、最新バージョンの使用をお勧めします。リアルタイム AV を使用するためにユーザーに提供できるガイダンスについては、「ビデオおよび音声会議 (Windows 用クライアント)」をご参照ください。
ウェブブラウザへのアクセスを通じてリアルタイム AV を使用する場合は、AppStream 2.0 イメージ用の AppStream 2.0 エージェントには、2021 年 6 月 24 日以降にリリースされたバージョンを使用する必要があります。サポートされるウェブブラウザの詳細については、「ウェブブラウザアクセス」を参照してください。