チュートリアル: AWS Blu Age のマネージドランタイムをセットアップする
このチュートリアルで指定されたデモアプリケーションを使用し、AWS Blu Age のモダナイズされたアプリケーションを AWS メインフレームモダナイゼーションのランタイム環境にデプロイする方法を示します。
トピック
前提条件
このチュートリアルを完了するには、デモアプリケーションアーカイブ PlanetsDemo-v1.zip
デモアプリケーションを実行するには、最新のブラウザが必要です。このブラウザをデスクトップから実行するか、VPC 内などの Amazon Elastic Compute Cloud インスタンスから実行するかによって、セキュリティ設定が決まります。
ステップ 1: デモアプリケーションをアップロードする
Amazon S3 バケットにデモアプリケーションをアップロードします。このバケットがアプリケーションをデプロイする場所と同じ AWS リージョン にあることを確認します。次の例は、v1 という名前のキープレフィックスまたはフォルダを持つ planetsdemo という名前のバケットと、planetsdemo-v1.zip
という名前のアーカイブを示しています。
注記
バケット内のフォルダは必須です。
ステップ 2: アプリケーション定義を作成する
マネージドランタイムにアプリケーションをデプロイするには、AWS Mainframe Modernization アプリケーション定義が必要です。この定義は、アプリケーションの場所と設定を記述した JSON ファイルです。以下の例は、このようなデモアプリケーションのアプリケーション定義です。
{ "template-version": "2.0", "source-locations": [{ "source-id": "s3-source", "source-type": "s3", "properties": { "s3-bucket": "planetsdemo", "s3-key-prefix": "v1" } }], "definition": { "listeners": [{ "port": 8196, "type": "http" }], "ba-application": { "app-location": "${s3-source}/PlanetsDemo-v1.zip" } } }
s3-bucket
エントリを、サンプルアプリケーションの zip ファイルを保存したバケットの名前に変更します。
アプリケーション定義の詳細については、「AWS Blu Age アプリケーション定義サンプル」を参照してください。
ステップ 3: ランタイム環境を作成する
AWS Mainframe Modernization ランタイム環境を作成するには、次のステップを実行します。
-
AWS リージョン セレクタで、環境を作成するリージョンを選択します。この AWS リージョン は ステップ 1: デモアプリケーションをアップロードする で S3 バケットを作成したリージョンと一致する必要があります。
-
[メインフレームアプリケーションのモダナイズ] で [Blu Age でリファクタリングする] を選択し、[今すぐ始める] を選択します。
-
[AWS Mainframe Modernization はどのように役立つのか] で、[デプロイ] と [ランタイム環境を作成] を選択します。
-
ナビゲーションペインで、[環境] を選択し、[環境を作成] を選択します。[基本情報を指定] ページで、環境の名前と説明を入力し、AWS Blu Age エンジンが選択されていることを確認します。オプションで、作成したリソースにタグを追加できます。次いで、[次へ] を選択します。
-
[設定を指定] ページで、[スタンドアロンランタイム環境] を選択します。
-
[セキュリティとネットワーク] で、以下の変更を行います。
-
[この環境にデプロイされたアプリケーションをパブリックにアクセスできるようにする] を選択します。このオプションでは、アプリケーションにパブリック IP アドレスを割り当てて、デスクトップからアクセスできるようにします。
-
VPC を選択します。[デフォルト] を使用できます。
-
2 つのサブネットを選択します。サブネットがパブリック IP アドレスの割り当てを許可していることを確認してください。
-
[セキュリティグループ] をクリックします。[デフォルト] を使用できます。選択したセキュリティグループが、ブラウザの IP アドレスからアプリケーション定義の
listener
プロパティで指定したポートへのアクセスを許可していることを確認してください。詳細については、「ステップ 2: アプリケーション定義を作成する」を参照してください。
選択した VPC の外部からアプリケーションにアクセスする場合は、その VPC のインバウンドルールが適切に設定されていることを確認してください。詳細については、「エラーのトラブルシューティング: アプリケーション URL にアクセスできない」を参照してください。
-
-
[次へ] を選択します。
-
[ストレージをアタッチ - オプション] では、デフォルトの選択をそのままにして [次へ] を選択します。
-
[メンテナンスをスケジュール] で、[指定なし] を選択し、[次へ] を選択します。
-
[確認して作成] で情報を確認し、[環境の作成] を選択します。
ステップ 4: アプリケーションを作成する
-
AWS Management Console で [AWS Mainframe Modernization] に移動します。
-
ナビゲーションペインで、[アプリケーション] を選択し、[アプリケーションを作成] を選択します。[基本情報を指定] ページで、アプリケーションの名前と説明を入力し、AWS Blu Age エンジンが選択されていることを確認します。次いで、[次へ] を選択します。
-
[リソースと設定を指定] ページで、ステップ 2: アプリケーション定義を作成する で作成し手更新したアプリケーション定義 JSON をコピーして貼り付けます。
-
[確認と作成] で選択内容を見直してから [ウェブ ACL の作成] を選択します。
ステップ 5: アプリケーションをデプロイする
AWS Mainframe Modernization ランタイム環境とアプリケーションの両方が正常に作成され、両方が [利用可能] 状態になったら、アプリケーションをランタイム環境にデプロイできます。そのためには、以下のステップを完了します。
-
AWSマネジメントコンソールの [AWS Mainframe Modernization] に移動します。ナビゲーションペインで [環境] を選択します。[環境] リストページが表示されます。
-
以前に作成したランタイム環境を選択します。[環境の詳細] ページが表示されます。
-
[アプリケーションのデプロイ] を選択します。
-
前に作成したアプリケーションを選択し、アプリケーションをデプロイするバージョンを選択します。その後、[デプロイ] を選択します。
-
アプリケーションがデプロイを完了するまでお待ちください。「アプリケーションが正常にデプロイされました」というメッセージのバナーが表示されます。
ステップ 6: アプリケーションを開始する
-
AWS Management Consoleの [AWS Mainframe Modernization] に移動し、[アプリケーション] を選択します。
-
アプリケーションを選択してから、[デプロイ] に移動します。アプリケーションのステータスは [成功] になっているはずです。
-
[アクション] を選択してから、[アプリケーションを開始] を選択します。
ステップ 7: アプリケーションにアクセスする
-
アプリケーションが [実行中] 状態になるまで待ちます。「アプリケーションが正常に開始されました」というメッセージのバナーが表示されます。
-
アプリケーションの DNS ホスト名をコピーします。このホスト名はアプリケーションの [アプリケーション情報] セクションにあります。
-
ブラウザで、
http://{hostname}:{portname}/PlanetsDemo-web-1.0.0/
に移動します。ここで:-
hostname
は以前にコピーした DNS ホスト名です。 -
portname
は ステップ 2: アプリケーション定義を作成する で作成したアプリケーション定義で定義されている Tomcat ポートです。
JICS 画面が表示されます。
-
アプリケーションにアクセスできない場合は、「エラーのトラブルシューティング: アプリケーション URL にアクセスできない」を参照してください。
注記
アプリケーションにアクセスできず、セキュリティグループのインバウンドルールによりポート 8196 で「My IP」が選択されている場合は、ポート 8196 で LB i/p からのトラフィックを許可するルールを指定します。
ステップ 8: アプリケーションのテスト
このステップでは、移行したアプリケーションでトランザクションを実行します。
-
JICS 画面で、入力フィールドで
PINQ
を入力し、[実行] を選択 (または Enter を押す) してアプリケーショントランザクションを開始します。デモアプリ画面が表示されます。
-
対応するフィールドに惑星名を入力し、Enter キーを押します。
惑星の詳細が表示されます。
リソースをクリーンアップする
このチュートリアルのために作成したリソースが不要になった場合は、追加料金が発生しないように削除します。そのためには、以下のステップを実行します。
-
AWS Mainframe Modernization アプリケーションがまだ実行中の場合は、終了させます。
-
アプリケーションを削除します。詳細については、「AWS Mainframe Modernization アプリケーションの削除」を参照してください。
-
ランタイム環境を削除します。詳細については、「AWS Mainframe Modernization ランタイム環境を削除する」を参照してください。