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Amazon Application Recovery Controller (ARC) は、アベイラビリティーゾーン (AZ) 間でアプリケーションのリカバリを管理および調整し、Amazon EKS を含む多くのサービスと連携動作します。ARC ゾーンシフトの EKS サポートでは、クラスター内ネットワークトラフィックを障害のある AZ から移行できます。また、AWS に AZ の健全性を監視させ、異常な AZ から別の場所へ一時的にネットワークトラフィックを切り替える権限を付与することもできます。
EKS ゾーンシフトの使用方法:
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Amazon Application Recovery Controller (ARC) で EKS クラスターを有効にします。これは、Amazon EKS コンソール、AWS CLI、CloudFormation、または eksctl を使用してクラスターレベルで行われます。
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有効にすると、ARC コンソール、AWS CLI、またはゾーンシフト API およびゾーンオートシフト API を使用して、ゾーンシフトまたはゾーンオートシフトを管理できます。
EKS クラスターを ARC に登録した後も、ARC を設定する必要があります。例えば、ARC コンソールを使用してゾーンオートシフトを設定できます。
EKS ゾーンシフトの仕組みと、障害のあるアベイラビリティーゾーンを処理するためのワークロードの設計方法についての詳細は、「Amazon EKS での Amazon Application Recovery Controller (ARC) のゾーンシフトの詳細」を参照してください。
考慮事項:
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EKS Auto Mode は Amazon Application Recovery Controller、Zone Shift、Zonal Autoshift をサポートしていません
Amazon Application Recovery Controller とは
Amazon Application Recovery Controller (ARC) は、AWS 上で実行しているアプリケーションのリカバリ操作の準備や迅速な実行に役立ちます。ゾーンシフトを使用すると、サポートされているリソースのトラフィックを アベイラビリティーゾーン (AZ) から AWS リージョン内の正常な AZ に一時的に移動することで、AZ の障害からすばやく回復できます。
Amazon Application Recovery Controller (ARC) の詳細はこちら
ゾーンシフトとは
ゾーンシフトは ARC の機能であり、EKS クラスターや Elastic Load Balancer などのリソースのトラフィックを AWS リージョンのアベイラビリティーゾーンから移動できます。これにより、問題をすばやく軽減し、アプリケーションをすばやく回復できます。例えば、不適切なデプロイが原因でレイテンシーの問題が発生していたり、アベイラビリティーゾーンで障害が発生していたりする場合、トラフィックをシフトすることを選択できます。ゾーンシフトでは、事前設定手順は必要ありません。
ゾーンオートシフトとは
ゾーンオートシフトは ARC の機能であり、有効にすると AWS がユーザーに代わってサポートされているリソースのトラフィックを AZ から AWS リージョンの正常な AZ に移動できます。AWS は、顧客に影響を与える可能性のある、リージョン内の AZ の障害が内部テレメトリによって示されると、オートシフトを開始します。内部テレメトリには、AWS ネットワーク、Amazon EC2、Elastic Load Balancing サービスなど、複数のソースからのメトリクスが組み込まれています。
AWS は、インジケータが問題や潜在的な問題がなくなったことを示すと、オートシフトを終了します。
オートシフト中の EKS の動作
EKS は、障害のある AZ へのトラフィックを停止するようにネットワーク設定を更新します。さらに、マネージドノードグループを使用している場合、EKS はゾーンシフト中に正常な AZ にある新しいノードのみを起動します。シフトの有効期限が切れたりキャンセルされたりすると、以前に異常として検出された AZ を含めるようにネットワーク設定が復元されます。
EKS クラスターを Amazon Application Recovery Controller (ARC) に登録する (AWS コンソール)
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ARC に登録する EKS クラスターの名前とリージョンを見つけます。
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そのリージョンの EKS コンソール
に移動し、クラスターを選択します。 -
[クラスター情報] ページの [概要] タブを選択します。
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ゾーンシフトの見出しで、[管理] ボタンを選択します。
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[EKS ゾーンシフト] に [有効] または [無効] を選択します。
これで、EKS クラスターが ARC に登録されました。
AWS にアベイラビリティーゾーンの障害を検出して回避させるには、ARC ゾーンオートシフトを設定する必要があります。例えば、ARC コンソールで以下のことを行うことができます。
次のステップ
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ゾーンオートシフトを有効にする方法の詳細
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ゾーンシフトを手動で開始する方法の詳細